RightTracks / ライトトラックス

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音楽制作会社 RightTracks Inc. 代表のきくちです。音楽制作にまつわるあれこれを書いていきます。

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  • 音楽制作の便利帖

    日々の音楽制作の中で気がついたこと、役に立ちそうなことをメモしていきます!

  • とある音楽制作者の宇宙

    my favorite silly things ! 改め、「とある音楽制作者の宇宙」 とにかく自分が気に入っているものを備忘録的に書いてみます。同じものを持っていたり欲しかったりする人にちょっとでも役に立つ情報になれば幸いです^^ なんて、お題目で始めましたが、ちょっと傾向を変えて、ただの音楽制作者ではありますが、その自分が一体どんなことでできているのか、なんてことで書いていこうかなと思ってみました。また変わるかも。。。2023年9月9日

最近の記事

若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #4

エレキギター編 / ビートルズ さて、エレキギター編最後、おまけです。 ざっくりポイント⑤ ビートルズかそれ以外か。笑 以下、例によって有識者が眉をひそめるような極端な物言いになりますが、 あまりギターに詳しくない方にざっくり理解してもらうためということで ご容赦いただければ幸いです。 ビートルズってバンドがいます。 結構有名です。1962年から1970年まで活動してその間に213曲の楽曲を 残しました。なんかその後「新譜」的なものも出たので現在の公式楽曲数は 違うは

    • 若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #3

      エレキギター編 / セミアコ 前回は、 *ざっくりポイント①  FenderかGibsonか。 の Gibsonでした。 有識者に怒られることを覚悟で言いますが笑、 劇伴にハムバッキング系の音でエレキギターを使いたいと思う場合は、 Gibson / レスポール と覚えておけば取り急ぎ大丈夫です。 というような内容でした。 ところが!! Gibsonにはもう一つの選択肢もあるのです。 (というか一つじゃないし、なんだったらブランド自体いくらでも選べます笑) ここで登場する

      • 若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #2

        エレキギター編 その2 / Gibson 一回目はフェンダーの話になりました。 *ざっくりポイント①  FenderかGibsonか。 ということで今回はギブソン。 そしてFenderかGibsonかというのは実は *ざっくりポイント③ ピックアップが シングルコイルかハムバッキングか。 とほぼ同義だったりします。 つまりエレキギターでGibson使って欲しいということはハムバッキングを使って欲しいということを意味します。もちろんGibsonにもシングルコイルの名

        • 若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #1

          エレキギター編 / Fender 映画案内を書いてきましたが、ちょっと休憩で違う話です。 こちらも若いというか初心者?向けにちょっと考えてみたことを。 若い劇伴作家、あるいは劇伴作家を目指している人、もちろんいろんなタイプの方がいるかと思いますが、割合的には音大出身とかクラシックの勉強をしてきた人が多いのかなと思います。まあ劇伴作家を職業にしようとするならオーケストラ楽器は避けて通れないので。もしくは打ち込み中心で曲を作ってきた人も多いでしょう。 でも、そういう道筋で音楽を

        若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #4

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          洋画劇場。本編。

          前回は前置きで終わってしまいました。 余計な前説はやめて本編に行きます。 データは基本wikiなどの検索です。解説の方の移り変わりもありますが 僕が特に見ていた頃の方だけにしてます。 「月曜ロードショー」 TBS系 1969-1987 解説:荻昌弘 なんかその後火曜に移ったり解説が変わったりしたみたいだけれど あまり記憶がない。というか、多分自分が、高校生くらいから(80年ごろ) 映画館になんとか行けるようになり、吹き替えで洋画を見るのがなんか違う気がしてきてテレビでは見な

          洋画劇場。

          僕はいま映画音楽のプロデューサーという仕事をさせてもらっているわけで、当然ですが映画好きということになります。マニアックに詳しいわけではないですけど。あ、多少その感じもなくはないか。。まあ音楽がダイレックトに仕事だという感覚とはまた違う感じで映画があったりします。 最初に映画館で見た記憶があるのが「モスラ対ゴジラ」なんだけれど、調べてみたら、1964年公開ってことで、それは僕が生まれた年なので笑、リバイバルで見たってことなのか。ミニラとかゴジラ映画も日和ったなとか子供心に思っ

          若い劇伴作家のための映画案内#18

          作品の幅広すぎな ジェリー・ゴールドスミス ちょっと怖いやつ編 ものすごく時間が空いてしまいました。こういうのって勢いなので、間が開くと結構億劫になったりします。今まで、いろんなことを始めて、そうやって休止(というかやめしまった)してしまったものも多いですね。性格か。それでも音楽関係だけはもう50年くらい飽きてないので、やっぱりそういうことなのかなあとも思ったり。まあ、そんな話はさておき。 続き。 作品数がすごいので、僕も半分くらいしかみてないかもって感じですが 映画の

          若い劇伴作家のための映画案内#18

          若い劇伴作家のための映画案内#17

          作品の幅広すぎな ジェリー・ゴールドスミス ラジオドラマから料理番組まで放送用音楽を作り、アルフレッド・ニューマンの推薦などで、50年代半ばからTVや映画の音楽を書き始める。 生涯において170作品を超える映画を手がけ、アカデミー賞に18回ノミネートされ、うち『オーメン』で受賞。 「ジェリー・ゴールドスミス 作品数」で検索すると上記のような内容が出てきます。まだDTMとかがなかった時代ということを考えるとすごい作品数かなと。仕事場のサントラ棚にも特に狙って集めたわけではな

          若い劇伴作家のための映画案内#17

          若い劇伴作家のための映画案内#16

          モンティ・パイソンとイギリス的笑い 僕らの世代(80年代に大学生だったくらい)は、マニュアル世代とかカタログ世代なんて括られかたをされたことがありますが、ネットのない時代に何みんなが知っている情報を持っているかどうかって当時は結構重要だったりして、それもちょっとレイヤーになっていて、車高を低くした改造日本車についてのデータに詳しいことが尊敬される層もあれば、ポスト構造主義を読みつつ(本を買っただけの場合も)フランス映画の歴史やニューウェイブに詳しくて、場合によってはデザイナ

          若い劇伴作家のための映画案内#16

          Taylor 増えた。

          アコースティックギターの話です。アコギ。もちろん、Gibson、Martinなどに名器と呼ばれるものはたくさんあり、ビンテージものの値段は上がる一方という感じですよね。僕も一応、J-45とかD-28とかはやはりレコーディングで便利なので一応押さえてます。全然、新しめのやつですが。 でも、Taylorのアコギが好きなんですよねー。まずはなんと言ってもルックス。特にオリジナルデザインのGrand Auditorium (GA)とGrand Symphony (GS)の二つ。僕は

          若い劇伴作家のための映画案内#15

          ヌーヴェルヴァーグというおしゃれ。 ヌーヴェルヴァーグ。フランス語です。Nouvelle Vague。 new wave って意味です。「新しい波」。 ちなみに80年代、UKを中心にムーブメントになった音楽のnew waveムーブメントとは別のものです。 おしゃれ、なんてタイトルに書いてしまって怒られそうですが、50年代後半から60年代前半?くらいまでのフランスで起きたかなり真面目な映画運動のことです。 詳細は専門家の方による書籍などを参照してもらった方が良いかと思います。

          若い劇伴作家のための映画案内#15

          若い劇伴作家のための映画案内#14

          初期のハンス・ジマー(タイトル変更) (最終回) さて、まさに飲み屋状態で、まだまだ二軒目に行って続けてもいいのですが、このあたりにしておきます。 ブルーレイの特典を見ました! まずは、スコット監督のインタビューで、「レインマン」を見たら良かったのでその日の夜にジマーさんに電話したと。 本当であればすごい話。でも、実際に映画の仕事って日本でも、口コミだったり、人づてだったり、あとはリピートが多かったりという印象です。 「レインマン」の監督はバリー・レヴィンソン(Barry

          若い劇伴作家のための映画案内#14

          若い劇伴作家のための映画案内#13

          初期のハンス・ジマー(タイトル変更) (第三回) 続いては89年公開の「ブラックレイン」 サントラCDの帯には、 「摩天楼のNYからイルミネーションきらめく大阪へー 89年秋の超話題作、監督リドリー・スコット 主演マイケル・ダグラス/高倉 健「現代(いま)」を鋭く描く豪華ラインアップは、AV世代をノック・アウト!!」 これ読むだけでワクワクしますね笑 ちなみにAV世代は、オーディオ・ビジュアルだと思われます笑。あっちじゃなくて。 僕もレコード会社のディレクターやっていたこと

          若い劇伴作家のための映画案内#13

          若い劇伴作家のための映画案内#12

          初期のハンス・ジマー(タイトル変更)(第二回) 今日から官公庁も銀行も始まり、自分的にもモードチェンジに入るため(というか、大晦日、元旦も届いたデモとか聴いていたわけで、いつも通りに。すでにいつものモードなのかな)何はともあれ、タイトルを変えてみました。そもそも正月とハンス・ジマーはなんの関係もないですよね。なんとなくめでたい派手な感じがするように思ったのでしょうか、自分的に笑 さて、僕は映画評論家でもなんでもないので、こうやって文章を書くためには、ぼんやりとした記憶をネ

          若い劇伴作家のための映画案内#12

          若い劇伴作家のための映画案内#11

          新年なのでいきなりハンス・ジマー(第一回) あけましておめでとうございます! 今年もこれを続けようかなと。なんなら元旦から、なんなら大きめのやつからということで巨匠中の巨匠から始めてみようかと。 ただ、飲み食いのせいで、、、もう23:30です。 せっかくなので、日付が変わるのもなんなので苦笑、1回目はさわりのみということで。 ハンス・ジマーさん、ドイツ出身、1957年生まれ。ちょっと検索してみたら、僕が仕事をした作曲家さんでは大谷幸さん、川井憲次さんとかが1957年生まれで

          若い劇伴作家のための映画案内#11

          若い劇伴作家のための映画案内#10

          映画好きおじさんはブレード・ランナーの夢を見るか(最終回) このネタは尽きないので、、今回で最終回にしたいかなと。 二つのキーワードについて書いていきます。 【サイバーパンク】 これも細かい定義とかいろんなことは検索してもらうといいと思いますが、簡単に言うと80年代に生まれたSFのジャンルです。 極度にテクノロジーが発達した未来で、機械やコンピュータと肉体の融合とか、高度に発達したネットワーク環境によるサイバースペース、仮想空間が舞台となる社会とかそういったものが描かれ、

          若い劇伴作家のための映画案内#10