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トルコでのあれこれ

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トルコでのとりとめのない話をまとめたマガジンです。実際に体験した思い出話や見聞きした話を書いていこうと思います。
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記事一覧

トルコの女の世界:ギュン

女の世界の人間関係は、男のそれよりもはるかに難しい。何が難しいかを説明するのも骨が折れるが、面倒なことが多そうという意味である。女の知恵というものは、こういうところで磨かれるのかもしれない。まことに勝手で表面的な意見であることは心得ている。

ぼくは、下宿しているトルコの家のおばさんから、「明日はギュンがあるから、夕方までは外に出ててよね、わかったかしら?」とたまに言われていた。「ギュン」!?

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トルコを出てきました、日本に来ました

約二年間くらい日本を離れて、トルコという国で生活していました。

かの国でながく暮らした結果、私は日本に帰るのが死ぬほど嫌になっていました。たった二か月間一時的に帰るだけなのに、トルコから離れるのが怖くなったのです。下宿している家の中年夫婦に、「ボクは日本に帰りたくないんだい、ないんだい」と顔を合わせるたびに文句をいって困らせました。自分で決めたことですが、時が近づくとそうなってきたのです。「だっ

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ねことチャイ

ねことチャイ

わたしはトルコの都市イスタンブルで暮らしていましたが、すごくいい町で、わたしの第二の故郷であります。

イスタンブルはいいところだ、と申しましたが、一体全体なにがいいのでしょうか。ごはんがおいしい、町が美しい、ひとが気さく、とかすべてが当てはまりますね。でも、わたしのなかでイスタンブルは、もっと素敵なところかもしれません。

イスタンブルは、ねこが多い町です。一部には、ねこの母国がトルコ(アナトリ

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トルコでの新型コロナに関する私の体験(3/16時点)

トルコでの新型コロナに関する私の体験(3/16時点)

この記事はわたし自身が見聞きしかつ体験した範囲内での話です。あくまで、とりとめのない話の一つとして読んでいただければ幸いです。

1.トルコにコロナがやってきた。この国の人々は、普段マスクを着用しない。風邪程度でマスクをして外に出かけると恥ずかしい目にあう。しかし、ここ数日でこの国でもマスクを着用して、町中を歩く人が増え始めた。

3月11日だったか、とうとうトルコにも新型コロナウイルス感染症(C

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トルコで独身貴族は出世できない!?

トルコで出版されている書籍を見ると、著者経歴のところに世帯状況の記載が多いことが目につく。この人物が結婚していて、子どもが何人いるとの情報が示されている。これは、ポップな本だけではなく、研究書や博士論文でも同様なことが確認される。当初、私にはこの意味が理解できなかった。が、以下の話を耳にしたことでその意味が理解できた。これは著者の社会的な信用を示すという意味で重要なのではないか、と。

トルコでは

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