ぽりごん

メキシコでルチャ・リブレを一年間やっていました。

ぽりごん

メキシコでルチャ・リブレを一年間やっていました。

最近の記事

プロレスの受け身の練習

〜プロレスに欠かせないもの〜 プロレスには受け身が欠かせない。 日常生活ではあり得ないような衝撃から頭部や内臓を守るためだ。 日本のプロレス団体では、前受け身や前周り受け身、横受け身や後ろ受け身など様々な方向への受け身を何千回何万回と練習する。 その中でもとりわけ後ろ受け身を一番重要視する。 〜後ろ受け身〜 後ろ受け身とは呼んで字の如く、真後ろに倒れた時の為の受け身だ。 しっかりとアゴを引いて頭を打たないようにして、両手を広げて思い切りリングを叩き、体が触れる面積を

    • プロレスラーへの道④初めてのトペ・スイシーダ

      〜日本と違うマット運動〜 会場内のランニングが終わると、次はリングの上でマット運動が始まる。 前転、後転、開脚前転、開脚後転、倒立前転、後転倒立、飛び込み前転、ネックスプリング、ハンドスプリング…などは日本の各団体でも必ず行われる内容ではないだろうか。 そこからさらにレパートリーが増えるのがメキシコ式だ。 前転一つをとっても、キョンシーのように手を伸ばしたまま転がる前転、両手を両膝の裏で組んだまま転がる前転…と、ここでは書ききれない程に種類が多い。 一通りこなすと、

      • プロレスラーへの道③

        〜初めての練習inメキシコ〜 メキシコに到着して数日が経ち、初めて練習に参加することになった。 メキシコシティの隣にナウカルパンという街があり、そこにIWRGというプロレス団体がある。 今回参加するのは、そのIWRGのプロ選手のみが参加出来る合同練習だ。 その為、前回の記事で紹介したお金を払って参加するタイプとはやや趣きが異なる。 もちろん技術の向上目的もあるが、その練習に参加する事で選手は自分の技術やモチベーションをアピールする。 そこで認められると、大会に試合を組ん

        • OLも小学生も通うメキシコのプロレス道場

          〜日本とメキシコの違い〜 日本とメキシコのプロレスは、ファイトスタイルもさることながら、競技への入り口がそもそも違う。 日本では、相撲の風習から身一つで飛び込み、内弟子の様な形でキャリアをスタートさせる印象が強いが、メキシコにおいては全く別だ。 (最近では日本でも色々なスタイルが増えているが。) メキシコには、日本で言う空手やボクシングの様な感じで街に道場があるのだ。 ウェイトマシンが置いてあるトレーニングジムにはリングが併設されている事も多い。 そういったジムのリングで

        プロレスの受け身の練習

          プロレスラーへの道②

          〜メキシコ初日〜 あっという間にその朝はやって来た。 いよいよメキシコに出発だ。 初めての海外だったので、まずはパスポートを取得。 長期滞在用の大きなスーツケースと、『地球の歩き方』、『旅の指さし会話帳』、スペイン語の辞書はマストで購入。 メキシコでのルチャ・リブレ修行経験のある先輩に聞いて、あった方がいいと言われるものは一通りそろえた。 航空券を買い、色んなものを揃えていたらお金はあっという間に30万円位になってしまった。 親には申し訳ないが、この時点でスネをかじる気は満

          プロレスラーへの道②

          プロレスラーへの道①

          日本で言うプロレスを、メキシコではルチャリブレと呼ぶ。 選手、つまりはプロレスラーのことをルチャドール(女性の場合はルチャドーラ)という。 メキシコではルチャリブレが生活にとても密着しており、ルチャドールの数も日本とは比べ物にならないほど多い。 私は今から20年近く前、ルチャドールを目指してメキシコに渡った。 結果的に約一年間メキシコに滞在することになるのだが、当時のことを思い出しながらここに綴っていきたい。 〜メキシコ行きを決意するまで〜 私はとあるプロレス団体で練習

          プロレスラーへの道①