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音楽制作の便利帖

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日々の音楽制作の中で気がついたこと、役に立ちそうなことをメモしていきます!
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記事一覧

若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #3

若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #3

エレキギター編 / セミアコ

前回は、
*ざっくりポイント①  FenderかGibsonか。
の Gibsonでした。

有識者に怒られることを覚悟で言いますが笑、
劇伴にハムバッキング系の音でエレキギターを使いたいと思う場合は、
Gibson / レスポール と覚えておけば取り急ぎ大丈夫です。
というような内容でした。

ところが!!
Gibsonにはもう一つの選択肢もあるのです。
(という

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若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #1

若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #1

エレキギター編 / Fender

映画案内を書いてきましたが、ちょっと休憩で違う話です。
こちらも若いというか初心者?向けにちょっと考えてみたことを。
若い劇伴作家、あるいは劇伴作家を目指している人、もちろんいろんなタイプの方がいるかと思いますが、割合的には音大出身とかクラシックの勉強をしてきた人が多いのかなと思います。まあ劇伴作家を職業にしようとするならオーケストラ楽器は避けて通れないので。も

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若い劇伴作家のための映画案内#18

若い劇伴作家のための映画案内#18

作品の幅広すぎな ジェリー・ゴールドスミス ちょっと怖いやつ編

ものすごく時間が空いてしまいました。こういうのって勢いなので、間が開くと結構億劫になったりします。今まで、いろんなことを始めて、そうやって休止(というかやめしまった)してしまったものも多いですね。性格か。それでも音楽関係だけはもう50年くらい飽きてないので、やっぱりそういうことなのかなあとも思ったり。まあ、そんな話はさておき。

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若い劇伴作家のための映画案内#17

若い劇伴作家のための映画案内#17

作品の幅広すぎな ジェリー・ゴールドスミス

ラジオドラマから料理番組まで放送用音楽を作り、アルフレッド・ニューマンの推薦などで、50年代半ばからTVや映画の音楽を書き始める。 生涯において170作品を超える映画を手がけ、アカデミー賞に18回ノミネートされ、うち『オーメン』で受賞。

「ジェリー・ゴールドスミス 作品数」で検索すると上記のような内容が出てきます。まだDTMとかがなかった時代というこ

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若い劇伴作家のための映画案内#16

若い劇伴作家のための映画案内#16

モンティ・パイソンとイギリス的笑い

僕らの世代(80年代に大学生だったくらい)は、マニュアル世代とかカタログ世代なんて括られかたをされたことがありますが、ネットのない時代に何みんなが知っている情報を持っているかどうかって当時は結構重要だったりして、それもちょっとレイヤーになっていて、車高を低くした改造日本車についてのデータに詳しいことが尊敬される層もあれば、ポスト構造主義を読みつつ(本を買っただ

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若い劇伴作家のための映画案内#15

若い劇伴作家のための映画案内#15

ヌーヴェルヴァーグというおしゃれ。

ヌーヴェルヴァーグ。フランス語です。Nouvelle Vague。
new wave って意味です。「新しい波」。
ちなみに80年代、UKを中心にムーブメントになった音楽のnew waveムーブメントとは別のものです。
おしゃれ、なんてタイトルに書いてしまって怒られそうですが、50年代後半から60年代前半?くらいまでのフランスで起きたかなり真面目な映画運動のこ

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若い劇伴作家のための映画案内#14

若い劇伴作家のための映画案内#14

初期のハンス・ジマー(タイトル変更)
(最終回)

さて、まさに飲み屋状態で、まだまだ二軒目に行って続けてもいいのですが、このあたりにしておきます。

ブルーレイの特典を見ました!
まずは、スコット監督のインタビューで、「レインマン」を見たら良かったのでその日の夜にジマーさんに電話したと。
本当であればすごい話。でも、実際に映画の仕事って日本でも、口コミだったり、人づてだったり、あとはリピートが多

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若い劇伴作家のための映画案内#13

若い劇伴作家のための映画案内#13

初期のハンス・ジマー(タイトル変更)
(第三回)

続いては89年公開の「ブラックレイン」
サントラCDの帯には、
「摩天楼のNYからイルミネーションきらめく大阪へー
89年秋の超話題作、監督リドリー・スコット 主演マイケル・ダグラス/高倉 健「現代(いま)」を鋭く描く豪華ラインアップは、AV世代をノック・アウト!!」
これ読むだけでワクワクしますね笑 ちなみにAV世代は、オーディオ・ビジュアルだ

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若い劇伴作家のための映画案内#12

若い劇伴作家のための映画案内#12

初期のハンス・ジマー(タイトル変更)(第二回)

今日から官公庁も銀行も始まり、自分的にもモードチェンジに入るため(というか、大晦日、元旦も届いたデモとか聴いていたわけで、いつも通りに。すでにいつものモードなのかな)何はともあれ、タイトルを変えてみました。そもそも正月とハンス・ジマーはなんの関係もないですよね。なんとなくめでたい派手な感じがするように思ったのでしょうか、自分的に笑

さて、僕は映画

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若い劇伴作家のための映画案内#11

若い劇伴作家のための映画案内#11

新年なのでいきなりハンス・ジマー(第一回)
あけましておめでとうございます!
今年もこれを続けようかなと。なんなら元旦から、なんなら大きめのやつからということで巨匠中の巨匠から始めてみようかと。
ただ、飲み食いのせいで、、、もう23:30です。
せっかくなので、日付が変わるのもなんなので苦笑、1回目はさわりのみということで。

ハンス・ジマーさん、ドイツ出身、1957年生まれ。ちょっと検索してみた

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若い劇伴作家のための映画案内#10

若い劇伴作家のための映画案内#10

映画好きおじさんはブレード・ランナーの夢を見るか(最終回)

このネタは尽きないので、、今回で最終回にしたいかなと。
二つのキーワードについて書いていきます。

【サイバーパンク】
これも細かい定義とかいろんなことは検索してもらうといいと思いますが、簡単に言うと80年代に生まれたSFのジャンルです。
極度にテクノロジーが発達した未来で、機械やコンピュータと肉体の融合とか、高度に発達したネットワーク

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若い劇伴作家のための映画案内#9

若い劇伴作家のための映画案内#9

映画好きおじさんはブレード・ランナーの夢を見るか(第三回)

前回は、デザイン・美術の凄さについて、(専門でもないくせに)ちょっと
まとめたりしました。今回もその続き的に、知っておくと良いかもなキーワードを紹介していきます。

フランスの「メビウス」という人のコミックの影響という話をしましたが、
そこに至るには、ホドロフスキー監督が企画して途中で制作が中止になった映画「DUNE」のために集められた

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若い劇伴作家のための映画案内#8

若い劇伴作家のための映画案内#8

映画好きおじさんはブレード・ランナーの夢を見るか(第二回)

前回、なんで若い人はブレード・ランナーをそれほどすごいと思わないのか的なことを書いてみると締めてみましたが、その前に、ブレード・ランナーはどこがすごいのか、をまとめてみようかと。
そんなもったいぶるほどの結論でもないのですが笑

いろんな要素がありすぎて、多分取っ散らかるし、個別の詳しいことは自分で検索をお願いしますと言う感じですが、ま

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若い劇伴作家のための映画案内#7

若い劇伴作家のための映画案内#7

映画好きおじさんはブレード・ランナーの夢を見るか(第一回)

『ブレードランナー』(原題:Blade Runner)1982年公開
監督:リドリー・スコット
音楽:ヴァンゲリス
主演:ハリソン・フォード
原作:フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(原題: Do Androids Dream of Electric Sheep?、 1968年)

2022年現在、60歳付

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