いとやなぎ蓮a.k.a.那由汰

とりあえず趣味で書いているものを掲載してみます。

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【閲覧注意】LGBTPZNを扱います【嫌悪感のある方は読まないでください】

私はズーフィリアだ。 ズーフィリアでもプラトニックなズーフィリアだからとは言っても、細分化されていないLGBTQ+の方々には迫害されるだろう。 夢で致したことはあるが、さすがに人道的ではないので、実際にしたことはない。 そういった願望もなければ欲もない。 性欲なんて気持ちの通わない人間相手でも事足りてしまうからだ。 ずっとそんなモヤモヤを持ちながらも愛し続けていたが、また検索してみるとどうやらやっぱり私のような人間はLGBTQ+にも入れてもらえないみたいだ。 それで

    • それでも「私」は「私」。

       さて「私」のことについて語ろうか。 別に求められてないだろうけど。  「私」は「私」であるが為の努力を怠らない。 けれどそれは、誰かの目に映る為の「私」なのだろう。  一生ついて回る「男でも女でも無い性」。 これのおかげで随分と苦労させられたし、今もなお困らせられることが多い。  洋服を買いに行ったとき「えっ女性物じゃなくて?」、病院に行ったとき「〇〇○さん」、郵便物「〇〇○様」、身体の特徴で男女分けられるのはまだ我慢出来るけれど、温泉の館内着が思いきり男女で分けられ

      • 需要なさそうな自己紹介をテンプレ通りに15項目書いていくよ!

        ・名前 糸柳蓮a.k.a.那由汰 名前の由来に触れると長くなるが、ライターを始めた頃に使っていたレン(読み方違い・常用漢字ではない)に、辞書を見て適当にピックアップした言葉の中で「かぶらず、ちゃんと意味のある」苗字をセレクト。 この名前検索したときに同時に出る某商業施設さんごめんなさいといつも思っています。 a.k.aはノリで付けました!とは言いません。 ラップというより詩人の方です。推しが付けていいって言ったんで。 詩はね、私の痛い人生の下積みである小学生の頃から「小説よ

        • 言葉の具現化

          「ピンポーン」 少しだけ暖かくなってきた気だるい午前中、2日ぶりにゴロゴロ言って近づいてきた猫と二度寝を決め込もうとしていたら玄関のインターホンが鳴った。 しゃきっと出るために少々乱雑にベッドから降りたら、猫も飛び起きて「何事ぞ?」と飛び起きて部屋の向こうをうかがっている。 届いた物の中身は分かっていた。推しブランドのフーディーだ。最近はパーカーなんぞと呼んではダサいらしい。ダサいって言うのもダサいよな私。 中身は分かっているのでダラダラと開けようかと思ったそのとき、 「ピ

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        • エッセイ調創作
          2本

        記事

          帝王の体温

          俺の名前は帝王 若い頃はよく悪いことをして 帝王の名を鳴らしたもんだ 置かれたものは俺のもの 全部落とす 出されたものは俺のもの 全部食べる お陰で体重は7kgを超えた 猫にしちゃ大したもんだろ まだまた若いとは思っているが 最近喉の奥から歯茎にかけてが痛い 今は体重は5kgちょい 要するに食べれない 食べたいんだよ俺は 明日を生きたいんだ お前はなんやらかんやら 飯を変えて やっと俺のベストを決めたようだ 食べれるは食べれる でも痛い でも食べる ただ生き

          わがままお姫様へ(※閲覧注意)

          あなたがわたしの腕の中で、息絶えたとき 幸せだった? 満足してた? いつもピカピカの毛艶を撫でさせてくれてありがとう いつもわたしより少し高い体温を分けてくれてありがとう あれからもうすぐ一年が経つよ どこで何してる? そっちは快適? 「おいでー」って言うとすぐ来てくれて まるで犬みたいなあなたのこと 本当に大好きだった ううん、今でも大好き 今はさ、男っ気が多くてね 朝起きたら茶色い猫とぶちぶちの猫が喧嘩してるの あなたはそういうの嫌いよね わかってる、平

          わがままお姫様へ(※閲覧注意)

          त्वयि स्निह्यामि

          拝啓、 シカクの向こうの住人へ この世界をサンカクと呼ばせてくれ サンカクは今のところ未だ平和だ サンカクは毎日が戦争や病に満ちている 今日も戦争のせいで電気代が上がる 噎び泣くチカチカしたネオンが満ちる サンカクの中とシカクの中は違うのかい 笑い事や見世物小屋ではない 此方には此方の苦しみが 此方には此方の涙がある そう、此処と其処は繋がっている そう大きくはない地球の上 姿は違えどひとつの世界 そう、等しく、等しく、平等だ サンカクの外には宇宙があって サンカク

          त्वयि स्निह्यामि

          僕の嘘、君の嘘。

          君ひとり溶かせない。 「君のことを溶かすよ」 そんなことを歌った楽曲は瞬く間に世界的にヒットした。 仕事は前より遥かに忙しい。 君に会うことすら出来ないんだ。 アイドルっていう道を選んで、兵役義務というよくわからない制度があったり、君に会えない時間は増していくばかりだ。 誰かひとりの為に歌っていたかった。 君ひとりの為に歌っていたかった。 一度溶けたバターはもう綺麗に固まりはしないように思う。 「ずっとあなたを待っているから」 そんなことを言って君は今どこにいる? あの頃

          娼婦と猫

           朝の心地よいひととき。娼婦はミルで豆を砕き、フィルターを通してマグカップに直接、珈琲を落とす。独りなら、こんな朝でも充分だ。  隣にはさっきまで一緒に寝ていた猫。猫は珈琲など好きでも何でもないが、ただ傍に寄り添っている。最近とみに隣に居たがる。何かあるのだろうか。  娼婦は手書きのスケジュール帳を見て、今日の相手にメールを送る。間違いとバックれ防止に、一応は、なっている。個人で働く娼婦としては、一回の損失は大きい。そして自分が気に入った、気の許せる、お客しか取らなかった

          じぃちゃんとショートショート

           俺は猫だ。名前はテオ。綴りはTheo。なんだか知らないが、神様からの贈り物なんだそうだ。先だって逝っちまった飼い主が教えてくれた。飼い主がたくさん呼んでくれたこの名前を、俺は気に入っている。  俺は飼い主にいろんなことを教わった。猫が食べてはいけないもの。遊んでいい時間、もの。引っ掻いてはいけない柱。乗ってはいけない新聞や、その他のもの。そして一番大事と教えられたのが人間の言葉や文字だ。それを俺も一番大切にしている。  飼い主の居たときと同じように、寒い冬の今日もこたつ

          じぃちゃんとショートショート

          お題「ラベル」

          糸柳蓮 人は何かと他人にラベルを貼りたがる。 俺はバンドマン、先月念願のプロデビューを果たした。 CDを出して、オリオン7位に載り、マネージャーも付くようになった。 そんな順風満帆な日々を過ごしているように、一旦は、見える。 でも俺の意識の及ばないところで、「俺」もしくは「メンバー」のキャラづけや、オリオン7位という、薄っぺらいラベルを通して、そう見られている。 過度な下ネタはいけないし、俺ひとりの発言が大きく世間を変えたりする。 もちろんインフルエンサーとしては、何か食

          脱皮

           パンデミックがやってきた。 なんでも罹ると脱皮するという。 犬も、猫も、人間も。動物全てに感染力があるらしい。  予防法としては、手指の消毒、うがい、手洗い、洗体などが有効とされていて、まだ科学的によくわかっていない。  パンデミックが続いて一年後、まだ終息とは程遠い真夜中。  家にいる1匹の猫が脱皮し始めた。 今までの皮毛を脱いで、黒が新しくキジ色になっていた。  はて。どう接しようかもわからない。なにせ相手は猫だし……。 万が一、触れて感染ってしまったら

          宝探し

           ゴミに印刷されたイーブイが挑戦的にこちらを見ている。よくよく見渡せば部屋の中は、重なり合ったゴミで汚い。  汚部屋。 これが俺の部屋の現状。 おまけに春には転勤でここを離れなくてはいけない可能性が高い。 「引っ越しか……まずこのゴミどもを片付けなければいけないなぁ」  先日できた彼女もいい加減部屋の中にあげないと、他の女と住んでいるという誤解を与えかねない。 「あ、遠距離恋愛になるのかな」と独りごちる。    一先ずペットボトルのゴミを踏んでみた。それからお酒

          明日は無い

           Aは私の2個上のいわゆる恋人であった。 大学を卒業し、ケアマネの資格を持ち、知的障害者施設で働き、大好きな海外へとよく足を運んでいた。  ある日ふたりきりで話していたとき、急にこんな言葉を聞かされた。 「別れよう」 一頻りの沈黙のあと、私は、明日でも明後日でも、好きならまた頑張れば良いと思っていた。  至極乱暴に私を抱いて、自分が満足したら即座に離れて行った。  彼に明日はなかった。  メールフォルダの中は私の仕事のメールや、彼からのメールでいっぱいで、どこに「死にた

          Smoke or die

           アイコスを知って使い始めて思ったことだが、「紫煙」というひどく寂れていて何度も使い回された、あのどこか素敵な描写の概念が無い。  もちろん動作の数は多いので、きっと上手く使いこなせれば素敵な描写が出来るんだろうと思うが、まだ私の頭には何ものも降りては来ない。 「580円です。」  こんな葉っぱもろくに入っていないような煙草に、今日も決して少なくないお金を落とす。おそらくこれ以上値上げされても買い続けるのだろうけれど。 「だーから、あんたは喘息なんだから、さっさとタバコ

          目覚めると傍らに猫が居て、ぽかぽかと温かい湯たんぽのように眠っている。 私は猫と私の匂いの染み付いたベッドから降り、カーテンからの薄明かりを部屋に拡げる様、カーテンレールの音を立てて光を取り込んだ。 それに気づいた猫は新しい暖を求めてか私を求めてか、とてとてと後をついてくる。 電気ポットに水を入れ、電源を押す。 暖房を入れると朝活の始まりだ。 先ずは珈琲豆を砕いて、程なくして沸いたお湯を注いでフィルターを通し、マグカップに落とす。 スティックシュガーを3本、珈琲に入