「唇よ、熱く君を語れ」
「唇よ、熱く君を語れ」、この曲は、確か化粧品メーカーのコマーシャルソングだったように思う。
その頃、小学生だった僕は、この曲とコマーシャル映像を見て、それまでに持っていた女性像に新たな1ページを加えることになった。(ホントかよ、えらそうに)
「唇よ、熱く君を語れ」を聴くまでの僕には、極端に言うと、きれいなお姉さん像とかわいいお姉さん像しかなかった。だけど、渡辺真知子さんの「唇よ、熱く君を語れ」を聞いて以後、カッコイイお姉さん像が僕の女性像に新たに加わった。
本当に、本当に衝撃的だった。
その頃、ウーマンリブだとか、フェミニズムだとかそのようなことは全く知らなっかったが、自立した眩しい女性像を見た思いだった。
渡辺真知子さんの曲は、「迷い道」、「かもめが飛んだ日」、「ブルー」も大好きだったが、初めて聞いた時の衝撃度は、「唇よ、熱く君を語れ」が一番だった。
力強い歌詞と開放感のあるメロディー。そして、なんと言っても渡辺真知子さんの歌唱力。さらに、それに加わるコマーシャルの真っ赤な口紅。もう完璧にカッコイイ女性像が浮かびたつ。
唇よ、熱く君を語れ
舞い上がれ炎の鳥になれ
唇よ、褪せた日々を朱く
愛にいだかれてあやしくなれる
Oh,Beautiful and Free
唇で語れ 明日を
どうですか。サビの部分ですが、とても力強い詞だと思いませんか。これにメロディーと渡辺真知子さんの圧倒的な歌声が加わると、もう最高にカッコイイ曲になります。
しかし、だけど、だが?
しっくりいく接続詞が浮かばない。
30代になった頃からだろうか。この「唇よ、熱く君を語れ」という曲に、人生応援歌的響きが聞こえるようになってきたのは、驚きだった。
「君よ、熱く君を語れ」を聴くたび、負けるな、頑張れと背中をおしてもらっているような気がした。そして、何より、負け犬の遠吠えでもいい、周りにバカにされてもいい。だけど、決して黙るな。自分を語れ、行動しろと𠮟咤激励されているような気がした。
だから、僕は黙らない。
一知半解の考えであっても、熱く僕の気持ちを語りたい。シャッキ~ン💦と、恥ずかしすぎるアホは無視してください。
まだ、聴いたことのない人がいたとしたら、この機会に是非、聴いてみて下さいね。
渡辺真知子 「唇よ、熱く君を語れ」
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