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初恋の人に手売りしてきた。

――あっという間に2時間は過ぎ、店を出た僕らは、「私のよくいく店行く?」と誘われ、僕は即答でYES。北千住の夜道を肩を並べながら歩いていきました。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「飲みの席だからこそ語れることがあるパート3」というテーマで話していこうと思います。


📚腐れ縁に手売りしてきた


昨日のことです。中1からの腐れ縁と呑んできました。こっちの方が目を惹くかなと思って、タイトルに「初恋の人」という言葉をおきましたが、中2の頃にふられてから今までずっとかぼそい関係が続いている腐れ縁という関係です。

僕の母校は中高一貫校だったので、6年間同じ校舎で過ごした人がほとんどなんですよね。その中でも、なんだかんだ6年間ずっと絡んでいたのが彼女というわけです。

中学生の頃は一緒の演劇部で、高校生の頃は一緒の軽音楽部で、昼休みに一緒に語る男女グループで一緒だったり、プライベートで会うことこそ皆無に等しかったけど、関係は続いていたんです。


彼女の株を上げておくためにエピソードを紹介しておきますね。
#なんで

高1のとき、僕が1年半くらい付き合っていた恋人にふられて、だいぶ病んでいたんです。確か文化祭の振り替えで数日休みが続いていたときだったんですが、次に学校に行った日の朝、彼女が笑顔で「おはよう」と言ってきてくれたんですよね。

たしか失恋のことを彼女に話していたから、そのことを知っていたんだと思います。当時の時点で4年の付き合い、普段は「おはよう」すら交わさないような仲になっていたけれど、持ち味のはじけるような笑顔で「おはよう」と言ってくれました。

その彼女の優しさに胸に来るものがあったよ、という話でした。そういえば、僕はそういう彼女の性格と笑顔に惹かれたんだっけ。
#中1
#そんなことを思い出すな


こんな感じで、ふられたとはいえ、お互いに相談し合ったりする仲ではあって、卒業のときには謎の長文を贈り合いました。

しかし、大学に入ってから1年の秋にあったけど、それ以降会っていませんでした。次の春休みに……次のゴールデンウィークに……次の夏休みは実習だから……リスケの連続で、やっとのこと再会を果たしたのが昨日だったのです。


📚腐れ縁の行きつけの店


一軒目は普通に飲み屋さんに行って、呑み放題で2時間くらい滞在していました。ハイボールが薄くて物足りなかったんですが、思い出話と近況の話を肴に吞み語っていました。

あっという間に2時間は過ぎ、店を出た僕らは、「私のよくいく店行く?」と誘われ、僕は即答でYES。北千住の夜道を肩を並べながら歩いていきました。


僕らが訪れたのは、八古屋やこやというバー。なんとそこのマスター、彼女の母親の同級生なのです。そのご縁で彼女も行きつけるようになったみたい。決して広くない立ち飲みバーだったんですが、満足度は高かったです。最高でした。

僕らの他にも常連のお客さんがいらっしゃっていて、僕らは初めましてだったけど同じ輪の中に入って語り合っていました。どの方も店を経営している人で、今度行きます!との約束も。

そのうちの1人が、北千住駅近くでベトナム料理屋さんを経営しているらしいんです。ベトナム料理屋さんなんて初めて行く人からしたら敷居が高いじゃないですか。でも、マスターと仲良くなっておけば、それだけを理由に行ってみようかなと思える。やっぱり人で店を選ぶ時代になってきたなと実感しました。


意外と他のお客さんはすぐに帰っちゃって、マスターと僕ら2人になりました。マスターが「普段何やってるの?」と僕に質問してきてくれて、その時点で僕は「勝ったな」と思いました。

これは僕の本を売り込むチャンスじゃん。


僕の経験則上、飲み屋のマスターって、何かに夢中になっている人に対してとても好意的に受け入れてくれるんです。中には、本人も趣味で音楽に夢中になっていたりする。

腐れ縁の彼女の紹介で来たから、僕に対して、少なからず信頼や親近感が当初からあったと思うので、きっと手売りすることができると思ったのです。

案の定、マスターはすぐに買ってくれました。

ついでに彼女も買ってくれました(笑)


八古屋のマスター!


📚飲みの席の出逢いと深い話


その後、彼女が初めて来たときに仲良くなったお客さんが来店したこともあり、彼女はそのお客さんと、僕はマスターと語っていました。

マスターの話がこれまた面白いんだ。

彼自身、音楽が好きで、イベントを開催することもあるそう。近々、山の中でイベントを開くそうで、そこにマスターもお店を出すそう。なんだか面白そうな催しです。

……ということからも分かるように、マスター自身、夢中になれるものがある人で、だからこそ、僕みたいな若くて何かに夢中になっている人に対して好意的なんだろうなと思いました。


さらに、マスターは村上春樹さんが好きでよく読んでいるらしくって、村上春樹さんに関する知識が広かった。文章の魅力や、作品の作り方など、いろんなことを教えてもらいました。

作家といいつつ、村上春樹さんの本をほとんど読んでいない僕は圧倒されちゃって……というより、悔しくて。せっかく本の話題で盛り上げれるチャンスを、僕の知識不足でふいにしてしまった。

昨日の記事でも話したんですが、来年は本当に読書に明け暮れる年にしたくて、いろんなジャンルの本をたくさん読んでいきたいんです。それがプロの作家になるための条件だし、昨日みたいな飲みの席で役に立つことだってありますし。

来年の抱負の1つですね。


結局23時くらいまで呑んで、僕は腐れ縁の彼女と店を出ました。来年の2月に今度は親子で会おうという約束をして、彼女と別れました。またリスケにならないといいな、そんなことを思いながら、彼女の乗ったバスを見送ったのでした。
#なにこの書き口

ちなみに、腐れ縁の彼女とのことは以下の記事でいろいろ書いているんで、もしよかったら是非↓↓↓ 僕の「真っ白な黒歴史」の話が載っています(笑)最後まで読んで下さりありがとうございました。

20221228 横山黎



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