3:30に目が覚めてしまった。最悪。娘がトルネードアタックしてきたせいだ🌪️。少しはお父ちゃんの方に行ってくれよ。お父ちゃんとお母ちゃん、起床時間が1時間以上違うんだぜ？お母ちゃん、1秒でも長く寝たいよ…。心に元気がない時あるあるだが、一回覚醒してしまうともう寝付けない。5:30になった時、流石に寝ることを諦めた。

　どうしよう。こんな寝不足で、またボロボロの心身に鞭打って、仕事に行くのか、、。誰のなんのためにやってるかも分からない、私がいなくったって別に全然成立する、そんな仕事なのに。生きるのって、辛いなぁ。心に元気がない時あるある、主語がデカくなる。

　いずれにせよ、いつもより時間がある。今日、何を着たらいいかは分からない。とりあえず寝巻きのまま、冷蔵庫から卵を取り出す。しっかり朝ごはんを食べよう、と思った。
　私の平日の朝は、バタートースト一枚、ジャムを塗る暇があったら御の字、という感じだから。それも、娘の保育園の連絡帳を書きながら、慌ただしく口に突っ込んでいる。

　小さいフライパンに油を引き、よく温めてから卵を割り落とした。ジュウゥッといい音がする。今日は時間があるから、中弱火でじっくり、カリカリに仕上げよう。
　その間にトースターに食パンをセットし、お湯を沸かす。インスタントだけど、今日はポタージュも飲もう。wedge woodの白くて大きなマグに、ミルクティーの素と、牛乳を半々に注いでいく。このマグは、結婚祝いに大好きな先輩からいただいたもの。KALDIで見つけたミルクティーの素は、紅茶の香りがしっかりしてとても美味しい。

　チーン、と音がした。冷蔵庫からバターを取り出す。食パンをトースターの中に置いたまま、薄く削りとったバターを乗せていく。いつもより心持ち多めに塗ろう。トースターに残った熱でバターがとろりと溶けた頃合いで、満遍なく伸ばしていく。

　さあ、いただきます！

　ザクッと、頭の中にトーストを齧った音が響く。小麦の味。バターの味。ほんのり塩味。美味しい！毎日食べてる、いつもと同じバタートーストだけど、今朝はなんて美味しいの。
　おっと、美味しくてパンばかり食べ進めてしまった。木のスプーンで、丁寧にスープをすくい、そっと口に運ぶ。ちょっとお湯を入れすぎたかも。でも美味しい。ポタージュのまろやかな旨みが、口の中に広がる。クルトンがサクサクしてる。
　さて、目玉焼きの方はどうでしょうか。縁は茶色く盛り上がって、いい感じにこんがり。しっかりフライパンを温めてから卵を落としたから、白身は小さくまとまって、黄身もまあるくこんもりしていて、とっても良い形。ピンクソルトと、いつもより多めの胡椒を振る。カリカリ白身に、とろんと口の中に溢れる黄身。ああ〜、美味しい。幸せ。。

　ミルクティーはレンジで温めた。小鍋で煮出したのには敵わないかもしれないけど、充分香り高い、私にとってはロイヤルなミルクティー。マグを両手で包み持ち、温もりを感じる。しばし食後のティータイムを満喫する。

　まだまだ時間はある。

　メイクは、今日もあんまりしたくないな…。じゃあ、髪を巻こうかな。ブロッキングもせず、とりあえず全部外ハネにしよう。コテのスイッチを入れる。クルクル、スルスルーンと熱に撫でられた私の髪は、ツヤツヤお利口さんの表情で整列した。可愛い！顔の横だけ、韓国美人風にふわっとなるようにもうひと巻き。イイやん！素敵やん！心のマチコが出てきた。マチコの応援を活力にして、一番最近買ったSaluteを装着。一気に背筋が伸びる。

　髪を巻くと、顔立ちのせいなのか一気にフェミニンなんだよなぁ。レースタイト… うーん、タイトスカートの気分じゃないなぁ。久しぶりにチュールのAラインロングスカートを手に取る。このロンスカなら、下に股引きも履ける！この気分の落ち込み、花冷えも絶対関係あると思うから、今日は特に下半身は冷やしたくない。
　よし、トップスは、タイのついた黒いリブニットにしよう。このスカートと、お気に入りの組み合わせなんだよね。

　ううん、アウターは…。いつものベージュのロングトレンチもいいけど、ちょっと今の気分には重たいなぁ。ふと、お蔵にしていた31 son de modeのカーキのショートトレンチが目に入る。
　久しぶりに、羽織ってみる？

　可愛い！甘すぎず、ハンサムでコケティッシュな可愛さ🐈。春らしい軽やかさもある。袖をブランジングしてみたら、ポワンとしたお袖のボリュームと、裾のフリルが最高に最高に可愛い。よしよし、今日はこのアウターで行こう！

　まだもう少し時間がある。
　ここまで素敵になったなら…。パウダーを叩いて、リップと、チークと、アイシャドウだけつけた。うん、充分可愛い。大丈夫！とってもすてき！
　ヒール… を履けたら素敵だけど、やっぱり今日も低寸のメリージェーンにしよう。足に馴染んで歩きやすいし、昨日の夜、せっかくブラシをかけたんだもの。

　外に出たら、今日はぽかぽか陽射しがと暖かい日だ！嬉しくてたまらなくなる。空を見上げながら歩く。いつもは、駅までの道は一分一秒を争って競歩みたいに歩いているから（笑）、陽射しの暖かさを感じる余裕なんてなかった。

　良い朝だった。余韻を忘れたくなくて、電車の中でこれを書いている。目の端に、車窓の外の桜が掠めていく。春だなぁ、春だなぁ。

　私は、きっとまた元気を失う。でもこうやってチャージすれば良いんだ。明日も明後日も、ずっと未来の、いつか死ぬ日まで、そうやって私は私と付き合っていくんだな。
　私の、そして皆様のご自愛が、きっとうまくいきますように。

おしまい。