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筋トレではないシステマのプッシュアップ 角度と位置の感覚について

システマではプッシュアップ(腕立て伏せ)をよくしますが、筋トレではありません。筋トレじゃない腕立て伏せってなんやねんという話ですが、目的としてはプッシュアップの過程で生じる体の緊張を感じて、それを両手両足からうまく逃がしてリラックスした状態をつくる、みたいな感じです。
体の緊張につながるという意味では、頭や心の緊張、例えば苦しいな、つらいな、早く終わらせたい…みたいなネガ感情もリラックスさせる対象といえるかもしれません。
そう考えると、自分の体や思考などをじっくり観察しながらゆっくり腕を上げ下げするのは、瞑想っぽいとも思えてきました。

私は筋トレとしての腕立て伏せがもともと苦手で、まともに1回もできませんでした。なので、プッシュアップをやる時も、腕や肩がプルプル震え、人に触ってもらうと、腰やお腹にめちゃくちゃ力が入っているのがわかります。1回、プッシュアップをやって立ち上がった時に酸欠でくらくらして倒れそうになったのですが、後から冷静に考えると、胸と首が緊張して頭まで酸素が回らなかったということでしょう。

プッシュアップについては、
・拳で地面を押すように
・地面が動く感じ
・体が軽い感じで動く
などと表現されますが、なかなか難しいです。

人によってしっくりくる表現は違うと思いますが、私の場合は「自分の拳がフィットする場所を探す」といわれた時に、初めてピンときました。そうか、自分の拳がいやがる角度や位置で地面を触ってたから、そりゃ自分の体は違和感を覚えていやがるじゃん、と。そして、あとは腕を伸ばした時に自然と力が入って地面を押しやすい肘の角度を見つける。体に聞けばよかったんだなと思いました。
そのやり方で何回も何回も試すと、連続的にはできないですが、1度地面にぺしゃんとくっついて、そこから楽な力で、すい~っと上がれます。合ってるかわからないけど、自分の中での楽な位置関係と角度はわかってきたかなと。これがストライク(パンチみたいなやつ)につながります。軽く地面を押すのと、人に触れるのが同じ原理なのも面白いですね。

歩くでも、立つでも、呼吸するでも、どういう動きが自分にとって楽なのか見つかるとうれしいですよね。もはや自分のからだ研究ですね。でも慢性的に運動不足なので、しっかり体を動かすことは続けていきたいです。そんなことを考えました。


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