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悲しみを解く方程式

――悲しみに暮れて打ちひしがれそうになったとき、立ち止まって俯きたくなるのは分かるけれど、それをしたところで何も解決することはなくて、是が非でも動いた方が良い。ちょっとずつでいいから、心が満ちるように、喜びや成功を足していった方が良い


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「悲しみを解く方程式」というテーマで話していこうと思います。


📚憂鬱な今日をどう超えるか

今日はここ最近でいちばん憂鬱だった日でした。

木、金と仕事が休みで、僕は実家に帰って読書に耽ったり、大好きなアーティストのライブに行ったり、久々に曲をつくったり、いろいろしていました。休日を楽しく過ごしていたつもりだったけれど、喜びを感じる以上に悲しみを感じる方が多い休日でした。

デリケートな話題だからあまり詳しくは語らないけれど、この2、3日で、僕の大切な人が体調を崩して入院したり、亡くなったりしたんです。

幼稚園児の頃におじいちゃんが亡くなったり、小学生のときに母親が入院したり、身近にいる大切な人に降りかかった過去はありますが、最近の僕には特別そういった出来事がなく、免疫が弱まっていたのかもしれません。

こうも悲しい出来事が続き、さすがに心が疲弊してしまったのが、正直なところです。くたびれた心を抱えて、常磐線に揺さぶられ、夜更けを迎えました。そして迎えた今日、僕はまた仕事と向き合っていました。

いろいろあったせいか、自他ともに認めるパフォーマンスの悪さ。物忘れは酷いし、作業効率も芳しくありませんでした。意外とこたえているんだな、なんて自嘲のようなつぶやきを胸のなかにこぼしたものです。

憂鬱な今日をどう超えればいいのか。

もうすぐ日付が変わる今、noteで今日の記事を書かなきゃという焦燥感に駆られながら、頭のなかにぐるぐる廻っているものをそのまま言葉にしているというわけです。


📚立ち止まって俯いても…

ただでさえ僕は思案に耽りがちで、日々ああでもないこうでもないと考えている人間です。noteの記事のネタはないか、物語にできる種はないか、アンテナを張り続けています。自分をどう見せるか、どんな人生を歩んでいけば面白いのか、について考えることも多いですよね。

時々、思考の迷路を彷徨って、ただただ深い闇に佇んで終わりになるときもあって、そのときは分かりやすく弱気になって、誰かと一緒にいることさえ億劫になったりします。ため息に包まれたり、涙が滲んだりすることもあるんです。

記事を毎日投稿していて、自分のことを綺麗に、時折脚色して物語っていることもあるから、noteの僕だけを知っている人はあんまりイメージがつかないかもしれないけれど、意外と打ちひしがれているときもあるんですよ、人並みに。

大学生のうちに本を出しても、それを260冊以上も手売りしてきても、ビブリオバトルで全国大会に行っても、自分でトークイベントを開いても、光を感じるのは光を掴んだその一瞬で、手放したときから僕はどこまでも普通の人で、普通に落ち込んだり、普通に投げ出したくなったりしているんです。

だからこそ、言えることもある。

悲しみに暮れて打ちひしがれそうになったとき、立ち止まって俯きたくなるのは分かるけれど、それをしたところで何も解決することはなくて、是が非でも動いた方が良い。ちょっとずつでいいから、心が満ちるように、喜びや成功を足していった方が良いと考えるのです。


📚悲しみを解く方程式

自分の感情がプラスでないとき、自分に問いかけても、自分を偽っても、現状が変わらないことがほとんどです。ゼロに何をかけても割ってもゼロであるように、事態は好転しません。

また、ゼロを過ぎてマイナスでいるとき、割り算をしても軽減されるだけでプラスに変わることはないし、掛け算をしたらさらにマイナスが膨れ上がって取り返しのつかないことになる。

結局、自分がマイナスのときにするべきことはひとつしかありません。どんなに小さな数でもいいから、足していくこと。その悲しみがゼロになるまで、そしてプラスに、喜びに変わるまで、足し算をしていくしかないんです。

そういう意味で、仕事は精神的に救ってくれます。普段は特別何も感じずにこなしている単純作業だとしても、ひとつずつクリアしていくことが自信の足しになるし、小さいけれど分かりやすく前に進んでいる感がある。実際、今日の僕もそんな感じで、はじめ仕事をしているうちは無に近いような状態だったけれど、こなしていくうちに、感情が戻ってきて、笑えるようにもなってきたんですよね。

夜が更けるとまた元通りになってきてしまって、ため息の数が増えてきたんだけれど、また明日も同じように足し算をしていくしかありません。仕事をこなす、とか、noteの記事を挙げる、とか、1日を生きる、とか、そんな足し算を繰り返していけば、いつかはゼロになります。プラスに変わります。

自分を慰めるような記事になってしまいましたが、何か心に響くものがあると幸いです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240420 横山黎



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