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ぽむすけと学ぶ人文科学入門

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3.戦後日本とアニメ史の話

3.戦後日本とアニメ史の話

おはようございます。今日は日本の戦後アニメ史の概観を紹介していきたいと思います。noteでは、他にもいくつかアニメ史の考察の記事があったので少し驚いています。さすがnoteって感じです。内容が多少被る箇所もあるかもしれませんが、ぜひ読んでみて下さい。

(1)アニメと漫画映画の違いから考える当時の社会認識

僕は元々文学の研究をしていますが、日本の戦後社会を分析する上では、アニメ史の研究は欠かせな

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4.リルケから考える言語文化の話

(1)リルケって誰??

リルケは、有名なオーストリア人の詩人です。(確か)
今日はリルケの初期詩集の言葉から、言語文化について少し考えたいと思います。

「ぼくはひとりだったためしはない。ぼくより前に生きて、ぼくより先に別れてゆこうとした人々も、ぼくという存在のなかに生きていたのだ。…(中略)ぼくには空間が必要だ。一族全部が生きるに足るほどの空間が。」

この言葉をどのように捉えるかは読み手の感

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2.ゆとり教育と郵政民営化の話

2.ゆとり教育と郵政民営化の話

おはようございます。今日から具体的な社会の話について考えたいと思います。僕が今の若者に早く知って欲しい話のひとつにゆとり教育の話があります。

僕はいわゆるゆとり教育を受けて育ったので、ゆとり世代だとかなんだとかの世代批判をされることがよくあり、そのことについてとても悲しく思っています。
世代で人を括って個人を見ることができない人をみると、考え方が貧しいなと感じます。
世間の皆さんがゆとり教育にど

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1.ガイダンス「どうして勉強しなくてはならないのか」

1.ガイダンス「どうして勉強しなくてはならないのか」

皆さんの中には「どうして勉強しなくてはならないのか」「学校の勉強は社会に出て役に立たない」と捉えている人が多いように感じます。今回は僕なりになぜ勉強をしなくてはならないかについて考察したいと思います。

(1)「知識」に対する捉え方について

まず僕が感じるのは、勉強が役に立たないと考えている人の多くが、学校で学んだ「知識」が役に立たないと感じているということです。例えば、歴史を勉強しても社会人に

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