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爬虫類は誰にでも懐く
『俺の楽しみを奪うなよ!』
オレは父親を睨みつけながら言い放った。
オレはひとり暮らしをしたことがない。
つまり結婚するまで実家暮らしだった。
2DKに父母オレ妹の4人暮らし
お世辞にも広いとは言えないし
当然自分の部屋なんかない
プライベート空間はトイレくらい
そのたったひとつのプライベート空間ですら
用を足したい家族から『早く出ろ』と促される始末だ。
仕方ないそこはトイレだ
こんもり丸い甲羅とブラックandイエローのカラーが可愛いマレーハコガメ
人生で初めて飼育した爬虫類、ミシシッピニオイガメのニックがお迎えから3週間ほどで亡くなってしまった俺は
もう2度爬虫類なんて、亀なんて飼わない!
とはまったく思わなかった。
1度もエサを食べる姿が見れず、なにもできなかった自分に悔しさしかなかった。
たった3週間しか生活をともにできなかったニックの死を経験して
ホントなら飼育する前にしなくてはならない、亀についての情報収集を始めた。
当
最悪の爬虫類飼育のスタート
ニックをお迎えしてからというもの
仕事が終わって家に帰るのが楽しみになった
夜寝る前、朝起きた時、夜中にしょんべんで起きた時、ニックの様子を見るのが日課になった
1匹の小さな亀のおかげで、くすんでいた俺の人生は数倍にもキラキラ輝き出したのだ。
泳いでも可愛い、陸地で寝てても可愛い
ずっと見てられる
実際家にいる時はずっと見てた
すやすや眠る小さなニックを見て
ニックを立派に育てるん
ミシシッピニオイガメ
飼う種類は亀
予算は3000円
と決めた俺は改めて、亀コーナーで運命の相手を探し始めた。
予算が決まると選べる種類が絞らてきて
あまり大きくなる種類は飼えないし…
すると
俺は、ほどなくして運命の相手らしき亀を見つけた。
ミシシッピニオイガメ
500円玉サイズのサイズ感と、ミドリガメやクサガメに比べると甲羅も丸っこいフォルムで可愛らしい。
可愛い中にも、甲羅にはキールと呼ばれる筋
爬虫類との出会いのきっかけとなった人物との出会い・・・
神奈川県に数店舗展開する美容室に就職して3年目の春・・・
初めての後輩たちが入社してきた。
なぜ3年目なのかというと
今では美容師になるためには美容専門学校に2年間通うことが法律で義務付けられているのだが、その昔は1年制だったのだ。
俺はその変わり目の世代で、最後の1年制の世代なのである。
だから学年で言う、1っこ下の世代は美容学校を卒業するのに2年間かかることとなる。
俺は渋谷にある
プラケdeサウルスという奴について
俺は40半ばの美容師である。
美容学校卒業後、10年間同じ店で修行して
今は小さいながらも自分で店をやっている。
席は2席、シャンプー台はひとつ
スタッフはおらずシャンプーから最後の仕上げまで、ほぼ自分ひとりでこなすマンツーマンプライベートサロンだ。
ほぼ自分ひとりと書いたのは、たま~に嫁が手伝いに来るからだ。
まあホントにたま~になので、ほぼひとりで店にいることが多い。
だから