パーフェクトラブ収集家

この世界に散らばるパーフェクトラブ、通称PLを探しております。PLについての情報提供を…

パーフェクトラブ収集家

この世界に散らばるパーフェクトラブ、通称PLを探しております。PLについての情報提供をお願いいたします。詳細はこちら→https://note.mu/plcollecters/n/na32d1d6b90d7

記事一覧

#4_その先にあるのは破滅ではない、幸せしかない—A子さんのパーフェクトラブ

※上記写真はA子さん提供による 博士:夫人!!初めてパーフェクトラブ(PL)の体験談が届きましたよ!! 夫人:ついにやってきたのね。感激だわ。 博士:私、既に確…

#3_純粋という獣に憑りつかれたPL--『冷やし馬』(井上ひさし『新釈遠野物語』)のパーフェクトラブ

※作品の「ネタバレ」とともにショッキングな内容が含まれています、ご注意下さい。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。 博士:夫人、先日とある人に…

♯2_ 信じる?信じない?観念世界を極めた男のラブストーリー--『春琴抄』(谷崎潤一郎)のパーフェクトラブ

※作品の「ネタバレ」が含まれる可能性があります、ご注意ください。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。 博士:今回は、文豪・谷崎潤一郎氏の代表作…

♯1.1_番外編_博士の痺れるシーン―― 『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ

 前回、松浦理英子氏の小説『ナチュラル・ウーマン』のパーフェクトラブについて、記事(https://note.mu/plcollecters/n/ne95e892d7c58)を投稿しましたが、番外編として…

♯1_すべての行為が実に滑らかに運び躓く所も立ち止まる所もない――『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ

※作品の「ネタバレ」が含まれる可能性があります、ご注意ください。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。 博士:夫人、まず一つ目のパーフェクトラブ…

♯0_パーフェクトラブとは、そして情報を求む

 それは夫人がサロンへ向かっている時でした。何者かの声が背後から聞こえたのです。  「あの時、私とあの人はパーフェクトラブだった。身も心も。」  脳髄が感電した…

#4_その先にあるのは破滅ではない、幸せしかない—A子さんのパーフェクトラブ

#4_その先にあるのは破滅ではない、幸せしかない—A子さんのパーフェクトラブ

※上記写真はA子さん提供による

博士:夫人!!初めてパーフェクトラブ(PL)の体験談が届きましたよ!!

夫人:ついにやってきたのね。感激だわ。

博士:私、既に確認させていただきましたが、夫人、我々は大きな勘違いをしていたようですよ。

夫人:どういうことですの。

博士:我々、パーフェクトラブに遭遇すると身を破滅させると思っていたじゃないですか(#3_『冷やし馬』のPL)、果たしてそうなんで

もっとみる
#3_純粋という獣に憑りつかれたPL--『冷やし馬』(井上ひさし『新釈遠野物語』)のパーフェクトラブ

#3_純粋という獣に憑りつかれたPL--『冷やし馬』(井上ひさし『新釈遠野物語』)のパーフェクトラブ

※作品の「ネタバレ」とともにショッキングな内容が含まれています、ご注意下さい。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。

博士:夫人、先日とある人にPLはオートマチック、自然と自分の内から湧き上がってくるものだって言ったら、獣みたいだなって言われたんですよ(YouTube参照)。

夫人:あら、やだ。

博士:ということで、今回は、本当の獣のPLがどんなものなのか、検証していきたいと

もっとみる
♯2_ 信じる?信じない?観念世界を極めた男のラブストーリー--『春琴抄』(谷崎潤一郎)のパーフェクトラブ

♯2_ 信じる?信じない?観念世界を極めた男のラブストーリー--『春琴抄』(谷崎潤一郎)のパーフェクトラブ

※作品の「ネタバレ」が含まれる可能性があります、ご注意ください。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。

博士:今回は、文豪・谷崎潤一郎氏の代表作『春琴抄』からパーフェクトラブ(以下、PL)をお持ちしました。

夫人:ネットで検索したら「純愛」、「献身」、「SM」というキーワードが出てきましたけど、そういう話ですの?

博士:確かに、これからご説明するあらすじから、そういった印象を

もっとみる

♯1.1_番外編_博士の痺れるシーン―― 『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ

 前回、松浦理英子氏の小説『ナチュラル・ウーマン』のパーフェクトラブについて、記事(https://note.mu/plcollecters/n/ne95e892d7c58)を投稿しましたが、番外編として、同作品から博士の痺れるシーンを紹介したいと思います。
 その前に改めて、同作品の概要を説明しますと、二人の女子大学生、容子と花世が同人誌漫画のサークルで出会い、強烈に惹かれあい、そしてすれ違い、

もっとみる
♯1_すべての行為が実に滑らかに運び躓く所も立ち止まる所もない――『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ

♯1_すべての行為が実に滑らかに運び躓く所も立ち止まる所もない――『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ

※作品の「ネタバレ」が含まれる可能性があります、ご注意ください。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。

博士:夫人、まず一つ目のパーフェクトラブ(以下、PL)を持ってきました。松浦理英子氏の小説「ナチュラル・ウーマン」です。
 二人の女子大学生、容子と花世が同人誌漫画のサークルで出会い、強烈に惹かれあい、そしてすれ違い、別れを迎えるお話です。

夫人:二人の女子大学生?

博士:

もっとみる
♯0_パーフェクトラブとは、そして情報を求む

♯0_パーフェクトラブとは、そして情報を求む

 それは夫人がサロンへ向かっている時でした。何者かの声が背後から聞こえたのです。

 「あの時、私とあの人はパーフェクトラブだった。身も心も。」

 脳髄が感電したような感覚に夫人は動けなくなり、やっとのことで振り返った時には、月しかありませんでした。

 夫人は息を切らせてサロンに向かい、博士にこの出来事を話し、そしてパーフェクトラブをこの手に捉えたいと訴えました。

 博士は、パーフェクトラブ

もっとみる