たぬきエフェンディ

トルコでのこと(ネコやマネキン、生活など)に加えて、それとはまったく関係ないことも記録…

たぬきエフェンディ

トルコでのこと(ネコやマネキン、生活など)に加えて、それとはまったく関係ないことも記録したいと思います。記事は趣味の範囲内で気楽に書くつもりです。が、明らかな間違いなどがあれば教えて下さい。記事1本あたり1000文字以内を目標としましたが、あきらめました。

マガジン

  • トルコでのあれこれ

    トルコでのとりとめのない話をまとめたマガジンです。実際に体験した思い出話や見聞きした話を書いていこうと思います。

  • トルコ国内旅行記

  • トルコのねこたち

    トルコの人懐っこくかわいいネコちゃんたちを紹介していこうと思います。基本的にトルコのネコ写真集になると思います。が、ネコに関する文章も載せていこうとも思います。

  • とりとめのない話

    全くとりとめのない話をまとめています

  • トルコの恐ろしくも愛らしいマネキンたち

    トルコのマネキンにはそれぞれの表情がある。あるものは非常に恐ろしく不気味ではあるが、あるものはまぬけで非常に愛らしい。トルコのマネキンには、我々を強く引き付けられる何かがあるのだ。本マガジンは、筆者が撮影したマネキン写真を紹介することで、トルコのマネキンの魅力の世界を共有するものである。

最近の記事

トルコで独身貴族は出世できない!?

トルコで出版されている書籍を見ると、著者経歴のところに世帯状況の記載が多いことが目につく。この人物が結婚していて、子どもが何人いるとの情報が示されている。これは、ポップな本だけではなく、研究書や博士論文でも同様なことが確認される。当初、私にはこの意味が理解できなかった。が、以下の話を耳にしたことでその意味が理解できた。これは著者の社会的な信用を示すという意味で重要なのではないか、と。 トルコでは独身と世帯持ちとの間で、明らかな社会的な地位が大きく異なるという。 この話は、

    • トルコのまちねこ(1)

      2019年1月2日、ウスキュダル地区某所で撮影。歩くと後ろから付いてきます。ぼくはねこの前足が好きです。

      • トルコでの新型コロナに関する私の体験(3/16時点)

        この記事はわたし自身が見聞きしかつ体験した範囲内での話です。あくまで、とりとめのない話の一つとして読んでいただければ幸いです。 1.トルコにコロナがやってきた。この国の人々は、普段マスクを着用しない。風邪程度でマスクをして外に出かけると恥ずかしい目にあう。しかし、ここ数日でこの国でもマスクを着用して、町中を歩く人が増え始めた。 3月11日だったか、とうとうトルコにも新型コロナウイルス感染症(COVID-19:以下、コロナ)の罹患者が現れたことがトルコ保険省によって発表され

        • マネキン番号9:デブマネキンの弟

          撮影日:2018年2月24日 撮影地:エディルネ県エディルネ市某所 分類:デブ ここにもいたのか、デブマネキン。トルコ西部の都市、古都エディルネを散策中にみかけたおじさん。私が二番目に見つけたデブマネキンであり、その感動は大きなものであった。前にも言ったが、トルコには、このシルエットで、髪のない中年・初老が数あまたいる。うちのおじさんも例に漏れない。それゆえに、正直言って皆同じにみえるので、なんども人違いがあった。 カドゥキョイのデブマネキン(マネキン番号1htt

        トルコで独身貴族は出世できない!?

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        • トルコでのあれこれ
          5本
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          1本
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          9本
        • 国内旅行
          1本

        記事

          マネキン番号8:マネキン女子会

          撮影日:2018年9月29日 撮影地:イスタンブル広域市ファティフ地区ユスフパシャ周辺 分類:婦人 ユスフパシャにあるウイグル料理屋(別稿を用意します)でご飯を食べた帰り、私は道端で女子会に出くわした。婦人マネキンたちがパジャマパーティを楽しんでいる。トルコでは、頭にヒジャーブ(ムスリム女性が頭にかぶるスカーフ)の女性をカパル(kapalı:閉じている人)というのですが、この女子会ではカパルもいれば、カパルでない人もいますね。トルコはムスリムが人口の多くを占めますが

          マネキン番号8:マネキン女子会

          マネキン番号7:ミスターチルドレン

          撮影日:2018年8月24日 撮影地:イスタンブル広域市エセンテペ・バスターミナル 分類:子ども/トランスエイジ バスターミナルでたまたまみかけたもの悲しげなラコステを着た子ども。子どもと思いきや、立派な髭ともみあげ。早く大人になりたいらしい。 少年よ、生き急ぐ必要はない。いいか、君はいずれ大人にならざるをえないのだよ。子ども時代はせいぜい十数年くらいしかない。あとは大人として過ごさなければならない。いいかね、貴君。大切な子ども時代を子どもとして存分に楽しみたまえ

          マネキン番号7:ミスターチルドレン

          マネキン番号6:生意気な子

          撮影日:2018年 撮影場所:イスタンブル広域市エミノニュ 分類:子ども スィルケジからエミノニュへ抜ける道を歩いていて出会った男の子マネキン。ショーウィンドウの向こう側にいる彼は見るからに生意気で、人を食ったような表情。実に憎たらしい。つきなみの微笑ではなく、このような人をむかむかさせる表情にしたのはあえてであろう。こいつを見ていると「なぁんだ、そんなことも知らないのかよ」みたいなことを言われている気分になる。後ろのお父さん、何か言ってください。とはいえ、なんだか

          マネキン番号6:生意気な子

          マネキン番号5:ももいろカルヴァンクライン

          撮影日:2018年5月31日 撮影地:イスタンブル広域市スルタンアフメト地区スィルケジからギュルハネへ行く間の某所 分類:子ども ももいろのカルヴァンクラインを着ている子ども。カルバンクライン・ジーンズらしい。フード付きで部屋着にいいだろうな。ちょっとヤンキーっぽい。ぷくぷくしてかわいらしいが、よく見ると表情が怖い子どものマネキン。瞳の奥がすべてを吸い込むようである。ショーウィンドウに立ち尽くしてずっと眺めていると、だんだんと怖くなってきた。でも、この子からしても、

          マネキン番号5:ももいろカルヴァンクライン

          マネキン番号4:道の角を曲がって突如現れた女の子および空飛ぶあかちゃん人形

          撮影日:2017年7月8日 撮影地:イスタンブル広域市キャーウトハーネ地区某所 分類:子ども・赤ちゃん 先の「スパイダーマン坊や」(マネキン番号3)との邂逅後、すぐお店の角を曲がると突如現れた女の子マネキン。両腕がなく、色黒のおかっぱ。一見活発そうにみえるが、目がうつろで、なんともいえない表情をしている。衣料品店の子ども服を紹介している。ぼーっと歩いていると、突然現れたので、撮影者はかなりびっくりして、ついつい声が出てしまった。 角を曲がって突如現れた女の子マネキ

          マネキン番号4:道の角を曲がって突如現れた女の子および空飛ぶあかちゃん人形

          マネキン番号3:スパイダーマン坊や

          撮影日:2017年7月8日 撮影地:イスタンブル広域市キャーウトハーネ地区某所 分類:子ども 道を歩いていて、雑貨屋さんの前で発見。スパイダーマンのマスク付きの服。マスクからのぞく少年の目を見ればわかる。この子はこの服を無理やりに着させられている。なんて切ない。こんなあほみたいな服を子どもであれ着る人はいないであろうと思っていた。実際に着ている子を道で見かけました。それにしても、この国の若者はスーパーマンとスパイダーマンが好きですね。スーパーマンのSって書かれたTシ

          マネキン番号3:スパイダーマン坊や

          マネキン番号2:頭かくして尻隠さず坊ちゃん

          撮影日:2017年7月17日 撮影地:イスタンブル広域市ファーティフ地区 頭かくして尻隠さずとはこのこと。19世紀のオスマン人がターバンの代わりに被っていたフェス帽(トルコ帽)をご丁寧にかぶり、水色のダウン・ジャケットで防寒する子ども。これほどに寒さをしのぐつもりなのに、なぜか下半身は丸出しである。モード系の両親はしっかりと着飾っている。そうか。お出かけするのに準備万全、家を出る間際に子どもが便意を催し、トイレに。用を済ませた後に、子どものよくありノリではしゃいでいる

          マネキン番号2:頭かくして尻隠さず坊ちゃん

          マネキン番号1:カドゥキョイのデブマネキン

          撮影日:2017年8月12日 撮影地:イスタンブル広域市カドゥキョイ地区バフリエ通り、シェイフシャーミル財団前 分類:デブ ボーダーのポロシャツを着た太ったマネキン。色白でもち肌。こういうシルエットの中年・初老のおじさんたちは町中でよく見かける。僕が下宿していたトルコ人夫婦のおじさんはこのマネキンとほぼ同じ形をしている。表情は温和で人が好さそうである。多少失礼なこと言っても許してくれる度量の広さがある。春夏秋冬、このATMの横に立って、ジャンボサイズの衣服を宣伝して

          マネキン番号1:カドゥキョイのデブマネキン

          米子のレトロ喫茶店(米子をゆく・番外編2)

          鳥取県民は珈琲を多く消費する県民であると言われる。日本で三位。それにもかかわらず、以前は日本で唯一スターバックス(以下スタバ)のない県で有名であった。県民自身も裏返しの感情か、スタバがないことを誇りとし、鳥取市内ではスナバ珈琲なる店もできた(鳥取砂丘の砂場とスタバをかけている)。その後、鳥取市にスタバが一号店がおかれ、二号店は米子にある。 地方都市めぐりで最も楽しいのは、地元で愛される喫茶店にはいることである。鳥取マガジン(後述)によると、米子市内で最も有名な喫茶店の一つが

          米子のレトロ喫茶店(米子をゆく・番外編2)

          「鬼太郎の町」、境港を歩く(米子をゆく・番外編)

          1.境港へ米子旅の際に、わたしは境港にも立ち寄った。境港は米子の北に接する市である。日本海に接する港町。なんとここからロシアのウラジオストック行きの船が出ているのだ。あと、なによりも、漫画家の故水木しげるさんの故郷としてよく知られ、現在はその作品である「ゲゲゲ鬼太郎」で町おこしがなされている。という情報をテレビで見たことがあった。ちなみにわたしはテレビっ子なのである。わたしは殊更に鬼太郎が好きなわけではなかったが、にぎわっているようだし、境港も訪れることとした。ミーハーでもあ

          「鬼太郎の町」、境港を歩く(米子をゆく・番外編)

          米子(よなご)をゆく

          逃げた米子で花咲かす 去年の秋、私は鳥取県米子市を訪れた。 米子は、山陰地方のまんなか、島根と鳥取との県境に位置する地方都市である。そもそも鳥取と島根との違いさえも理解していなかった私にとって、米子はまったくの未知の場所、縁のない場所であった。私の鳥取県に関する知識の大半は「月曜から夜ふかし」にとどまっていた。 しかし、いつだったか大学時代の友人に教えてもらったある山陰地方の民話には強く興味が引かれた。ある山村で恋仲になった地主の娘と小作人の息子が駆け落ちで村を出た。松江

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          ワンネコをたずねて①:トルコ東部への誘惑

          「ワン湖急行Van Gölü Ekspresi:火曜日:10:55」 史料調査でアンカラを訪れたぼくの目に一番はじめにとまったのは駅の電光掲示板にあるこの文字であった。 2018年11月5日、イスタンブルでの研究に行き詰っていたぼくは、急遽、アンカラに行くことにした。アンカラは言うまでもなくトルコ共和国の首都であり、トルコの中央部に位置する都市である。目的は、ワクフ総局のワクフ研究センターでオスマン帝国時代の古文書を収集することとしていたが、なによりも気分転換をすることが

          ワンネコをたずねて①:トルコ東部への誘惑