樹月麗奈_キヅキレイナ

🖤子ドモとエイガと日々のキヅキ. 👩🏻宍戸錠事務所所属 Actress, Creator…

樹月麗奈_キヅキレイナ

🖤子ドモとエイガと日々のキヅキ. 👩🏻宍戸錠事務所所属 Actress, Creator 🫶Cinema 🏠Life with 子2人👦🏻🧒🏻 📷Film Camera & Nikon1 J1 with Cinema lens. 🔍Beauty in Life🤍🩶💜

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初めまして🪐

こんにちは、こんばんは。 キヅキレイナです。 初めていらしていただいた方のためにざっくり自己紹介させていただきます✍️ 👩🏻樹月麗奈(キヅキレイナ) 🤝宍戸錠事務所所属 女優・クリエイター(舞台、映像) ▶︎2019年より一人舞台を書き、出演。 以降、一人舞台を3作品。 その後、2023年から映画作り。 📜主演・初脚本「テガタ」 第一回atTHEATRE演劇祭 最優秀俳優賞 🎬主演・脚本・初監督「空白 -blank-」 第三回てのひら映画祭 文部科学大臣賞 🎬脚本・

    • π(1998) / ダーレン・アロノフスキー監督

      デジタルリマスター版をホワイトシネクイントで鑑賞。 πとはもちろん3.14159273...でお馴染みの円周率πのこと。 主人公は天才数学者。 この世界は数学的に表せる、という仮説の元で日々に立ち向かう。 そしてそれゆえに全ては何かしらの法則があるとして、自作のシステムに囲まれながら株の変動を導き出そうとするが…。 数字に取り憑かれた男の狂気を描いているのだけど、その行きすぎた感じが良い。 妄想に塗れ、自分を壊してしまうほどの。 でも正直、これはπなのか?とも思った

      • 第三回てのひら映画祭 授賞式

        昨年末に開催されたてのひら映画祭の授賞式が23日、池袋のシネマロサにて行われました。 今回、昨年上演した一人舞台を基にして作った初監督作品「空白」が文部科学大臣賞をいただき、初めての舞台挨拶をさせて頂きました。 2023年3月24,25日に一人舞台を上演したのですが、それから丸一年。 ちょうど一年後に同じタイトルの映画を映画館で上映できているとは夢にも思いませんでした。 有難き人生の不思議です。 普段から監督されている皆様の中に急に混ざってしまいましたが、ほんとに貴重な

        • 第三回パルマジャパン国際短編映画祭

          2024年3月23日 監督作品「今日は誰かの誕生日」が入選・パルマスコープ賞ノミネートして頂き、キネカ大森まで主演の縄田カノンちゃんと行ってまいりました。 ほんとのほんとに初めての上映。 つまりワールドプレミアだったわけですが、拙いながらも思いを持って作った自分たちの映画が、素敵な映画館で上映されるというありがたい経験をさせて頂きました…! (ただ、上映されました二部は満員御礼だったものの、そのためにご覧になれなかった方々もいらっしゃったのが心残りでした) それから、わた

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          対峙(2021) / フラン・クランツ監督

          すごいものを観てしまった。 舞台は、教会の一室で行われたとある面会。 それは、かつて学校で起こった銃乱射事件の加害者家族と被害者家族が、直接対峙する形で行われた。 そういった題材なのはわかってはいたものの、実際に子どもがいる身としては途中、観なきゃよかった、という言葉が頭をよぎりそうになるほどに、リアルで苦しい時間がありありと描かれていて涙無しには見られなかった。 でも、それ以上に、明日は我が身とでも言えるくらい、いつ誰がどうなってもおかしくない、という迫り来る当事者意

          対峙(2021) / フラン・クランツ監督

          不安は魂を食い尽くす(1974) / ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督

          1970年代の映画が2023年、やっと日本で劇場公開になったという。 ファスビンダー監督というのは、ダニエル・シュミット監督と共作していたとか、アキ・カウリスマキ監督が影響を受けた人物だとか、そんな前情報でいそいそと早稲田松竹まで足を運んだのだった。 二本立てを観る時間は無くこの一本のみの鑑賞だったのが惜しかったのだが、それでも滑り込んでよかった。 個人的には前後の予定もギリギリだったので、92分とコンパクトなのもよかった。 今作は未亡人の掃除婦エミと、モロッコからの出

          不安は魂を食い尽くす(1974) / ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督

          闇のあとの光(2012)/ カルロス・レイガダス監督

          最後の30分泣きっぱなしだった。 なんて、そんなこと思いもよらず。 それは勿論どの映画もそうだけれど、特に今作はその前に観ていた色んなピースがぱちぱちとハマっていった瞬間から、涙を止めずにいられなくなっていた。 時系列や人物像も飛び飛びに描かれているようで、追いかけるのが少し大変だった分、繋がった時の感動ひとしお、と言った感じだろうか。 あ、でも。最後の方で何じゃこりゃ!なシーンがあって(苦手なスプラッタ)、思わず顔を伏せ、その時は涙なんて、吹き飛んでしまったけれど。笑

          闇のあとの光(2012)/ カルロス・レイガダス監督

          落下の解剖学/ジュスティーヌ・トリエ監督(2023年)

          サスペンス、みたいな感じだろうか、と薄い前情報だけがあった。 怖い、ハラハラするのは苦手、と公言してきたし、心臓が痛くなるのは無理だと自覚していたので観るのは迷ったけれど、えいやと鑑賞後には、なんだ、ある面で観ればありきたりの、だけど豊かで深い人間ドラマだったんだ、と胸を撫で下ろした。 特に、脚本・演出の素晴らしさを見た。 雑に言ってしまえば「小説家の夫が亡くなった話」、という情報でほとんどが完結するようなものを、脚本の技巧と監督の演出で素晴らしすぎるヒューマンドラマに仕

          落下の解剖学/ジュスティーヌ・トリエ監督(2023年)

          小説家の映画(2022)/ホン・サンス監督

          公開が楽しみすぎて、その日は前のめりに劇場に行って、アメリカ版デザインのポストカードと、抽選のマッコリまで頂いて帰ってきた。 普通に観に行ったのにお土産までついてくるとは思わなかったのと同時に、思った以上に作品にツボってしまったのもあり、ひとり可笑しくって家路はニヤニヤとしてしまった。 今作は、昨年観た「あなたの顔の前に」が、わたしの中のベスト オブ ホン・サンス であったため、主演がイ・へヨンと聞いて期待が高まっていた。 「あなたの顔の前に」は、人生には限りがあるから

          小説家の映画(2022)/ホン・サンス監督

          遺灰は語る(2022)/パオロ・タヴィアーニ監督

          「わたしは見た。何を?」 チラシにはそんなフレーズが記されている。 ノーベル文学賞作家、ピランデッロが死去した。 戦中のイタリア・ローマで眠っていたその遺灰を、シチリアに運ぶ、という話なのだが、言ってしまえば遺灰を運ぶ、というだけの話で、こんなにも美しく綴れるものかしらねぇ…と感嘆の溜息をつかずにはいられなかった。 遺灰とは直接関係のない描写も多様されているのだが、それこそが人間の営みだよなあと思わず頷いてしまった。 電車や飛行機に乗り合わせた人、故人の小説を読んだ人

          遺灰は語る(2022)/パオロ・タヴィアーニ監督

          郊外の鳥たち(2018/チウ・ション監督)

          前情報で気になりすぎて。 「魅惑的で不可解なパズルゲーム」とはよく言ったもので、不可解、わたしにはすこし難しい作品だった。 おそらく、理解しようとするから難解に思える。 だから理解しようとさえしなければ、ただそれを受け入れることができる気がする。 主人公の青年ハオは、地盤沈下が起きた地方都市の地質調査に来たが、そこで廃校になった小学校で自分と同じ名前の日記を発見する、というあらすじなのだが、実は彼自身の過去ではないかとか、それとも都市の現在もしくは未来で起きていることな

          郊外の鳥たち(2018/チウ・ション監督)

          怪物(2023/是枝裕和監督)

          ぎっしり詰まった2時間。 さすがの脚本に、監督に、キャスト陣に。 そして坂本龍一氏の音楽と。 ここ最近意図的にシングルマザーが主人公の物語を並べたく立て続けにアップしているわけですが。 やはり多いなと思う。 そういう時代であるのと同時に、シングルマザーという立場は、もう後がない、という緊張感みたいなものを持たせやすいのだと思う。 行動理由に強さがあるというのか、前に進む力を描きやすいのかもしれない。 この作品でも、「シングルマザーは過保護だから」などと揶揄されてしまうが

          怪物(2023/是枝裕和監督)

          それでも私は生きていく(ミア・ハンセン・ラブ監督)

          主演のレア・セドゥを目当てに。 監督自身、実体験をもとに作る方らしいのだけど、まさにフィルムをここからここまで、と切り取ったかのような、人生そのものを観ている気持ちになった。 夫を亡くしたシングルマザー、新たな恋、親の介護、等々、母として、女として、娘として。 悲喜交々日々の波を乗りこなしている姿は共感しかない。 何より、派手さも化粧っけも無く生活に追われる姿を、普通に、だけどチャーミングに演じるレア・セドゥを改めて好きになってしまう。 彼女の素晴らしさが一層心に染み入

          それでも私は生きていく(ミア・ハンセン・ラブ監督)

          To Leslie(2022)/マイケル・モリス監督

          またもや素晴らしい主演力に心打たれる作品を観てしまった。 宝くじに当たり大金を手にしたシングルマザーが、酒に溺れ、息子も手放し、依存症と共に不安定な生活を送るが、それでも差し出された神の手をもう一度掴んでいこう、とする物語。 マイケル・モリス監督初長編作品であり、また、脚本を担当したライアン・ビナコからすると実話を基にした"母親へのラブレター"としての作品でもあるという。 とにかく、主演のアンドレア・ライズボローの演技に目が離せなくなってしまう。 どうしようもないアル

          To Leslie(2022)/マイケル・モリス監督

          逃げ切れた夢(2023)/二ノ宮隆太郎監督

          また新しい日本映画時代の幕開けを感じた。 素晴らしい作品、そして主演力に打たれてしまった。 前半はずっと、主演を取り巻くキャラクター達が感じていたであろう感覚が背中に絡みついてゾワゾワしながら観ていた。 「ほんと、どうしちゃったの?」 娘と会話をしたいが噛み合わない。 昔話を持ち出そうとするが、却下されてしまう。 光石研さん演じる主人公は、人生も後半、というか終わりに近い方に差し掛かったところで 病気をきっかけに己を振り返って生き方をすこし、変えようとする。 しかし

          逃げ切れた夢(2023)/二ノ宮隆太郎監督

          まほう色の瞳/著エンリケ・バリオス

          エンリケ・バリオス「まほう色の瞳」読了。 著者は「アミ 小さな宇宙人」が有名だが、ほとんどの著書が絶版で中古本は高値で取引されている。 図書館でも予約が絶えない人気ぶりなのだが、今回偶々読むことができた。 この作品をわかりやすい言葉でまとめるなら「運命の人との再会と使命への道」というような感じだろうか。 何世紀にもわたって待ち続けた恋人との再会。 全ては魂に刻まれていて、神の見えざる手を信頼していればそうあるべきところへ流れていく、というような。 児童書のコーナーに

          まほう色の瞳/著エンリケ・バリオス