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戦略コンサルが教えるスライド作成の基本-誰でも簡単にプレゼン・パワポ資料作成ができる!

みなさんこんにちは。
今日はプレゼン作成がうまくできないという方に、戦略コンサルの経験を踏まえて、スライド・パワポ資料作成の基本についてお伝えできればと思います。
私は戦略コンサルとして毎月100枚以上のスライド作成をしており、また新入社員・中途社員研修でコンサルタントにプレゼン資料作成について講師もしていますので、受講者の悩みポイントなどについても把握しています。
そういった経験を踏まえてお伝えできればと考えています。

これまでいくつか資料作成についての記事を投稿しているのですが、それらをさらにバージョンアップした内容となっていますので、過去の記事をお読みいただいた方にも是非ご一読いただければと考えています。
最後におまけとしてプレゼン資料のみを順に張り付けていきますので、プレゼン資料の実例としてご参照ください。
これまでの関連記事はこちら

議事録作成方法についても記事を投稿いたしましたのでそちらについてもご興味のある方は是非ご一読ください。


はじめに

プレゼン作成が苦手という方からよく言われるのが、「どういう手順で作ればよいのかわからない」ということです。
そのほかにも、1スライドの構成・テンプレのお話や、キーメッセージの抽出の仕方、ショートカットなど生産性を上げる方法というようなお悩みを聞くことも良くあります。
今回はどういう手順でプレゼン資料を作るのか、ということに主眼を置きながら「プレゼン資料の目的」、「プレゼン資料の全体像」、「資料作成プロセス」という順でご説明していきます。
今回記載していないポイントもありますが、一度に多くの情報を入れすぎると何からやればよいのかと悩まれてしまう方もいらっしゃるかと思いますので今日は最も大切な基本についてお伝えします。

今日のアジェンダ

プレゼン資料の目的

プレゼン資料の目的は聞き手と合意形成を図り、ネクストアクションに繋げることです。
ですので、自分の言いたいことを一方的に伝えるような資料であれば聞き手にとっては納得感がないものになります。
聞き手が行動に移してみようと思えるようにする必要があるので、聞き手の状況を踏まえた資料にしていくことが重要です。

プレゼン資料の目的は聞き手にネクストアクションを起こしてもらうこと

プレゼン資料の全体像

プレゼン資料は1枚ずつ作られる「スライド」、スライドは一定の意味毎にまとまった「章」、すべての章がまとまった「パッケージ」という単位に分かれています。
また1つのスライドには上部から「タイトル」、「メッセージ」、「ボディ」、「サブメッセージ」という構成になっています。(ページ番号や出所などもあるのですが、割愛しています。)
もっとも重要なのは「メッセージ」です。
スライドで伝えたいことはメッセージであるので、それを補足するボディになっているのかに注意が必要です。
よく起こりがちなのが、メッセージで書いていることとボディで書いている内容に齟齬があり、聞き手が何を言っているのかわからない状況になることです。
メッセージとボディの伝えたいことが同じかどうかということについては注意して確認するようにしましょう。

プレゼン資料は「パッケージ」、「章」、「スライド」で構成される
最も重要なのは「メッセージ」
「メッセージ」と「ボディ」が整合しているかがポイント

資料作成プロセス

「ストーリーの箇条書き」、「スケルトンの作成」、「紙にスライドイメージを書く」、「スライド・パッケージ作成」という手順で作っていくことになります。

「ストーリーの箇条書き」→「スケルトンの作成」→
「紙にスライドイメージを書く」→「スライド・パッケージ作成」の順で行う

まずはストーリーを箇条書きで書いていきます、ここが最も重要な部分になります。
全体として伝えたいことを聞き手にわかりやすく伝えるために、どんな順序で何をメッセージとして伝えるのかを箇条書きで整理していきます。
粒度大で各スライドのメッセージを書き、補足内容として粒度中・小とブレイクダウンしていきます。
ここで書いた内容をそのままスライド作成に使っていきますので、力を入れてやるべきプロセスになります。
どうやって箇条書きにするのかというのはいくつかパターンがあるので、別の機会にいくつかパターン化してお伝えできればと思います。

箇条書きでストーリを作る、最も重要なプロセス

スケルトンというのはパッケージ全体の下書きのようなものでどのスライドにどんなメッセージやボディを書くのかということをテキストレベルで記載し、全体感を整理するために作るものです。
先ほど箇条書きにしたメッセージ(粒度大)とボディ(粒度中・小)を各スライドに張り付けていきます。

スケルトンで全体感を整理

スライドイメージを紙に書くのは、PPTでスライドを作る際にオブジェクト(四角や丸などの図形)を合わせたりするのに慣れるまで手間取ってしまうので、先にどんなイメージで書くのかを紙で作ることでスライド作成を効率的に行うことが目的です。
メッセージを伝えるボディはどんなフレームかということを意識しながら作成していきます。

メッセージを補足するボディにするためのフレームは何かを考える

ボディの構成としてはたくさんあるのですが、よく使うものとして3つ挙げていますのでご参考です。

よく使う型なのでご参考

スライド・パッケージ作成では、紙に書いたスライドイメージを実際にPPTで作成していきます。
紙でイメージが出来上がっているはずなので、そのまま書くだけで完成です。
とはいえ、きちんとオブジェクトが整列(等間隔、縦横が同じサイズ)しているか、誤字脱字がないかということについてはチェックを行いましょう。

紙にスライドイメージが書けていれば後はPPTで作るだけ

まとめ

これらが戦略コンサルが日々実践していて、実際にスタッフにも研修で伝えている内容になります。
スライド作成の目的は何か、構成はどうなっているのか、具体的な作成手順はどうなっているのかということについてお伝えしました。
冒頭もお伝えしましたが、今回は最も大切な基本についてお伝えしました。
どうやって作ればよいのかがわからないという状態でプレゼン資料作成に入っていますと、非常にストレスや不安を感じたり、生産性が悪く疲れてしまうということがあると思います。
今回お伝えしたことができるようになればスライド作成ができると自信を持って言える内容になっていますので是非実践してみてください!

参考書籍

プレゼン資料を作成するうえでコンサルが必ず読む本や私が参考になった本についてあげていきますので、ご興味のある方はご一読ください。

おまけ-プレゼン資料

今回の記事に投稿したパッケージを順に並べておきます。
実際のパッケージはどんなものなのかのご参考になれば幸いです。

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