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触れにくい「退職」について、あえて触れさせてください

このnoteは、週明け全員が集まる会議の場でみんなに伝えている内容を可能な限りそのまま残しているものになります。

備忘録的な意味合いはありますが、同じような経営者、リーダーのみなさん、これからそういった役割を目指すみなさんに少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
※本文に出てくる「マリサ」は、弊社社名の略称です。

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本文は以下より。

周知の通り、2月末に社内のメンバーが退職します。

ということもあり、今回はあえて「退職」について書かせてください。
※最近、中途採用の面談を実施していて、退職しようとしている人の声もたくさん聞いていることもあり、改めて考えをまとめました。

転職をしたことのある人は、どこかしらの会社を退職してきたわけですが、どんな辞め方をしてきましたか?

私は、これまでに4社の会社を退職してきましたが、いろんな辞め方(解雇含めて)をしてきました。喧嘩別れになるような退職はありませんが、ポジティブだったかと問われるとどちらかというとネガティブだったような気がしています。

なぜか。

勝手なこちらの妄想で、辞めることを裏でブーブー言われているような気がしていたからです。あくまで私の勝手な妄想です。

もちろん、そこまで人間関係が深くなかったというのも理由の一つかもしれません。

実際のところは分かりませんが、辞める(去る)立場だった私が、ある意味去られる立場になって、今回改めてみんなに伝えたいのは、退職というのは本人にとっても会社にとっても、めちゃくちゃいいタイミングだよね。(お互い、ポジティブに捉えていいんだよ)ということを伝えたいと思います。

とはいえ、これまでのマリサは、どちらかというと本人も会社もネガティブな印象が多かったような気もしています。

なぜなら、会社として「退職」というものに対して、ちゃんと私が触れてこなかったからだと思います。

人間はおもしろいことに、勝手に空気を読む生き物です。誰かが「あえて」の行動や発言をしないと、勝手に変な方向に流れていってしまうのです。

だから、今回はあえて「退職」について触れます。
対象のメンバーにとっては、くすぐったい内容になるかもしれませんがご理解ください。

そもそも、会社として退職の発生を止めることはできません。私のスタンスとしても、基本的には去る者は追わないというスタンスです。

一人ひとり、自分自身が主人公という人生を生きている中で、考えや価値観が変わったり、さまざまな出会いがあり、チャンスがあったり、別のことに情熱が芽生えたり、葛藤したり、プライベートでは不可抗力なできことが起こったりします。

離職率の低さを掲げる会社もありますが、私自身(マリサ)は特に気にしたことがありません。なぜなら、上記の通り、人は生きている中で日々いろんなことと直面しているからです。(離職率の低い会社の否定ではありません。私にはできないシンプルにすごいことです)

もし惰性で会社に残ってしまうくらいなら、思い切って環境を変えた方が、自分の人生は後悔なく生きれるんじゃないかなと本気で思っています。

一方で、これもいつも伝えている通りですが、会社とメンバーのみなさんは対等な関係です。張り詰めた糸で結ばれているというか、常に相思相愛の関係が好ましいです。

会社としては、魅力のある人が辞めていかないように待遇や環境を用意しますし、メンバーのみなさんも魅力を維持し続けるための努力を怠らないでほしい。

だからこそ、常に対等だと思うのです。

ただ、このようにお互いが最高の努力をし続けていても、人間には感情がある以上、退職から逃れることはできないのです。

さて、私の持論ですが、退職という一見ネガティブに見えるできごとがなぜポジティブなのかを説明します。

◾️本人軸

・自分自身の人生を、自分の意思決定で方向転換できるタイミング

・やりたい仕事に就けるかもしれない

・年収が増えるかもしれない

・人生がさらに好転するチャンス

・(転職活動を通じて)マリサに足りないことに気がつくことができる

※私自身が転職が多かったこともあり、人生の分岐点であることはよく理解しています。

◾️会社軸

・メンバーが抜けることによって、業務を見直すチャンス

・退職するメンバーから、見直すべきポイントを遠慮なく聞けるチャンス

・新しい風(メンバー)を入れるチャンス

現在、中途採用の面談を実施していますが、業務の合間(ランチ時間を削って)や休みを取って採用面談に臨んでくれています。自分自身の人生を変えるために、必死にチャレンジして切符をつかもうとしているんです。私も同様の経験があります。だから、マリサから転職するメンバーには心の底からがんばってほしいと思っています。

会社軸で考えると、マリサの場合はまだまだ少数精鋭なので、メンバーが抜けることでシンプルに戦力が落ちてしまう事実は否めません。ただ、そういう時だからこそ、引き継ぎ作業をしていく中で、本当に必要なものとそうではないものを見極めていけるタイミングと捉えましょう。もちろん日頃からできるのが理想ですが、こういうタイミングを生かさない手はありません。

また、去っていくメンバーが感じていた率直な感情を「捨て台詞」と捉えるか、「置き土産」と捉えるかで、価値がまったく異なってきます。

日頃から本音で話せることが理想ですが、辞めるタイミングだからこそ言えることもあるのではないでしょうか。昔の私はそうでした。日頃はなかなか言えなかったことが、最後の最後、それまで気まずかった上司に対して、苦しかったことや嫌だったこと、嬉しかったことなど、本音をぶつけることができた経験もあります。(同時に、普段から言えていればよかったなーと後悔した記憶があります)

退職というのは、本人や会社にとってはただの通過点かもしれませんが、その通過点を「あえて」どう捉えるかだと思っています。

新たな門出を祝うとともに、マリサがさらに進化するためにはどうしたらいいのかを考えるチャンスとして捉えてもらえたら嬉しく思います。

1年以上マリサのサービスの成長に関わってくれたメンバーに感謝を伝えるとともに、もし「置き土産」があるのであれば、辞める日までにぜひ改めてまとめてもらえたら嬉しいです。

私の信念(なぜ月曜日にまどろっこしいことを伝えているのか)は、みんなが他社にいっても通用する人間になってもらうこと。今回のように退職して他社に移ってこそ、その真価が問われるのかななんて思ったりしています。

今週もよろしくお願いします。

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