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4歳児の言葉 「ボク、外には行かないよ。コロナ怖いもん」

「ボク、外には行かないよ。コロナ怖いもん」

知人女性の4歳になる息子が口にした言葉だそうだ。


本来、その子はいつも元気で非常に活発な子。

幼稚園に行ってみんなと庭園で走り回るのが大好き。

休みの日でも1日1回は家の外に出て遊ばないと気がすまないほど外出が好きだったそう。

ところが、2月末から幼稚園が休園になっていまだ再開の目処が立たないことや、テレビで連日コロナ問題のことばかり取り扱っている状況に接して、子どもながらに「いまは只事ではない」と思ったのだろう。

あれだけ外で遊ぶのが大好きで、雨で公園に遊びに行けないとぐずっていたその子が、いまではぐずったりねだったりがまったくなくなり、家でおとなしくしているのだとか。


「お外に遊びに行けなくてつまらないね・・」

不憫に思った母親がこう言うと、返ってきたのが冒頭でも紹介した次の言葉だという。

「ボク、外には行かないよ。コロナ怖いもん」


まだ子どもだからといって侮れないものだなと思う。

そんな小さな子でも、幼稚園の休園という事実や、大人が発する言葉から現在の状況の深刻さをなんとなく理解し、いまはみだりに外に出ず家にいるべきだと考えている。

大人だけでなく、子どもは子どもでいまやるべきことに一生懸命努めているんだね。



でも、同時に悲しさも感じざるをえない。

わがままを言わず素直に外出自粛に徹する彼の素直さが、「コロナ怖もん」という恐怖心に基づくものであるなら、なんとも複雑な気分だ。

幼い心が恐怖心を抱えながら過ごさなければならない状況なんて、やはりどうかしている。

いま、大人でさえこの状況で不安や苛立ちをつのらせ、ナーバスになっている。

コロナ問題は100年に一度レベルの世界的困難だと言われているし、経済的ダメージもあの世界恐慌以来、最大のものになるとか。

ナーバスになるのも仕方ない状況だ。

でも、このまま大人が元気をなくしていたら、子どもたちにはもっと辛い思いをさせることになってしまうかもしれない。


だから、我々大人はたとえやせ我慢であっても、強い心をもってこの状況と闘っていかなければと思う。

大人が落ち込んで暗くなったり、ストレスでイライラしていたら、子どもまでそれに影響されてしまうから。

子どもが無邪気に笑って過ごせない、そんな世の中は我々の望む世の中ではないはずだ。

こんなときだからこそ、なおのこと強メンタルな自分でいられるようがんばろう。

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