見出し画像

RENOVATION EXPO NAGOYA 2018 DAY2

開催二日目。午前中から小雨が降り出すも、マルシェは家族連れで賑わい、コーヒーの香りが漂い良い雰囲気。20を超えるマルシェが出店しており、どれも個が際立っている。何より、そこに立つお店の人の存在感。コーヒーを淹れるしぐさ、皿を並べるしぐさ、服をラックに戻すしぐさ。綺麗で無駄がなく、見ていて飽きない。普通の動作なんだけど。お店の人が情熱持ってやり続けているんだろうなということが所作からもにじみ出ている。「商いは飽きない」とはまさにこういうことかもしれない。本人も飽きない、見ているこっちも飽きない。

お店の人の服装もまた見応えがあった。単におしゃれというのではなく、何かその人ならでは、そのお店ならではということを感じる。ちょうど昨日のブルースタジオの大島さんの講演にあった「あなたでなければ、ここでなければ、今でなければ」という言葉が思い出される。花屋さんのエプロン、古着屋さんの着る長めのコート、雑貨屋さんのかける眼鏡。長く伸ばした髭。それぞれに物語が詰まっていそうで、それがまたその人の雰囲気をより際立たせている。きっとずっと長い間使い続けている相棒みたいなものなんだろうと思う。ファッショナブルというよりかは「スタイルがある」という風に表現した方がしっくりくる。

マルシェを回っていて気づいたことだが、ほとんどのお客さんがお店の人に何か質問をしたり、お店の人がアドバイスをしたり、会話が生まれていた。今や買い物をするときにお店の人と会話をするのがとてもめずらしいものになっていないか。小さいけれどパワーがある個人商店のお店の人との会話は一言二言でも何か価値を感じる。

今日で二日間の開催を終えて、改めてリノベーションとは、ということを考えさせられた。不動産、建築にとどまるものではないことは確かか。人、コミュニケーション、街、見立て、考え方。今後もリノベーション協議会から得るものは大きそうだ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?