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40代から定年後を設計する!

去年10月のnoteフェス企画「マイクラでつくる理想の街」で知り合った仲間が、未だにマルチプレイで遊んでいる「のえクラ」

年齢層も小学生からアラ還まで様々。一般的なマルチではまずありえない構成になっており、大きなトラブルもなく本当に平和。

こののえクラで私は(おそらく)上から2番目の年長者で、この間まで外を駆けずり回って、自宅ではファミコンで遊んでいた悪ガキだったのに、今じゃまとめ役や調整役みたいなことまでしている。人間生きていると少しずつ成長するんだなぁ。


上の記事で、私が以前すごく環境の悪い部署にいて体調を崩し、のんびりした部署に異動してもらったことを書いたけれど、この部署というのが、良くも悪くも島流しみたいな所。

ほとんど他人が入ってこない個室で担当は自分ひとり、飲食も自由、エアコンの設定温度も自分の好みに独占できて、間違えて他人が入って来ないように「使用中」という札を作ってもらってからは、ますます人が近寄らない。

ただ、館内放送が聞こえにくいとか、比較的近いところにトイレがある(新しい建物なのでニオイはしないけどね)とか、結構狭いとか、若干の不満はあるけれど、それでも(仕事中は)孤独を愛する自分としては気に入っている職場である。やろうと思えばスマホで遊んだり寝たり出来るんだろうけど、私はそんな非生産的・非効率的なことはしないし、そんなことで追い出されても困る。

担当業務も、身体は使うけれど運動が好きな自分としては、運動をして給料をもらえるんだからありがたいとすら思っている。まあ、それでも一日中動かされてると大変だけれど、午前中1時間半、午後2時間ぐらい集中してやれば、あとはのんびりしている。

一応、業務管理的な上司はいるんだけど、一日に一回会うか会わないか…会わない日もあるというぐらいで、顔を会わすと「何か問題ない?(困ったことはない?)」「いえ、ないっす。ありがたくやらせてもらってまっす」「ならいいね。何かあったら言って」みたいな立ち話で終わる。

要するに、昨今の成果主義社会では絶滅したと思われていた、窓際族の釣りバカ日誌のハマちゃん的な存在。やけに顔だけは広くて、あちこちでお悩み相談に乗ったり、突然現れては「調子はどうだい?」なんて声かけてみたり、落ち込んでそうな人を見ると自販機に連れて行ってジュースをおごったり…コイツはいつ仕事をしてるんだ?と思われてそうだけど、気にしないし、気にしてもどうしようもない。

今どき、こんな適当な人間を雇い続けてくれている職場もあまりない気がする。

そんな部署に異動して、やたら自由時間が増えたのでやり始めたのが、スケジュール帳の記入と何でも帳みたいなのを作って、そこに色んなことを書いて書いて書きまくる…みたいなこと。

何でも帳は、紙が厚くてリングが手に当たらないコチラを使っている。方眼罫じゃなくて普通罫なら一番いいんだけど、このタイプは方眼罫のみ。A6サイズがぎりぎりポケットに入るので、A4よりも重宝している。


ずいぶん前置きが長くなったけど、その何でも帳に書き始めたのが「老後の生活設計」なのだ。
自分も40代後半の「いい年」だし、生活設計をしておいて損はないだろう…と始めてみると、これが意外と奥深い。

収入(年金)、住居、保険…などなど、備えておくと安心なことが山ほどある。こういうことって、定年間近になって慌ててやるとロクなことがない、というのが印象。


まず年金については厚生年金だけでは当然余裕がないので、個人年金をかける必要がある。将来の自分への投資…的な感じかな。将来楽をするために、今ほんの少しだけ我慢する、みたいな。
個人年金は終身だと一番いいけれど、現在はすごく少ないかほぼないはず。私は15年ぐらい前に入った終身があるので安心。更に10年確定、15年確定の個人年金も上乗せしている。

60歳~70歳までの10年確定、70歳から85歳までの15年確定と2種類にわけている。10年かけたら10年もらえる、15年かけたら15年もらえるという感じ。
10年確定のほうは53歳で支払いが終わり、15年確定のほうは60歳で支払いが終わる。まあ、85歳にもなったら死んでるか、お金を使う趣味的なものも減っていると思うので。

職場の定年は70歳なんだけど(これも画期的)、私は65歳で定年退職すると決めているので、65歳より前に全ての支払いが終わるように設計した。
65歳まで働く予定で、60歳から10年確定年金がもらえだすので、ダブった5年分は「ないものとして」更に貯金に回す。年金だけじゃなくて、まとまったお金もないといざという時に困る。


住むところについては、現在の一軒家は賃貸に回して、持っている土地の類も全部売って、サ高住に移るつもりにしている。

サ高住とはサービス付き高齢者向け住宅の略称。

サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認や生活相談など高齢者の安心を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の住宅です。

東京都保健福祉局のHPより

それほど介護度が高くない人が入居するマンションみたいな感じで、以前の「集団生活の老人ホーム」のイメージとは全然違って、自立出来る人は自立してやったらいいし、介助・介護が必要な人はしますよ的な感じ。中には外出・外泊自由な所もあったりして、「それって普通の管理人常駐のマンションよりいいじゃない?」と思えたりする。
「そんな所より、完全自由の分譲マンションとか買えばいいのに」と思うのはちょっと甘い。完全自由ということは、分別ゴミ出しから、風呂トイレ掃除から、電球の付け替えから、凹んだ床の修繕から、食事の買い出しまで全部自分でやらないといけない。老人の一人暮らしだとかなりの重労働のはず。まして持病があったり、腰が痛い膝が痛い肩が痛いなんて当たり前になっているのに、つらすぎるでしょ、それは。

サ高住だと施設にもよるけれど、ゴミ回収(缶・ビン・古紙・一般ゴミ)などはやってくれるし、一日一回以上の安否確認もあるし、家賃・光熱費・水道代などもまとめて決められた一定月額をドンと払うだけでいいので、今月の光熱費は…と頭を悩まさなくてもいい。食事はオプションのことが多いけれど、楽したい時だけ利用して、普段は自炊してもいいしカップ麺ですませる時があってもいい。例えば、朝食を作るのが面倒だったら朝食だけ施設の食事を食べて、昼食夕食は自分でなんとかしたらその分経費も浮くし、好きなものを食べられる。


保険については結構知識が必要。これは個人年金とも絡んで来るのだけど、私は死亡保険は加入しない。というのも、死亡時に個人年金の解約金とか、確定支払期間(かけている本人が亡くなっても、遺族に年金が払われる期間)があるので、死亡保険なんか用意しなくても遺族には金が入る仕組みになっている。二重払いなんて一番もったないからね。

一方、入院・通院保険はガッチリ入っておかないと痛い目に遭う。私は親戚が保険会社にいる(どこの家庭にも必ず一人はいそう)けれど、自分でネットで比較検討したものを、親戚とさらに話し合う感じにした。
昔は「入院一日○○円」みたいなのが主流だったけど、今は日帰り~○日はまとめて10万円とか、△日~△日だとまとめて20万円とか、お得な商品も出てきている。
これはどういうことかと言うと、「入院一日○○円」だと実質正味入院していた期間しか保険代がもらえないけど、「まとめて△△万円」だと日帰りや数日の入院でもドカッともらえるので、豪華な個室にするのもいいし、余ったお金を好きに使ってもいいし…という具合。
日帰り入院で手術代とは別に10万円とか20万円とかもらえたら、すごいですよ。

もちろん、こういう系統の保険は若く入っておくと保険料が安くなるので、早く加入するのに越したことはない。


結局、将来の自分に、現在の自分がいくら投資出来るかが問題なわけだ。自分自身への投資は、100%自分自身に返って来るし、家族にも一部残すことの出来る投資でもあるので、良いことしかない。

私は別に現在の自分をキツく縛って「あれも我慢これも我慢」するつもりは一切ないし、そういう毎日は長続きしないし、逆にストレスになって早死にする(はず)。
要するに現在と将来の余裕のバランスをいかに取るか。今、完全自由に遊べているのなら、それを少し将来に回して、未来の自分が結構自由に遊べたら最高じゃん?という感じ。

私は「やったつもり・買ったつもり貯金」なんてのは大の苦手で、「やったつもりって、やってないじゃん!買ったつもりって、買ってないじゃん!」と腹が立つので、現在の自分の機嫌も取りつつ将来の自分に残すってのがとても大事。こういうケチケチした倹約をやっていると、反動で大きな買い物をして後悔することが多い。

私は若いころ両親に「2つ欲しい物があるなら、どちらかを買ってどちらかを我慢しろ」と教えられた。それって、さっき書いた「現在の自分の機嫌を取りつつ、将来の自分に残す」ことになってるんだなあと実感した。

現在の自分をイジメるアリさんになってもいけないし、将来の自分をイジメるキリギリスになってもいけない。これってすごく大事。


現代ってすごく便利な世の中になっていて、距離が離れていてもDiscordみたいな場所で通話やチャットが出来て、マイクラのRealmsのようにマルチプレイで一緒にゲームも出来る。ゲーム仲間だから、顔を見て話す必要もあまりないだろうし。

だったら、60歳になっても70歳になっても80歳になっても、Discordで友達としゃべって、Steamのセールでゲーム買って、マルチサーバで一緒にプレイして、身の回りのことはサ高住でお世話になって、収入は国の年金と個人年金でそれなりに、入院した時は保険でしっかりカバーして、死んだ時には葬式代ぐらいは出せるし、その後は死んだんだからどうでもいいし(笑)

私が老後の生活設計をして一番感じたのは「将来の不安がなくなった」こと。これがデカい。「定年退職しても暮らして行けるのかな?」「将来の年金が不安で」みたいなのはもうない。

知識がないと不安でしかないから、自分の不安を解消するためだと思って、こういう知識も増やしておいたほうがいい。
20代とか30代の人だと、やっておいたほうがいいと言われてもやらないので、無理には言わないけど、40代を超えたらやっておいたほうがいいなあ。








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