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<ある野菜に焦点をあてた料理企画記事> ホウレンソウのレシピ ~いろんな和え方を試してみる編~【調理レポート】

こんにちは、ぷらんといめじです。
今回はレシピの探求企画!、なんて大それたことを言ってみたいと思います。
実際はそんなに大それたことでもないかもしれないですが…。
どんな投稿かというと、ひとつの野菜や果物などに焦点を当てて、レシピや調理方法を試し、検討していく記事です。
まぁ、単純に言ってしまえば調理レポートです…。
今後もちょくちょくやっていこうと考えている記事の企画になります。

それでは、今回の焦点を当てた野菜は【ホウレンソウ】です。
この時期、冬には自分の細胞を強くして、寒さに対応します。
その時、細胞に糖質をたくさん蓄えて強化します。
そのため冬のほうれん草は甘く、味に奥行きがあって美味しいのです。
農家さんはもちろん、農家さんとつながりのある方や、家庭菜園をやっている方など、葉物なので中にはベランダでプランター栽培している方でも、この時期、手元にホウレンソウがある方いらっしゃるんじゃないでしょうか?
野菜はスーパーなどで買う方々でも、この時期によくピックアップされているホウレンソウを手にすることは多いのではないでしょうか?
そんなホウレンソウ、すでに様々調理方法ありますが、そんな中で定番の「ごま和え」からインスパイアを受けて、いろんな味付け、風味で和え物を探求し、作ることと食べることを試していこうと思います。
そのレポート記事になります。ぜひお楽しみください。


0.初めの下処理

今回のほうれん草は頂き物です。畑でとれたものを分けていただきました。


今回調理するホウレンソウ

この時期の露地もののほうれん草は、前述したとおり霜や寒さでおいしくなっています。その時、植物の寒さ対策で地表面に沿って葉を広げ、風を受けににくくなるロゼット状の姿勢を取ります。また、冬場は霜や霜柱によって土の表面部が持ち上げられます。したがって、ほうれん草の過食部分である葉や根元の軸部分に、土が接触する箇所も量も増えます。つまり、土汚れが多い場合があるので、洗うのに手間がかかりますが、それも調味料ということも含め、下処理を始めます。

(1) ということで、下処理の最初は「土汚れの洗い」と行きたいところですが、その前に、枯れたり溶けたりしている葉や茎(主に外側の古い葉が多い)、絡んだ他の植物(雑草類、今回ハコベが絡んでいました。)を取り除きます。

(2) そして次に水洗い。水洗いの際は、ボウルに水を溜めながら且つ、流し洗いするのがやりやすくおススメです。根元の軸周りに土がたまりやすいので、その部分を水に入れ揺すり、ジャブジャブ土を洗い落とします。軸の内側には流水をあてがいながら洗うときれいになります。

ここまでで、下処理ひと段落完了。
ちなみにここまでの作業、調整作業と言って、スーパーなどお店に袋詰めされ売られているものは、農家さんたちが収穫後に行っているので、きれいな状態で置かれているのです。
大変手間のかかる作業にありがたさを、、、、、感じざるを得ません!(あばれる君風)

(3) 次は下茹で、あく抜きです。
沸騰したお湯に、火の通りの遅い、根元の軸から入れて1分半~3分程度ゆでます。個人的にあまり火を通しすぎない方が好みなので、今回の湯で時間は、根元を45秒ほど、葉も入れて1分程度ゆでました。
そのあと、ボウルに溜めた冷水に放し、アクと粗熱を除きます。この時あまり水につけすぎていると、栄養素も多く抜けてしまいます。よく1分半くらい流水に放しておくとか聞きますが、90秒数えるのは大変なので…。この後に水分を絞るのですが、今回は、その作業ができる温度、自分で触ってても平気な温度になったら取り出しました。個人的には、こういう、体感でタイミングをとる方が気楽だったりもします。おススメです。

(4) そしてホウレンソウの水を絞ります。この時、少し長くゆでたホウレンソウは、力加減を間違えるとグチャッとつぶれてしまうので注意が必要です。私は、片手で根元をもって、もう一方で人差し指から小指までを段階的に握るように、牛の乳しぼりのようなイメージで、一点に負荷をかけないように絞っています。キッチンペーパーで包んだ状態で行うのもいいですね。

(5) 最後に、4~5㎝を目安に切ります。根元は縦に切りますが、株の大きさにより半分~4分の1、場合によってはもう少し細かく切るのもいいと思います。この軸の部分が特に甘みが強くおいしいので、あたりとして、むしろ切らずにゴロッとした状態にしておくのも、個人的には楽しく好ましく思います。ただし、元の根元の大きさが食べやすい大きさの場合に限ってですが…。切った葉の部分は、絞った後にギュッとしすぎていて、和えるときに絡みづらくなってしまうので、軽くほぐしておくと楽です。

後は和えるだけ!
さぁいよいよ和えていきます。
そしていろんな和え方を試してみます!!

1.これぞ定番の和え方【白ごま和え】

ホウレンソウの和え物の中の定番中の定番「白ごま和え」です。

<材料>

白ごま和えの材料

・白ごま 適量
・昆布茶 小さじ半分~1
・砂糖(三温糖) 小さじ半分~1
・しょう油 小さじ2
・ごま油 小さじ2

<作り方>

1.今回は煎り白ごまからなので、まずは白ごまをすり鉢ですっていきます。ごまの量は適量としていますが、まとわせたい好みで調整するといいと思います。もちろん、最初から「すりごま」を使うのでも十分OKです。「いりごま」からする場合は手間が増えますが、すり具合の調整と一部そのままの状態なので、食べたときのごまの風味の段階と、食感を楽しめるので、個人的におススメは「いりごま」からするパターンです。
2.残りの調味料を入れてしっかりと混ぜます。今回は、甘みとコクで砂糖(三温糖)、うまみ成分で昆布茶を入れています。これにしょう油を加えて味のベースを作っていますが、この3つの代わりに「めんつゆ」を使っても十分味が整うと思います。手間の具合と好みのさじ加減で調整してください。
3.2で合わせたものをホウレンソウに絡ませます。ごまの量によっては固形具合が強いので、しっかりと空気を含ませるように大きく混ぜながら、絡ませるように和えます。

<感想>

もちろん定番なだけあって、しっかりおいしいです。やはり個人的に、粒感と擦りの香りの2つの段階と食感を楽しめる状態で正解だなと思いながら食しました。今回のほうれん草は冬物の甘いものだったので、気持ち砂糖を減らし外からの甘みを減らすか、塩味を増して、よりホウレンソウとごまのハーモニーを感じやすい状態にするのもありだったかなとも感じました。

2.簡単かつ安定においしい和え方【味噌マヨ和え】

ホウレンソウの「味噌マヨ和え」、最も身近な調味料で簡単かつ安定して味わえる和え方です。

<材料>

味噌マヨ和えの材料

・マヨネーズ 大さじ1
・味噌 大さじ0.5
・おろしショウガ お好みで適量

<作り方>

1.調味料を全て混ぜ合わせます。濃い味が好きな方は味噌の分量を増やし、薄味が好きな方は減らし調整します。ショウガは、爽やかさと味に締まりをつけるため少し加えました。今回はチューブのおろしショウガを使っていますが、手間がかけられるときは根生姜をおろして、おろし汁ごと和えると冬の寒さにも優しく向かってくれるいい風味になると思います。もちろんお好みなので、無しでも十分おいしいですが、ちょっとジャンキーさを感じる味わいになります。それはそれでおいしい。
2.ホウレンソウと和えます。味噌の分量を多くしすぎて塩っ辛いたれになってしまった場合には、しっかりと絡めるよりも、さっと和える程度にするとちょうどいいです。もしくは、ほうれん草の下処理の段階で水分を絞りすぎないように注意します。

<感想>

味噌とマヨネーズ、アジアとヨーロッパの英知の調味料のコラボレーションなだけあって、安定的にうまい味です。うまいと感じる味があふれているので、繊細な味が好みの人にはしつこく感じるかもしれません。そんな時は、生姜を多めにしたり、レシピの材料に加えて一味唐辛子、コショウ類で味に締まりをつけるとよりよくなるかなとも思いました。ただドンドンつまみの方向へ舵を切った味わいになるなとも思います。

3.お酒のあてにもいいツーンとした和え方【からし酢和え】

箸休めにもスッキリする刺激的な和え方「からし酢和え」です。

<材料>

からし酢和え

・(練り)からし 小さじ2(~好みの量)
・酢(穀物酢) 小さじ1
・しょう油 小さじ1
・はちみつ 小さじ1

<作り方>

1.すべての調味料を混ぜ合わせます。安定した味で手っ取り早く作りたいときは、酢・しょう油・はちみつをポン酢に代えてしまうのもありです。
2.ホウレンソウと和えます。合わせ調味料は、シャバシャバ系になるので、ほうれん草の下処理時、水分の絞り具合は気持ちしっかりめにすると馴染みが良いです。

<感想>

ツーンと通る辛さと、それで尚引き立たつホウレンソウの甘み、からのツーン。楽しめる味わいです。今回は穀物酢を使っていますが、黒酢やリンゴ酢などを使うとより上品かつ味わい深くなって美味しいだろうなと感じました。また、合わせ調味料のの味がかなり爽快なので、はちみつを少し増やしてまろやかバージョンもいいなとも思います。また、酢・はちみつは、うま味調味料なども加わった「カンタン酢」などの調味酢で代用すれば安定味です。いずれにしても、この和え方ご飯のお供向きではなく、お酒の肴寄りです。

4.丼にも添えたい和え方【韓国風味和え】

ご飯にピッタリ、現代の「韓国風味和え」です。

<材料>

韓国風味和えの材料

・味噌 小さじ1
・コチュジャン 小さじ2
・酒 大さじ1
・ごま油 小さじ1
・粉チーズ 小さじ2(お好み量)

<作り方>

1.味噌、コチュジャン酒に馴染ませるように溶かします。アルコール分が気になる方は、レンジで低いワット数で短時間(200Wで10秒~30秒程)、様子を見ながら徐々に加熱してください。
2.残りの材料を混ぜ合わせます。
3.ホウレンソウを絡めます。

<感想>

抜群でした。お米を食べたくなる味で、その中でもしっかりとホウレンソウの甘みとコク、コチュジャンの辛味とコク、チーズの香りとコクが相まみえて、食欲を刺激してきます。ビビンパの具にしたい味です。ホウレンソウだからこそのハーモニーは出ているように感じて大成功なきはしています。そぼろ丼の具にも最高だと思います。

5.さっぱりさわやかに刺激的な和え方【辛味大根和え】

たまたまであった辛味大根でチャレンジ、大人な刺激な「辛味大根和え」。

今回使う辛味大根

余談ですが、たまたまスーパーに買い出しに行ったところ、1本20円で辛味大根が売られていたので思わず購入し、思い立ったレシピになります。激安スーパーというわけでもないので、ラッキーに感じました、依然見たときは100円台と記憶していたのでびっくりしましたが、時期にもよるのでしょうか。個人としては初めての遭遇でした。

<材料>

辛味大根和えの材料

・辛味大根のおろし 1/3本分
・しょう油 小さじ2
・昆布茶 小さじ1.5
・みりん 小さじ1.5

<作り方>

1.辛味大根をおろします。材料の段階ではすでにおろしてありますが、個人的に食感のあると楽しいと思う質なので、鬼おろしと大根おろしのハーフ&ハーフでミックスしています。
2.しょう油・みりんを合わせます。みりんのアルコール分が気になる場合は、電子レンジで低ワット短時間で加熱してください(4.韓国風味和え<作り方>1参照)。
3.すべての材料を合わせ、辛味大根に味をなじませる。辛味大根以外の調味料はめんつゆに置き換えて時短もOK です。
4.ホウレンソウにあえる。ごま和えの時のように、ほうれん草にまとわりつくように絡ませる。

<感想>

ホウレンソウの甘みと大根おろしの爽やかさでおいしく食べ進めていくと、しびれるような辛味がジワジワと襲いかかり、じっくりと刺激してきます。その中でまたホウレンソウのうまみが輝き、よいコントラストを楽しめました。ただ、からし酢のようにご飯(お米)を書き込みたくなるというより、箸休めに良いような味わいです。魚の定食の付け合わせや副菜としてあると最高な立ち位置に感じます。

6.エスニックな変化球の和え方【ヨーグルト和え】

変化球で日本食から大きく離れたテイストの「ヨーグルト和え」です。

<材料>

ヨーグルト和えの材料

・無糖ヨーグルト 大さじ1
・オリーブオイル 小さじ2
・レモン果汁 小さじ1
・おろしニンニク 適量(小さじ1)
・おろししょうが 適量(小さじ0.5)
・塩 少々

<作り方>

1.すべての材料をよく混ぜ、味をなじませるため10分ほど置いときます。
2.味を見て、塩で味を調えます。
3.ホウレンソウと和えます。

<感想>

非常にさっぱりとしていますが、ヨーグルト由縁の乳製品のコクもあり、そのベースとなっているホウレンソウのうまみと甘みがソースの味を支える、ある意味逆転状態の味わいにまた楽しさがあります。日本食の味わいとは大きくずれていると感じるので、正直に言うと好みは大きく分かれると思います。お米文化には合わないと思います。逆に、パン、特にハードブレッド、バゲットのサンドウィッチにはめちゃくちゃ相性がいいと感じます。もしくはフィンガーフード系のクラッカーなどにピッタリかと思います。ヨーグルトソースには、お好みでコショウ、クミン、もっと行くなら一気にガラムマサラなどでよりエキゾチックな味になり異国テイストなホウレンソウの和え物を楽しめると思います。


まとめ

ホウレンソウの和え物6種

以上、6パターンのほうれん草の和え物チャレンジでした。

是非興味のわいたパターンがあればお試しください。そして、コメントで感想を頂けるとさらに喜ばしいです。

今回は「ホウレンソウ」に焦点を当て、手軽にできそうな調理として和え物を選びました。家にありそうな調味料をベースに、かつ必要以上に材料を加工する手間も省き、より気軽に試せることを意識してチャレンジしてみました。また、ありきたりになりすぎないような変わり種も考えました。副菜や付け合わせのような、気持ち追加もう1品の手助けにもしなることがあればとても幸いです。

今後もこのように「野菜」「果物」などに焦点を当てたレシピ記事も継続して投稿していきます。
ぜひまた読んでみてください。

ではまたお会いしましょう。


今回フォーカスを当てたホウレンソウのイラスト


植物イラストのフリー素材集「ぷらんといめじ

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