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亀山郁夫 | ドストエフスキーとの59の旅

 「カラマーゾフの兄弟」の翻訳がベストセラーになった亀山郁夫先生のエッセイ集。

 以前、江川卓さんの「謎解き」シリーズ(新潮選書)を読んで以来、ドストエフスキーを読むときは「数字」に注意するようになった。

 『罪と罰』のロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフという主人公の名前と「666」との関係や、『カラマーゾフの兄弟』の12章+エピローグという「13」の意味。

 亀山先生のこの本を見た時も「59」という数字が気になった。

 一応目次で、この本に掲載されているエッセイの数を数えてみたが、何度数えても「59」にはならない。60以上のエッセイが含まれている。

 先生が中学生の頃にはじめて『罪と罰』を読んだときのこと、『カラマーゾフの兄弟』の翻訳をした後日譚など、長い間敬愛するドストエフスキーと共に生きてきた自伝的エッセイ集のようだ。



 …といかにもきちんと『ドストエフスキーとの59の旅』を読んだかのように書いてきたが、実をいうとほとんど読んでいない。パラパラっとめくった程度なのです。

 以前、ピエール・バイヤールの「読んでいない本について堂々と語る方法」という本を見かけたことがある。

 実はこの本も書店で立ち読みした程度なのだが、書評とか読書感想文って、意外と本を読まなくても書けるものです。

 「ドストエフスキーとの59の旅」は、図書館で借りた本だが、返却期限が近づいたので返すことにした。
 しかし、借りたからには少しくらいアウトプットしてみようかな、と思ってこの記事を書いている。
 亀山先生の本は何冊か拝読したことがあるし、ここに書いた書評も、大きくは外していないと思う。

 100分de名著に亀山先生が「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」の指南役として登場した回はすべて見たし。

 ドストエフスキーを愛する限り、またいつか亀山先生の著書を読む日がきっとくるだろう。



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