見出し画像

【福島県/県立中学校・高等学校等】2024年3月(2)【教育の現状レポート】

お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。

ーーー

福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。



このプラットフォームには、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています

私も福島県の教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、定期的に取り上げることが出来ればと思い、まとめ記事を発信しています。

今回は『2024年03月26日まで』の記事まとめです。



ーーー

1.福島県ゆかりの若手アーティストが奥会津応援!PRビデオ公開(県教育委員会)



東日本大震災からの復興とコロナ禍からの文化芸術活動の回復を目指して

 ライブの力を通じて、地域の未来を創るプロジェクトとして、全国各地の都道府県で開催されているJAPAN LIVE YELL project
 福島県でも、このプロジェクトの一環として、東日本大震災からの復興とコロナ禍からの文化芸術活動の回復を目的に県内各地の文化施設・団体が連携して様々なプログラムを展開してきました。(主催:公益財団法人福島県文化振興財団・公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、共催:福島県)

福島県ゆかりのアーティストの異色コラボレーションが奥会津に響き渡る

 そのJAPAN LIVE YELL project in ふくしまの事業の一つとして、令和5年10月15日に昭和村の旧喰丸(くいまる)小学校で、福島県出身の若手アーティスト発掘・応援コンサートが行われました。
 出演アーティストは、
TATSUYA(郡山市在住のヒューマンビートボクサー=息や声などを利用し、さまざまな音を表現するアーティスト)
凜-Rin-(いわき市出身のフラメンコギタリスト)
大竹 涼華(只見町出身のシンガーソングライター)の3人。
 廃校になった木造のノスタルジックな校舎。ヒューマンビートボックスの軽快なビート、フラメンコギターの技巧を凝らした繊細な響き、透き通るようなボーカルが、満員の音楽室に響き渡り、満員の聴衆を魅了しました。

異分野の若手アーティストのコラボレーションで奥会津応援ビデオが完成!

 そんな3人のアーティストが出演する、只見線とその沿線の奥会津をPRする動画が現在ユーチューブで公開中です。フラメンコギタリストの凜-Rin-さんが作詞・作曲・編曲した「ぼくらのうた」に乗せて、奥会津の美しい風景をバックに3人が演奏するミュージックビデオ仕立てになっています。先ほど紹介したライブの様子も入っています。只見線、そして福島に熱い思いを寄せる若手アーティストのパフォーマンス、ぜひご覧ください!

様々な問題を乗り越え再開通した、会津の只見線。
一過性の応援ではなく、継続した取り組みを行うことが重要です。

ーーー

2.R6郡高教育コースFinal①〜塾の先生が郡高に来た!〜(県立郡山高校)



令和6年2月16日(金)

今年度始まった「郡山高等学校教育コース」も最終回を迎えました。

郡山高校の教育コースの特徴は、『教育界全体から教育を考え、教育を探究する』、受講者のターゲットは、学校の先生になりたい人だけでなく、日本における教育の仕組みを探究したい人になるでしょう。
この点は、おそらく、他の高等学校の教育コースとの違うのかもしれません。

《これまで教育コースでやってきたこと(前半)》

第1回:これからの社会と教育(福島大学 学長 三浦浩喜先生)

第2回:郡山高校の先輩から聞く(教育実習生)

第3回:ワークショップで考える世界基準で考える教育(OECD教育局 FG2C 富永貴子氏 新堂絵梨香氏)

第4回:福島大学での教育コース

さて、今回は、2つの塾の先生に来ていただいてお話をいただきました。どちらの塾も、ただ勉強を教えるのではなく、”どんな生徒を育成していきたいのか?”と言うしっかりしたビジョンを持って、授業はもちろん、さまざまな取り組みを行なっているそうです。

まずはベスト学院!今回来ていただいた講師の先生は、ベスト学院株式会社管理本部 本部長 青戸美智子様です。

この塾の生徒育成像は「言われた通り動く人から自ら創造できる人」VUCA時代に求められる力は主体性・実行力などであり、塾としてもこれまでのような暗記型ではこのような力をつけることは出来ないと考えて教育活動を進めているとのことです。

勉強はなんのためにするのか?

この答えは、人それぞれでしょう。しかし、勉強することで得られる知識や経験によって私たちは、わかることやできることを増やしていき、人生を豊かなものにしていくことができるのでしょう。その意味では、学校も塾も社会の中で非常に重要な構成要素であると思います。

他の記事でも少々取り上げましたが、

学校と塾との連携は、将来的に適切に推進していく必要があると思います。

ーーー

3.地域のことを真剣に考えたら、地域をますます好きになった!-令和5年度「南会津学」生徒研究発表会-(県立南会津高校)



 本校の本校舎では、統合前の旧田島高等学校の時代から、総合的な探究の時間を活用して、地域課題探究活動「南会津学」に取り組んでいます。
この「南会津学」という名称は、学校のある南会津町田島地区が、会津西街道の宿場町として栄えていたことをはじめ、古くから人と人との交わる土地であり、そこから産業が発展し、独自の文化が構成されてきたことに倣い、活動を通じて、生徒一人ひとりが、仲間や地域のみなさんと交流し、身につけた知識や技術をいかしながら、自分自身、そして地域の未来を創っていってほしいという想いから付けられたものです。

 第2学年では、同じ興味・関心をもった生徒たちによって結成されたグループごとに、南会津町が抱える課題や地域活性化につながると思われる取り組みなどについて、テーマを設定し、その解決や実現に向けて、「問い」と「仮説」を立てた上で、各教科における学習内容等も活用しながら、インターネットを活用した調べ学習やフィールドワーク、アンケート調査により、研究を進めてきました。

 このたび、一年間の活動のまとめとして、研究成果の発表会を開催しました。13の班が、プレゼンテーションソフトを用いながら、会場の同級生や第一年次の生徒、教職員にとって、わかりやすく、納得が得られるものとなるよう創意工夫を凝らしながら発表しました。
研究テーマは、会津田島祇園祭の活性化、会津田島アスパラガスや南郷トマトといった地元産農作物を使った料理や美容品の開発、南会津町内のラーメン名店の発掘、イラストによる南会津町内の名所PRなど、地域と密接に関わるものも多く、興味深い内容の連続でした。

 第2学年の生徒たちにとって、「南会津学」における研究活動は、新たな学びと発見の連続だったようであり、他の班の発表内容も加わって、南会津への思いを一層強くしたようでした。
また、第1年次の生徒たちは、先輩たちの発表を聞いて、次年度、自分たちが取り組む地域課題探究活動に対するイメージを膨らませていました。

現在の日本教育は、「グローバルな視点や能力を持つ生徒」の育成を中心に考えています。
もちろんグローバル化も重要ですのでそのまま進めて欲しいですが、そのグローバル化をさらに深く学ぶためには、対照となる「ローカル化」の教育も必要で必須です。

ーーー

4.【進路】卒業生による進路座談会を実施しました(県立相馬高校)



 学年末考査最終日の2月16日(金)に、「卒業生による進路座談会」を実施しました。なお、今回の座談会は「令和5年度ふくしまを創る若者のプラットフォーム構築事業」によるものです。

 対象は大学進学について真剣に考えている1、2学年の生徒約80名。熱い眼差しが先輩に向けられます。その眼差しの先にいる先輩たちは、昨年度本校を卒業した5名の彼ら。

 それぞれ国公立大学に入学し、大学生活を満喫しているご様子。風貌も高校時代からガラッと変わり、少し大人っぽくなりました。けれども、そんな彼らにはそれぞれ合格を勝ち取るまでの様々なストーリーがあったのです。

 生徒たちはそれぞれ抱えている悩みや心配事を先輩方にたくさん質問しました。部活動との両立や、勉強へのモチベーションの保ち方など、当初予定していた時間を超えて多くの質問がありました。

座談会自体が終わってからも、個別の質問がたくさんあって大盛況!

 「心に火が付きました!」と話していたのは1年生の女子。大学の先生のお話を聞く機会はたくさんありますが、こうやって卒業生の話を聞くことも大切ですね。とても刺激になった様子です。
 「いつか自分もこうやって後輩の前で話ができるようになりたい!」と思ってくれることも願います。

 今回快く引き受けてくれた卒業生の皆さん、ありがとうございました!

学校が、先輩と後輩の交流の場を作ることはとても良い試みです。
「自身の夢」という遠い目標だけでなく、「自分は学校で今何が出来るか」という近い目標がはっきりした生徒が多くなったのではないでしょうか。



★前回のまとめ記事★

★他の福島県中学校・高校関連記事★


この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

探究学習がすき

記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。