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ダジャレ(ショートショー説)

ダジャレで世界は救われる。

この世界の安定はダジャレで保たれているのだ

だが下手なダジャレは法律によってきつく取り占められている。

この物語は、下手なダジャレで投獄された少年の物語である。

こたつのなかで、ち〇こたつ

このダジャレで投獄された。

この牢獄では、面白いダジャレを言えば期間が縮まったり、
釈放になることもある。

牢獄では一日に一回、ダジャレを披露する機会がある。

このダジャレの完成度で収監の期間が変化する。

主人公の少年は旨助という。呼ぶ方はジョースケだ。

少年は3日後に見たいアニメがあったので3日間で釈放される必要があった。

だがここの牢獄の看守のツボは浅い。

1日で釈放っされたものは片手で数えられるという。

朝のラジオ体操のときもんでんという師匠が出来た。

もうこの牢獄に4年間いる囚人で、

信じられないほど面白くない…

そんな師匠では3日で帰れない…と思っていたが

そのもんでんというおじさんはホームレスのようで

ここからワザと出ていない化物だった。

本当のおじさんはセンスの塊でありダジャレのセレクトが

世界史に刻まれるレベルで面白かった。

その夜、隣の囚人に看守のツボを教えてもらった。

だが、関心のあるダジャレが出来なかった。

朝の時間、少年は看守にダジャレを言ったが懲役が縮まるどころか、

多くなってしまった。

日々の訓練をしていた隣の囚人は懲役が縮んで釈放された。

それをみて少年はヒントを得た。

その日からおじさんからアドバイスをもらいに行った。

だが、確信を得られるダジャレがまだ思いつかない…

「どうやったら…どうやれば思いつく??」
「どうすれば」
「このおじさんみたいに面白…」

少年は考えるのやめ、本能で感じた

この面白さは考えて出てくるものじゃない

少年の本能はそう悟り、思い込みを全てなくした。

見る見るうちに面白いダジャレがでてきたが

まだ…まだ…足りない

そんな時、地上で友達と話していた時のことを思い出した。

”身内ネタだ”

少年の記憶から一番面白いだろう者が頭に飛び込んできた。

だがそんなダジャレにする人なんか…ここには…

もんでんがこちらを見ていた。

微笑み、少年の考えを理解したかのように微笑み

👍「Goodluck」

看守の顔がもう笑っているように見えた。

少年には笑いを取れる自信しかなかった。

もんでんの腹なんて、なんでもんでん

どお見ても太ったおじさんだった”もんでん”

その監獄で久々に現れた。

才能を持った少年…

看守は少し微笑み、少年にカギと手紙を渡した。

カギをもらった少年は家に帰った後

手紙を開けた。

一枚写真が入っていた。
少し太った少年が、看守と写真を撮っていた。

その少年の名前を少年は知っていた。


そう、彼の名は…

     もんでん


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