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フルマラソン,惨敗に終わる

前回投稿の通り,左足にシンスプリントを発症し,鍼治療を受け始めました。おかげで10キロを問題なく走れるところまでは回復。安全のためそれ以上の距離は走りませんでしたが,「いける」と思えたので,諦めかけていたフルマラソン(びわ湖マラソン)への出場を決意しました。

対策はばっちり

前日は左の腰回りに数本,残りは後脛骨筋(シンスプリントを発症する筋)に鍼を打ってもらってから,会場へ向かいました。
過回内足が原因で発症している可能性もあるので,サポート力の強いインソールとシューズを履き,さらに左足にはテーピングもして臨みました。
これだけ対策したのだから,いけるはずという謎の自信がありました。

異変はハーフ前後

スタート時気温は3.8度(寒い!)。小雪もちらつきましたが,スタート時には晴れ間もみえました。風も強くなく,総じて良い天候だったと思います。
15キロくらいまでは順調そのもので,懸念だった左足の違和感はまったくありません。
徐々にペースも上がってきて,自己ベストが出るかもしれない勢いでした。

異変を感じたのは18キロくらいでしょうか。左足ではなく右足の膝がざわざわ(どう表現してよいかわからない)言い始めました。
嫌な予感は的中し,ハーフを超えたあたりからは痛みはじめ,26キロの関門を過ぎたところで走ることを断念。
3週後に別の大会を控えていることをふまえ,ここからはダメージを軽く終えることに目標を切り替え,残りの16キロのほとんどを歩き通すことにしました。

後続のランナーに,どんどん追い抜かれていく。
沿道からの「がんばれ」の声に応えられない自分がふがいない。
でも,これが今できることのベストなのだから仕方ない。
結果として,5時間24分くらいでゴールしました。

歩き倒したのは,今回が初めてではない

今回の怪我は腸脛靭帯炎というもので,私の場合は右足によく起きます。
過回内足という走りの癖が原因で起きることが多いようですが,私の場合は癖があるのはむしろ左側なんです。腸脛靭帯炎が右足だけに起きる原因は,未だにつかめていません。

42キロは本当に長いので,何が起きるかはわかりません。
今回,折り返しの多いコースだったので,私より速い(遅い)ランナーとすれ違いましたが,「びっこ」していたり,腕を振り「早歩き」している人がいました。
私と同じように,途中で怪我してしまったのだと思います。

また,私自身にとっても,歩き倒した経験は初めてではありません。
その時は14キロくらいでやはり右足の膝に違和感を覚え,25キロまでは根性で走ったものの,エイドで休んだらもう走れなくなっていました。その後,ゴールまでの17キロを歩き倒しました。この大会の記録が,自己ワーストになっています。

フルマラソンは半分歩いてでもゴールできる?

フルマラソンに出場したことのない方は,「え?16~17キロも歩いてゴールできるの?」と思われたかもしれません。

マラソン大会の関門は,初心者向けにかなり緩く設定されています。
制限時間が6時間の大会の場合は,大体25キロくらいまでを走ってこれれば(1キロ6分半くらいのペースを想定),あとは歩いてでもすべての関門をクリアできる計算です。
なかには,制限時間が7時間という大会もあって,この場合はハーフ地点まで走ってこれればまず大丈夫です。つまり,42キロの半分を歩いてしまったとしても,「完走」できるというわけです。

むしろ,問題となるのは当日の気候です。雨が降った中で歩き続けると低体温症になったりしますから,この場合はリタイアを選択した方が無難だと思います。

反省と今後に向けて

今回,左足のシンスプリントについては,かなり入念にケアしてきました。
右足については大会の数日前に腸脛靭帯に鍼を打ってもらい,またインソールやシューズも安全性を重視したので問題ないと油断していました。
そこは反省点です。

良かった点としては,無理に走ってタイムを追わず,歩き倒したことです。
ゴール後はすぐにアミノ酸を補給し,銭湯で交代浴もして疲労回復に努めました。
お陰で大きなダメージにはならず,1日経った今日は既に走れるところまで回復しています(走りませんが)。
鍼灸の回数券はまだ残っているので,3週後の大会に向けて,これから右を中心にケアしていきたいと思います。

次回までにはきちんと整えて,今後こそ良い報告をしたいと思います。


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