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おらおらで、ひとりぱにるす。

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太陽と月になりたくない

太陽と月の関係がいい、と 五限明けの空にひとり思った 君とだけいれば僕らは明るい 君の声が聞こえない宵は暗い 君の光のもと生きる星たち 君と明日も隣合ってたい 君と順当に重なることはない 地球が間にずっといたり 他のやつが一番近いのが嫌になった だからやっぱり僕はこのまま 太陽と月に、なりたくない

    • スマホ買い替えましたー

      • あいあい傘

        愛愛傘をしようよ 互い持ち寄ったふたつをそっと 確かめあった持ち手の色とかを 自分通りに塗り替えてさ 相愛傘をしようよ ふたつ並べたの大きなひとつに 海馬にあった記憶のあき箱を 気分任せ 埋めまくってさ 咲いた花を見ようよ 綺麗に保った傘の影から 浮き足立った冬日 もういいよ 威風まとわせ いつまででも 他愛ない話をしてようよ 戯れ続けてふたりでずっと 隙間にかすか洩れる 茶の湯気を 思う通り ほらつくってさ

        • Twitter始めたので、ぜひそちらも見てください。それとご指導いただけると嬉しいです、どうしろこうしろ!みたいな……

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        太陽と月になりたくない

          あいたい

          あいたい。 そう思ったり思われたり、することはあるんですが 後悔というものをしたくなくて、誘われれば会いたい!も行きたい!も見たい!も食べたい!もなんもかんも僕の休みが、独りになる時間が無くなろうと遂行するわけですが 人はどうせ死ぬわけだけど、それがいつかわからない以上、妥協はできないし元から妥協のできないタチだし。頑張って積み重ねたもののいとも容易い瓦解を目の当たりにしたことがあるから やれることはやれるうちに、思い立ったが吉日で生きているわけですが やはりどうし

          あいたい

          君歌乃虹

          雨音吠えた 犬は遠くの窓からそれを 寝そべりぼんやり眺めてた 人は真下の弾ける音に あえなくなってかなしくなって空に面会した 雨音増えた 光が刺した 地は傷の舐め合いを中へと 吸い込み 水は庇護者として 土に還して嬉しくなって与太に電解した 戯言吼えた 人は並べた机に言葉 浮かべながらひた歩きながら 泥濘の丘へ往く 犬はふわり旋回した 花を覚えた 視界が咲いた 犬は抱えた礫にルボワ 浮かびながら辺あるきながら 泥濘の丘へ帰る 人は虹に面会した

          君歌乃虹

          鍵のはなし

          合鍵をもらっていつでも彼の家に入れるようになったことに惚気ける女が電車にいた。僕はわかるようでわからない気持ちが肥大した。合鍵はあくまで本物じゃなくて管理会社に頼んだものでもなく要は正式なものでなく、ただ家主が持つ鍵を鍵屋に一定時間預けて数千円と引き換えに手に入れるレプリカだ。そこにある心配りも愛だ恋だもすべて贋作に思えてならなくなった。醜い考え方かもしれないが、そんなことはしないように生きていたい。そう思った22時の電車だった。

          鍵のはなし

          コミュ力

           一般に、コミュ力は明るく誰とでも社交的にやり取りできる力と捉えられがちだが、やり取りを円滑に進める力が「コミュ力」だと私は考える。  そのためには、自分から明るく話し出し自己主張することが必要な場面もあるとは思うが、ここで考えてほしい。これが参加者全員そうだったらどうか。自己主張だけをしていては会話は成立しない。ここに必要なのは、聞き入れつつ自分を出すことだ。言い変えるとこれは思いやりになる。必要なことは話す、聞き入れるときはそれに徹せる思いやり。  よって、コミュ力の核は

          コミュ力

          嬉しい

          目が合ってふとにやける顔 グラス見つめてる綺麗な顔 ひと口わけておいしそな顔 歳を重ねて誇らしい顔 すいかを食べて微睡んだ顔 授業終わって弾けてる顔 誰のものでも嬉しい顔はいい 言ってみたけど本当は誰のでもよくないけどね

          捻くれ者

           ぼくは捻くれ者です。 「今日は○○の日です!」 的なのとってもすきだけど、すぐこの日は事件事故災害が起きた日だから悲しい日だと断定し固定観念に塗れた世の中の方がよっぽどお前らの言う悲しいだよ、と言いたくなるような捻くれ者です。  いついかなる年月日時分秒、刹那に至るまで一側面で語れないものである。どこかで誰かは生まれるしその逆もそうだし、言ってしまえば玉石混交。だからそう言ったカレンダーに書かれるようなイベントというかなんと言うかに紐付けた事柄を自分は進んでやろうとは

          捻くれ者

          日の入り

          沈む太陽に気をやらないまま 響く放送に気をやらないまま 幾星霜が流れただろう 散る迷羊は離れただろう 馴染む愛称を聞かないまま 恥じる妄想はなさないまま いつのまにやら別れただろう 見る形象も忘れたくせに 最寄り駅の改札を過ぎたら 知らない誰かが待ってる気がした

          いわしぐも

          星は災いの予兆というが 下を向くからみんな気づかない 空がはかないと慕情を知るが 上を向いても藍は見つからず 水面は今日も花で満ちている 雨はかがやきの徽章というが うまくこの胸に留められない 傘が開かないと途方も幾ら したところで何もが変わらない 水面は今日も花で満ちている 灰を束ねた無情の花で 愛なきままに満ち満ちている

          いわしぐも

          ぷらっと。

          定期で改札をくぐるたび ホームに味がなくなった気がした 元よりそんなのありはしないが 電車の運ぶ空気や人やが 複雑に絡むのが僕の眼には サラダボウルに見えていたんだ それはキッチンの側か座った 子どもの役をしていたからだと 最近になって思ったんだ 生野菜を食べるのも苦ではないのに それすら出されず茶の間に坐すとは 屈辱だなとふけりながら きゅうりくらいに意味のない日々を 過ごしに今日もスマホをかざす

          ぷらっと。

          各駅、生き。

          いつもおんなじ時間に起きて おんなじ時間に家を出るのは いつからできればいいのだろうか いつかの蚈を思い出し泣く きっと適当な時間に寝落ちて そんなに時間に余裕ないのは いつまで続けてられるだろうか いつの明日でも滞りなく 起きれた朝には決まったように あまりある予定の一本後の 各駅停車の角詰めのひだりで ひだまりの布団に生かしてほしい

          各駅、生き。

          しわ

          寝たいよまだと言うまなこを擦り 開くところまで開かせてみる するとほとんど一重な奥二重が やんわりじんわり 仄かに映りだす これも、皺だな 肢体もまだ起きずサラダを通し ベーコンエッグでトーストを噛じる するり喉元を過ぎやしないから 刻んだトマト くたくたのスープ これも、皺だな 寝ぐせのままもいいかもと思い 脳ごと冷やすため打ち水をしてみる うるりびしょ濡れの前髪とパジャマ やっぱり打ち水だよなと苦笑する これも、皺だな 額もやや乾いてタオルを下ろし わずか軽さを棄て

          夏陽

          夏の太陽は正直嫌いだ 一番喧しく絡んでくるし 一番長く居座りやがるから 雲がかかると心が晴れる 隠れてありがとうと呟く だけどよくよく考えてみれば われらが地球との光年単位の間柄で その時に当たっちゃうところが昼で 緯度のあれこれで夏になるわけで そう考えたら太陽ってば 常に地球に愛想振りまいて 全身全霊な熱視線送って オゾン層だなんだとバリア張られて 諦めず掻い潜ったら妬まれて 全方位美人な報われなさだ ビーチはもともと好かないし ナンパ師なんて消えればいいが そんな