Riviera

1984年生まれ。水瓶座。 本(マンガ含む)、音楽、映画、アニメ、占い、書くことが好き。

Riviera

1984年生まれ。水瓶座。 本(マンガ含む)、音楽、映画、アニメ、占い、書くことが好き。

マガジン

  • 書く練習

    短編小説をジャンルレスで。

  • 詩のような、そうでないような

    散文を思いつくまま、つらつらと書いてます。

最近の記事

《短編》名前を呼んで

「笠原優奈」 自販機の前で不意にフルネームを呼ばれて思わず振り返ると、同じ営業部の先輩の瀬木幸太だった。 「あの、、なぜフルネームなんですか?」 「いや、いつもと違う風を入れたくて」 「入れんでいいですから」 私はいつもの缶コーヒーを買い、先輩はサイダーを買った。 先輩とは軽口をきける仲だけど、一応わきまえる所はわきまえる分別はあるつもりだ。 それにしたって、フルネームはいきなり距離を取り過ぎじゃないだろうか。 「名前か名字、どっちかで頼みます先輩」 「お前こそいつも“

    • 《詩》望み

      私の本当に欲しいもの。 すぐそこに言葉があるのに、喉の奥に引っ込んでしまう。 言おうとすると 喉に見えない詰め物をされてるみたいに 息が苦しい。 ”あなたに名前を呼ばれたい“ ”ずっとそばにいたいです“ 字で打つのはこうも容易いのに。 どうして言わせてくれないのだろう。 私ならいくらでも言葉を用意できるのに、、 この詰め物は 呪いのように喉にまとわりついて 離れてくれない。 ヒュウ、と息を吸うしかできなくて、 ふぅ、と言うのを諦める。 欲しいものを目の前に た

      • ほんの一歩

        今日もあっという間に過ぎたなぁ。 仕事してると時間が足りない、なんてついつい考えてしまう。 こんなんで目指してる場所に辿り着けるのか… 何もかもが止まって見える。 だけど同じように見えて違うはずで、 ・本を少し読み進めた ・一問問題を解いた ・映画の中の会話でたった一言でも、字幕無しで理解できた 等々… ほんのちょっとの事ができた自分をまずは労える自分でいたい。 そして、仕事がある事で生活ができ、本が買えて映画も観れる事に感謝を忘れないようにしたい。

        • (短編)夜ふかし

          夜活動するのが性に合っている。 誰もが寝静まった時間で集中できるし、何より落ち着く。 (そろそろ寝ないとマズイよな……) 時計はもうすぐ深夜2時になろうとしていた。 映画に読書、そしてゲーム。いつもやり始めたら止まらない。 (何で朝早い仕事にしちゃったかな〜…) 自分の勤めている会社の就業時間は9:00〜17:00の、いわゆる世間の皆様のお勤めタイムだ。 前は午後出のスーパーの品出しをしていたが、休みもろくに取れなくて今の仕事に転職した。 現在は土日祝休み。残業

        《短編》名前を呼んで

        マガジン

        • 書く練習
          3本
        • 詩のような、そうでないような
          6本

        記事

          ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(字幕版) Prime Videoを今すぐチェックする https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.aeb5dbb0-40c3-194d-33ae-c712ec96fa92&ref_=atv_dp_share_mv&r=web

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          私の気分を上げてくれる言葉

          私の気分を上げてくれる言葉

          《詩》生きる力

          しなければならない事なんて何もない 食べなきゃいけない物なんて何もない 心の声に耳を澄ませ 本当はどうしたいのか問うてみる 己を無視していると 手痛いしっぺ返しをくらう いつかやって来る終わりに向かって 毎日少しずつ減り続けている 時間、命 人生を誰かに預けるなど 流れに逆らうようなものだから 自らの力を信じろ 他の誰でもない自分の為に その力を発揮して初めて 誰かの為になれる

          《詩》生きる力

          《詩》雨にうたれて

          勢いを増しながら、雨が通り過ぎていく 日々埃にまみれた街を これでもかと ザーザー打ちつける 雨に打たれると 体の中までまるっと洗ってるみたいな 不思議な清々しさがあって 傘も差さずに佇む 街をドラミングしながら 見えない陰も逃さず 洗い落とす 大きな音に包まれて 安心感を覚えるのは 何故だろう 毎日いつの間にへばり付いていた汚れが 雨露に混じり 流れて行く このまま体も雨と1つになれそうな 勘違いも一瞬よぎる 次第に優しい雨となり 厚い雲が晴れ 太陽が煌めく 美し

          《詩》雨にうたれて

          選択

          選択を誤ることがある。 これはどんなに気を付けていても起こってしまう事。 仕方ないさ…と思っても、 もっといい方法があったんじゃないかとか、こうすれば良かった、と思いを巡らせている。 だけど選ばなかった事は、選べなかった事。 しなかった事はできなかった事。 その時の最適解だった物を選んで、進んだ先でまた新たに何かを選ぶ。 その先に何があるか、さっぱり分からないけれど。 自分の選択を信じて、目の前の事をこなす。この一択しかない。止まることはもっと良くないから。 間

          (短編)線香花火

          8月の終わり。 久しぶりに彼と穏やかな午後を過ごしている。 外はまだまだ熱気が立ち込めていて、日差しもキツく、出掛けるには厳しい。 だから彼の家で各々涼んでいる。 彼は本を読み、その隣で私は映画を。 アクション映画のやかましい音の中でも、彼は涼しい顔で文字を追い続けていた。 「ねぇ裕(ゆう)、よく読めるね。こんなうるさいのに」 「集中してたら音消えるし」 本から目を離さないまま、彼は言う。 裕は脳の研究をしている、らしい。 だからいつも小難しい本やら書類やらを読んでいる

          (短編)線香花火

          《詩》好きの曲がり角

          好きを通り抜け、裏道に入り 気づけば嫌いへ出ていた 無関心へはまだ辿り着きそうにないけど すぐそこに好きが見える 君がそこかしこに目に付く 違う人に君を見出したり 君を基準に物を見て いつしか君が呪いになってて 甘い痛みも苦痛に変わってた また好きに寄り道する事もあるかな… でももう、終わりにする 好きから先に進まないから。

          《詩》好きの曲がり角

          《詩》闇に泳ぐ

          闇に溶け込むと 私の思考は息を吹き返す 肉体は消え、己を取り戻す 全てを置き去り 宇宙に存在するただの「私」として しがらみを抜ければこんなにも自由なのに 照らされてしまうと身動きが取れない 闇に漂えば ただ、在る事ができる しかし夜が明ける頃には 再び理性が顔を出す 日常へ埋もれるために 退屈が肉体を意識させ 「私」から遠くなっていく だから今夜も 自らを闇へ浮かべて 偽りない「私」を露わにするんだ

          《詩》闇に泳ぐ

          待てない私

          またも会社に行けなくなって、4日目。 派遣会社から連絡を待っているが、中々来ないので担当者に聞いてみたら、 「今週中には来ると思います」 と、何とも悠長な回答だった。 私が迷惑掛けているので文句言えないけどさ… 辞めたわけでもなく、辞めると決まったわけでもないから、身動きが取れない。 一応求人サイトを見て目星をつけるが、応募できない。 もどかしくて気が狂いそうだ。 待つってほんと苦手…。 さ、アベンジャーズ観るか。

          待てない私

          《詩》戒め

          平和な世界に生きたいなら 世界よりもまず自分を幸せにすること 善も悪もない 己の心を世界に映し出しているだけ 惑わされない 自分の心が一番正直だ 何よりもまず、自分を信じる 自分の内側に全て答えがある

          《詩》戒め

          素敵なデザインのノートを見ると、ついつい購入してしまう😅

          素敵なデザインのノートを見ると、ついつい購入してしまう😅

          小説をああでもないこうでもない、と書くのが楽しい。ノートが字で埋まる快感。完成はまだ遠いなぁ…(笑)

          小説をああでもないこうでもない、と書くのが楽しい。ノートが字で埋まる快感。完成はまだ遠いなぁ…(笑)