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恋しちゃったんだ たぶん

恋の定義
朝起きた時にふとその人の事を考えていたらたぶんそれは恋である。
♯恋とは
30過ぎてから幾分僕の恋アンテナは完全バグっていた。
1に仕事、2に仕事、3と4がなくて5に仕事。
気づいたら夜10時に朝ごはん。
朝ご飯というよりもはや餌。
気づいたら深夜2時。
休日にも裏残業。
そんな日々からの卒業は突然だった。

朝人事に呼ばれて、
「なるはやで卒業してください。」

ずっと暗中模索していた。
41人のTeam Leadとは?
前任のTeam Leadは突然休職。
最初から己の死亡フラグ立ちすぎ。
マーケ未経験で、一人だけ他のPJTから来て、今日からTeam Lead?
地方予選なしのシードで天皇杯てあるの?
どうしたら優勝できる?
僕のストラテジーは、
「僕は誰からも好かれなくて良い。
ただ、このPJTの僕のチームで働くメンバーが自分自身を好きになれるビヘイビアをとる。」
事だった。
自分自身を好きになる瞬間て、出来ないことが出来たり、知らない事を知れたり、視座が高くなる瞬間だと仮説。
せっかくこのタイミングでTeam Leadとして、メンバーの人生に関われるのだから、他PJTや他会社へ横転できるスキルを身につけて欲しいと、粒度粗めのFB(Feed Back)していた。

FBには、品質(Quality)と言い方があると僕は考える。
Qualityは間違っていなくても言い方が間違っていたら人は動かせない。
Qualityに関しては、人はComplaint(不満)でなくImprovement(改善)なら受け皿にのせられる。
具体的には、
雲雨傘
SIPOC
QCD
パワポ平仄を揃える
構造化して考える
0ベースで聞かない
前提条件を揃える
問いに答える
期待値コントロール
ジブンゴトで何が私は出来るか
本質を見極める
目的を共有する等。

言い方に関しては、
「既に100点なんだけど、〇〇したら120点になる。」
とか、
「Next Stageという更なる成長のためには、〇〇がある。」
〇〇に先述した、QualityをInsertした。

上記のFBをしながら、人は置かれた場所では咲けない。
だから、咲ける場所へつれていくビヘイビアをとる。
ビヘイビアの解像度を上げると、相手の個性を引き出すという事。
個性とは、ありのままの個で付加価値(バリュー)出す性質だと定義。
え?そんな自分いたんだ?と気付きの機会提供をデリバリーすれば、自分だからできること、自分でないとつくれないバリューに気付く。

ちなみに僕のバリューてなんだ?
正直、今までチームプレーや、マネジメントが出来た実感がない。
ここでのマネジメントはPeopleマネジメントと定義する。
自分のバリューを求めてとにかく動いた。
もっと知りたい、もっと話したい、もっと時間があれば良いのに。
結局、自分のバリューをみつけられないまま卒業の日を迎えた。

うちのチームは卒業する人へ寄せ書きでメッセージカードを書き
卒業者へ贈呈する習わしがある。
今回は突然のお別れ。
僕へカードなんてあるはずない。
期待値0で淡々と引き継ぎ書を作成していた僕へ、最後に、カードが贈呈された。
2日で皆がつくってくれたメッセージカードは、
僕が好きと伝えていたネズミーランド仕様だった。
カードを渡され、卒業を悲しんで泣いてくれるメンバーがいて、
カードだけではなく、個別でメッセージをくれるメンバーもいたり、
突然、寂しくて電話をかけてきてくれるメンバーもいた。

ありがとう。
よそからきて、
何1つTeam Leadらしい事は出来ていなかった僕を受け入れてくれて。

僕は、一緒に泣けなかった。
僕には、まだやれる事がある。
最後くらいTeam Leadでいたいんだ。
今まではただの人間だったから。
気づいたら朝4時30分
チャットや1 on 1で直接伝えられなかった人へ、想いをメッセージカードとして贈った。
昔から最後だけ誠実だった。
オーストラリアでの最終出勤日にも、全員に付箋でメッセージを書いて、全員の机の上に貼って去ったっけ。
自分が自分に誠実であればそれで良い。
究極、最後は、自分で決めた事を自分で行えるか。
そういえば、退勤時に
「お疲れ様でした。」
ではなく、
「今日もありがとうございました!」
と言うと決め、最終口からテンプレAutomation出来てたな。
他者を介在すると、簡単に誰かのせいに出来る。
自分の人生だから自分で責任を取る。ただそれだけ。

チームプレーや、マネジメントが出来たという実感はないが、
確かにそこにはチームプレーや、マネジメントに夢中になっている自分がいた。
そうか僕のバリューは、誰かを想い夢中になれる事だった。

誰かを想い夢中になる?
それって、、、

毎週楽しみにしていた坂元裕二さん脚本の連ドラ
初恋の悪魔が終わったと共に、僕の仕事も終わった。

久々に目覚ましなしで朝目が覚めた僕。
朝起きた時に、チームメンバーの顔が浮かんだ。

恋しちゃったんだ たぶん
気づいてないでしょう?

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