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拝啓 校長先生

昨日、息子の小学校の校長先生に手紙を書いた。

クレームの話ではない。

校長先生という一人の大人に どうしても伝えたかった話があった。

一部割愛しながら その手紙を今日は公開します。


拝啓 校長先生

昨日息子が夕ご飯を食べている時こんな話をしてくれました。
「もしオラに選挙の投票権があるなら、校長先生に1票を入れたいな!」
先日の市長選挙の影響を受けているのかそんなことを言い出しました。
その理由を聞くと、
「校長先生はすごく優しくて、すごく頑張り屋なの。災害の話をする時はいつも真剣で、間違ったことをするとすごく怒るよ。それでね、自分はもっとこうなりたい、だからこういうことに今挑戦してるよっていつもそういう話をしてくれるの。忙しいのに朝も校門でみんなを待っててくれて、元気な声で挨拶してくれるんだよ。」
息子の目はキラキラしていました。
そして最後にこう、恥ずかしそうに言ったのです。
「オラも、あんな大人になりたい」
私は、返す言葉も見つからず、ただ感動してしまいました。
自分が小学生の頃を思い出すと遠い存在だった校長先生という存在が
息子にとってはこんなに近く、尊敬できる、初めての憧れの大人であることに。
この息子の気持ちを、どうしても校長先生にお届けしたく筆をとりました。

母より




昨今、学校教育に関しては色々な声があることも知っている。
私も社会福祉士と保育士の道を辿ってきた分、子どもの未来に理想は語ってきた。

だけど私は、子どもたちにとって「自分もこうなりたいという大人にどれだけ会えるか」が結局一番大事だと思っている。学校も、習い事も、家の外へあえて飛び出す意味はそこに尽きる、とさえ思っている。

だから私はこの出来事がとびきり嬉しかったし、
そんな校長先生を引き寄せた息子に、感激した。


勢い余って校長先生にお手紙を書いて、今朝息子に持たせたけど、
息子が恥ずかしがって渡すのをやめてしまってはいないか少し気になる母なのである。


おわり

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