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人生のどの瞬間を切り取っても物語になるように。

ーー影が生まれたとしても、振り返ればそこに光があります。振り向き方を知っていれば、どんな迷いも闇も乗り越えることができるんですよね。僕にとって、その振り向き方は「物語」。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「人生のどの瞬間を切り取っても物語になるように。」というテーマで話していこうと思います。


📚久しぶりに私小説を書いた

先日、『運転』という小説を書きました。正確にいえば私小説で、僕が実際に経験した出来事をベースにしたフィクションです。

振り返れば、noteで毎日記事は書いているけれど、小説の類を公開するのは久しぶりな気がします。もっとも、ずっと考え続けているし、ちょこちょこ書いてはいるけれど、完成してnoteで公開することをしてこなかったという背景があります。

自分で本を出してみて、人に会ったり、イベントを立ち上げたりするのを繰り返して、本を届けてみて思ったことは、「今の僕のままじゃ限界がある」ってこと。それは僕個人の信用もそうだし、作品に対する信用もそう。もっと中身を洗練させて、圧倒的な作品をつくらなければ、僕の思い描いた未来には辿り着けないことを知りました。

そんなこんなで最近は、noteで公開することを見据えた作品づくりはあまりしてきていませんで、どちらかといえば公募用の作品をつくっているんです。

ただ、新社会人になって、怒涛の1カ月が過ぎて、「これ物語になるな」と思えるほどいろんな出来事があったので、短い物語ではありますが、久しぶりに小説を書いてnoteに投稿しようと思ったんです。

それが、『運転』でした。


📚親友からコメント

簡単にいえば、ペーパードライバーを卒業した僕が車で小さな事故を起こして、運転に対して後ろ向きになっていたけれど、ある出来事をきっかけにもう一度運転を試みる再生の物語です。

先に述べたように、僕の経験した出来事を作品化したものでありますから、これはまるまる僕のことです。最近ペーパードライバーを卒業したのも僕だし、小さな事故を起こしたのも僕だし、事故を受けてやっぱり運転は向いていないよなあと後ろ向きになっていたのも僕だし、もう一度運転を試みようと再生したのも僕のこと。

自分に起こったことを、そしてそれを巡る感情をベースにして書いたのが『運転』というわけです。

そろそろ作品を投稿しようかななんて気は毛頭なかったけれど、いろんな経験をして、物語の種を見つけて、備忘録として書いて残しておくのも悪くないなと思い、1日かけてばっと書いてみました。粗削りだけれど、最低限僕が面白いと思えるレベルのものはできたので、公開してみました。

ありがたいことに何人かの方から反応をいただけたんですが、僕の親友も読んでくれまして、彼の言葉に思うことがあったので、最後にそれについて語っていこうと思います。


📚どの瞬間も、物語に。

どんなコメントかというと、僕の人生のことを「どこを切り取っても物語になる」と評してくれたんですね。

親友は中学1年生のときからの付き合いなので、もうかれこれ10年以上の付き合いになります。僕の青春をいちばん近くで見てくれたのが彼で、僕が自分のことをいちばん多く語ってきた相手も彼でした。

僕の人生の大半を目撃してきてくれた彼だからこそのコメントだなぁと思ったんですが、僕の理想の生き方を上手く表現してくれています。もちろん、現時点でまだまだこんなもんじゃないぞと鼻息荒くしているんですが、彼が指摘してくれた通り、今までの人生のどこを切り取っても物語になっていると振り返ることができるんですよね。

実際『運転』で表現したことはそれで、たった数日の出来事だったけれど、僕は物語の種を見つけることができました。特別意思を持って生きているわけではないけど、「人生は物語」をモットーに掲げているし、心の針の振れる方へ行きがちで、その瞬間瞬間を磨くように生きているから、光を放つことが多いのかもしれません。

影が生まれたとしても、振り返ればそこに光があります。振り向き方を知っていれば、どんな迷いも闇も乗り越えることができるんですよね。

僕にとって、その振り向き方は「物語」。

運転で事故を起こしても、それを物語ることでエピソードトークになる。小説にして誰かの心を動かすこともできる。そんな風に昇華していって、豊かな人生をつくっていければなと思ってます。最後まで読んでくださりありがとうございました。

20240501  横山黎




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