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♯1.1_番外編_博士の痺れるシーン―― 『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ
前回、松浦理英子氏の小説『ナチュラル・ウーマン』のパーフェクトラブについて、記事(https://note.mu/plcollecters/n/ne95e892d7c58)を投稿しましたが、番外編として…
♯1.1_番外編_博士の痺れるシーン―― 『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ
前回、松浦理英子氏の小説『ナチュラル・ウーマン』のパーフェクトラブについて、記事(https://note.mu/plcollecters/n/ne95e892d7c58)を投稿しましたが、番外編として、同作品から博士の痺れるシーンを紹介したいと思います。
その前に改めて、同作品の概要を説明しますと、二人の女子大学生、容子と花世が同人誌漫画のサークルで出会い、強烈に惹かれあい、そしてすれ違い、
♯1_すべての行為が実に滑らかに運び躓く所も立ち止まる所もない――『ナチュラル・ウーマン』(松浦理英子)のパーフェクトラブ
※作品の「ネタバレ」が含まれる可能性があります、ご注意ください。また、個人的な作品の一解釈になりますことご了承下さい。
博士:夫人、まず一つ目のパーフェクトラブ(以下、PL)を持ってきました。松浦理英子氏の小説「ナチュラル・ウーマン」です。
二人の女子大学生、容子と花世が同人誌漫画のサークルで出会い、強烈に惹かれあい、そしてすれ違い、別れを迎えるお話です。
夫人:二人の女子大学生?
博士:
♯0_パーフェクトラブとは、そして情報を求む
それは夫人がサロンへ向かっている時でした。何者かの声が背後から聞こえたのです。
「あの時、私とあの人はパーフェクトラブだった。身も心も。」
脳髄が感電したような感覚に夫人は動けなくなり、やっとのことで振り返った時には、月しかありませんでした。
夫人は息を切らせてサロンに向かい、博士にこの出来事を話し、そしてパーフェクトラブをこの手に捉えたいと訴えました。
博士は、パーフェクトラブ