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Wilcoを眼差すために/個人的アルバムスコアリング

Wilcoを眼差すために/個人的アルバムスコアリング

Wilco来日公演の報せが届いたのが9月半ばに差し掛かる頃で、先日なんとかチケット当選のメールを受け取ることが出来ました。これまでも来日公演を控える段階でブラーやArctic Monkeysの作品を全て聴き、感想を残してきたので今回はWilcoのアルバムを全部聴いて感想をまとめます。理由は後述しますが、ただ好みの順番でランキングするというよりも時系列で彼らのアルバムを眺め、その道のりを理解しつつ、

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Blur 個人的アルバムランキング

Blur 個人的アルバムランキング

はじめに

今年のサマソニのヘッドライナーがBlurに決定しました。今年のサマソニのヘッドライナーがBlurに決定しました!!!!!!!!!!今年のサマソニのヘッドライナーがblurrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!!

Blurというバンドを考える時、浮かぶ曲は「Boys&Girls」が多い気がする。この曲を通してブリッドポップムーブメントの狂騒と、

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Arctic Monkeys 個人的アルバムランキング

Arctic Monkeys 個人的アルバムランキング

Arctic Monkeysについての雑感

2018年に発表された「Tranquility Base Hotel & Casino」から約4年、待望のArctic Monkeysの新作が発売されます。ありがたいことにBeatink社主催の世界最速視聴イベントに参加することも叶い、リリースに向けてかなりテンションが上がっています。

「個人的アルバムランキング」ということでアクモンに対する雑感か

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スピッツ 個人的アルバムランキング

スピッツ 個人的アルバムランキング

 みんな、スピッツが好きだ。「好きなアーティストは誰?」の最適解もスピッツらしい。俺はサカナクションだと思うんだけど…って言おうとしたらスピッツにちゃんと向き合ったことが無いと気付きました。そこで企画盤等を除いたオリジナルアルバム全16枚を疾風、いや8823の如く駆け抜けたので(おこがましいですが)順位を付けさせていただきました。

スピッツについて 今更「福岡出身で~」や「昔はパンクバンドで~」

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唯一のありふれていないバンド、GRAPEVINEについて≪全アルバムレビュー≫

唯一のありふれていないバンド、GRAPEVINEについて≪全アルバムレビュー≫

□はじめに(軽め)(自分は2001年生まれで、自我が芽生えたのが2014年とかなので色んな認識とかが間違っていたり、すげぇ薄い感じになっちゃったりしてると思うんですけど大目に見てください…)

ときは90年代、日本のバンドミュージックの最盛期であり今に続くあらゆる要素が現れた時代。B’z、スピッツ、Mr.Children、GLAY、L'Arc〜en〜Cielといったバンドがお茶の間を席巻し、THE

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くるり 個人的アルバムランキング 2020 winter

くるり 個人的アルバムランキング 2020 winter

くるりについて20世紀末、京都で産声を上げたくるり。ミレニアムを超えて様々なバンドの終わりと始まりが入り混じる中、歩みを止めずにひたすら音楽的進化、或いは深化を続けてきた。

「名は体を表す」という諺があるが、くるりはその言葉を体現した存在であると思う。インディーズ1st、ベスト盤で使われた「回転」、エッセイ「石、転がっといたらええやん」、そして擬音「くるり」といった言葉からわかるように、彼らは常

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