愛情がないとうまくいかない『子ザル実験と可能性のリンゴ』
「○○には△△するのはまだ早いかもね。」こんな会話や思考をしていませんか?
うっかり話した内容が、ヒトの持つ可能性をつぶすことになります。
今回は、ヒトの可能性をつぶさないために知っておきたい心理学者ハリー・ハーロウが行った子ザル実験とわたしの後悔エピソードを紹介します。
ハリー・ハーロウはサイコパス研究者
ハリー・ハーロウは、アメリカの心理学者で、アカゲザルをつかった母子の分離、依存の欲求、および社会的隔離実験で最もよく知られています。
かんたんにいうと赤ちゃんザルを親と引き離し、愛情についての研究をしていたのです。
彼の実験が原因で、動物愛護団体が設立するきっかけにもなっています。
サイコパスな研究ばかりのため、内容を知るとムナクソ案件になるのでやんわりと紹介していきます。
子ザルの引き離し実験
ハリー・ハーロウは、1932年以降、生まれたばかりの子ザルを親から引き離し、針金でできた代理母のもとで育てました。
針金製の代理母によって育てられた子ザルは、攻撃的で協調性がないので、代理母に懐こうともせず、仲間にとけこむこともできず群れから追い出されてしまいます。
この子ザルの脳を解剖した結果、脳内ホルモンのドーパミンを分泌する脳細胞が激減していたことがわかりました。
楽しいことはまたやりたい『脳内報酬』
ドーパミンは、脳内の神経伝達物質で、うれしいことや楽しいことがあると分泌されるので「脳内報酬」とよばれています。
ドーパミンが分泌されると、気持ちよくなったり、興奮したりします。
脳は快感を覚えて何度か同じ体験を重ねると、「あの気持ちいいことをもう一回やろう」、「あれにまたチャレンジしよう」という指示をだします。
ドーパミンがでて「気持ちいい・楽しい」から行動しようとするサイクルが習慣化されると、人間はなんでも集中して取り組むことができるようになります。
実験の子ザルと違い、乳幼児期に愛情をもらっていた子は、ドーパミンがでる喜びを知っているので感情豊かになり、行動的になります。
後悔エピソード『可能性のリンゴ』
わたしは、おり紙でリンゴをつくりたいと言い出した息子と一緒に作り方をYouTubeでみている途中、「○○にはまだ難しいかもね、パパも難しいもんな~」と軽口をいったことがあります。
後日、息子とドライブ中に「パパでもリンゴできないんだったら僕も難しいや」と言いました。
そのときわたしは、こどもの可能性を無意識のうちに奪っていたことに気付き後悔しました。
すぐに帰っており紙をはじめ「パパも諦めなかったらできたー」と一緒に作りましたが、気を付けなければいけません。
こどもや夢を追う人に、「まだはやいよ、どうせできないよ。」という言葉を掛けるよりも『できる!やれる!』という愛情ある言葉をかけたいですね。
最後に
今回は、ヒトの可能性をつぶさないために知っておきたい心理学者ハリー・ハーロウが行った子ザル実験とわたしの後悔エピソードを紹介しました。
アメリカの心理学者ハリー・ハーロウは、赤ちゃんザルを親と引き離し、愛情についての研究をしていました。
愛情のない針金製の代理母によって育てられた子ザルは、攻撃的で協調性がないので、代理母に懐こうともせず、仲間にとけこむこともできず群れから追い出されてしまいます。
子ザルの脳を解剖した結果、脳内ホルモンのドーパミンを分泌する脳細胞が激減していたことがわかりました。
人も愛情が少ないとドーパミンが分泌されず、前向きな行動ができなくなります。
こどもや夢を追う人に、「まだはやいよ、どうせできないよ。」という言葉を掛けるよりも『できる!やれる!』という愛情ある言葉をかけたいですね。
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