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証券会社の手口:資産形成は他者の力を借りず自分の意思で実施しよう

今日は投資自体の話ではなく、
「投資への意識の話」をします。
投資マインド醸成について考えてみます。

私が投資を始めたのは28歳の時。
投資歴は30年になります。

とはいうものの、素人に毛が生えた程度。趣味みたいなものです。プロとして金融に携わる業務についたこともありません。

現在、国家資格ファイナンシャルプランナー資格を有し、知人と、その知人から紹介された知人くらいの範囲で、金融相談に乗っています。もちろんボランティアで仕事ではありません。

金融相談とは言っても、駅前にあるホケンの窓口みたいに、形式ばってアドバイスをしたフリをしたり、チャンスと見れば保険を売り込むものでもありません。

スタバでおしゃべりしている程度のものです。

◇   ◇   ◇

真剣に相談される方が多いので、最終的には、多くの知人は私を信用してくれた上で、かなり踏み込んだ話をして、ポートフォリオをアドバイスします。しかし、そこまで至るには、コーヒー飲みながら、資産形成のマインド醸成が主な業務となります。

私は、金融相談を生業にしている人に資産管理をお願いする行為を見直す必要があると考えています。その方法自体、間違っていると感じています。

自分の大切な資産を他者に丸投げして「あとは適当によろしくね」ってお願いしてるってことでしょ。 

それってどうなの?

「資産運用なんて素人には無理だよ〜」って声が聞こえてきそうなので、健康を例に例え話を挟みます。

例えば健康について

人生の中で1番重要なものは健康です。多くの方が1番かどうかは置いておいて、かなりの重要度があると認識しているでしょう。

その重要な健康のために、あなたは何をしています? あなたは、健康のために情報を集めて、自ら実践していることでしょう。

運動が重要と思えば、体操したり、散歩したり。
栄養が重要だと思えば、食生活を改善したり。
体調管理が必要ならば、定期的に健康診断したり。

毎朝、歯を磨くことなど、健康のために、あなたは情報を集めて、あなた自身の意思で行動しているはずです。

多くの人が医学や自分の身体、健康に対して興味関心を持って行動しています。

しかし、言葉では、「私は体調管理のことがよくわからなくて〜」と言うかもしれません。だからと言って、自分の体を誰かに丸投げして、全て任せるようなことはしてないでしょ。

あなたは、
運動が必要なために、毎日リハビリセンターで理学療法士に寄り添ってもらい、筋トレしてるんですか?
栄養バランスのために、栄養士さんに全ての食事を毎日作ってもらっているんですか?
歯の健康を守るために、歯科衛生士さんに毎日歯を磨いてもらうんですか?

毎日ですよ! お金を出してまで。
そんなことしてないでしょ。

最近流行りのパーソナルトレーナー契約をして、ジムで汗を流す人もいるでしょう。

でも丸投げじゃないですよね。
アドバイスを受けながら、
腕立てをするのもの、
ダンベルをあげることも、
腹筋を鍛えることも、
自分で行っていますよね。

あなたは、毎日、自分が重要と感じている自分の健康に対して、自分自身で情報を集めて、自分自身で実行しているはずです。

では、金融資産の管理は?

話を金融資産に戻します。
あなたの大事な金融資産を他者に丸投げしてませんか?

金融の窓口へ行って、「1,000万ありますから、あとは運用しておいてね」ってお願いしてませんか? 

もちろん、最近のコンプライアンスは厳しいので、営業パーソンと顧客の間では、リスク許容度に応じた適正な金融商品を、顧客が十分に説明したうえでないと、金融商品は販売することはできません。

建前上は、顧客が自分の意思で選択したって体裁になっています。

本当に自分の意思で選択してますか? 
仮にそうだったとしても、営業パーソンの巧みなトークに誘導されてはいませんか?

資産形成を始めたばかりに友人には、
「銀行窓口、証券窓口、ホケンの窓口には、絶対近づくな! すべて、ネットで完結しろ!」 と強く念を押しています。

金融商品を買うときには、営業パーソンから、信託約款(しんたくやっかん)とか、目論見書(もくろみしょ)の説明を受けます。フォント2くらいの大きさで印刷されて、字も小さし、中身もわからない、ルールブックみたいなものです。

これらの説明をして、顧客がその書類を持ち帰らないといけないことにルールでなっています。私は説明は受けたことは了承するので、荷物になるからいらないことを申し出ても、すべてをカメラで監視されているので、違反行為になるようです。

仲の良い営業担当者からは、「店舗を出てから捨てて下さい」と正直に言われます。

それでも、いらないよと申し出ると、郵送対応もしてくれます。分厚い書類を送ってくれるので便利かと思ったのですが、自宅に到着した頃を見計らって、電話での確認が入るんです。ちゃんと顧客が受け取ったことを録音するみたいです。

いづれにしろ、金融業界のコンプライアンスルールは、体裁とはいえ、しっかりしています。これも、顧客の信用を勝ち取る方法なのかもしれませんね。

そして、信用してもらったところで、顧客の資産を丸ごと預かってしまうのでしょうね。

◇   ◇   ◇


健康の例えと金融管理は、あながちトンチンカンな例え話ではないと真剣に思っています。

金融リテラシーの高いアメリカ人は、資産形成ができて、早期退職してセカンドライフを早々に始める傾向にあります。金融リテラシーの低い日本人はその逆です。

健康リテラシーの高い日本人は、長寿である事から証明されています。健康リテラシーの低いフィリピン人は、その逆で早死しています。

ぜひ、金融リテラシーが低いと感じている方は、意識することから始めてみましょう。

朝、晩のニュースで、日経平均株価、TOPIX、為替、は必ず毎日報道されてますよ。短い時間しか報道されませんが、毎日ニュースで言う事はそれだけ重要な指標だと言うことです。

そんな些細なニュースから意識を向けることから、始めればいいんじゃないかと思います。

これから新NISAのニュースがどんどん増えると思います。ぜひ乗り遅れないように。

◇   ◇   ◇

今日は「投資への意識」について書いてみました。
意識が上向くと、情報があつまり、知識が蓄積され、金融リテラシーが向上します。

投資は気になるけど、意識が向いてない人は、How Toに走りがちです。そうすると、詐欺にひっかりやすくなります。

詐欺なんかに騙されないよって思っている方でも、知らず知らずのうちにSNSに巧みに組み込まれたマーケティング広告をクリックしていることがありますよ。



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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com