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意外と知らない!?他の業界情報【化学工業】

今回は「意外と知らない!?他の業界」シリーズの第3弾として、「化学工業」についてお伝えします。一緒に学んでいきましょう!

こんにちは、佐々木正人です
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ーーー 化学工業の概要 ---

化学工業は、石油や天然ガスなどの原料に化学反応を加えて、より価値の高い素材や製品を製造する業界です。

化学工業製品は、主に以下3つに分けられます。
・基礎材料(川上)
・中間材料(川中)
・最終製品(川下)

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引用:リスクモンスター株式会社

化学工業製品の出荷額は、製造業全体の中でも、自動車を中心とする輸送用機械器具製造業に次いで第2位の規模を誇っています。

化学工業は、多種多様な業種に供給する基礎材料や中間材料はBtoB産業であり、供給先の景気動向(川上・川中)により業績が左右されやすいです。取り扱っている製品が、基礎製品と機能性製品によって、それぞれ動向が異なります。

<基礎製品>
基礎製品(エチレン、プロピレンなど)は、中国景気減速や米中貿易摩擦など基礎製品の需要が減少しているため、今後の動向には注意が必要です。

<機能性製品>
一方、機能性製品は、基礎製品に比べ利益率が高く、顧客の要望に対応するための高い技術力が必要とされます。国内の化学メーカーは、液晶テレビ向け高機能フィルムなどの「電子材料」や紙おむつ向けの高分子吸収材などの「高付加価値製品」を強みとしています。

さらに、環境意識への高まりにより、マイクロプラスチック(微細プラスチック粒子)による海洋汚染が世界的な問題となる中、今後はさらにリサイクル性や生分解性の高い製品の市場拡大が見込まれております。

すなわち、国内の化学メーカーは、ニーズに合った製品開発戦略を行う柔軟性が求められてきております。

ーーー 化学工業における与信管理のポイント ---

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<安全性>
与信管理の観点からみると、化学工業は、製造業の中でも特に安全性や収益性が高い業界です。

一般的に自己資本比率で言うと30%以上が安全性の目安と言われる中、化学工業の平均自己資本比率は55.9%と製造業の中でも高く、流動比率や当座比率といった安全性を図る財務指標も製造業の中で高い比率を誇っています。

<収益性>
また、収益性でも営業利益率や経常利益率など製造業全体の中で最も高い結果となっています。しかしながら、資本効率の面においては、総資本回転率が0.7回と製造業全体の0.9回に劣り、製造業の中でも低い水準となっております。

加えて、有形固定資産回転率も3.7回と製造業全体の4.1回を下回っており、過剰設備は解消しているものの、さらなる設備の稼働率を上げ、収益に繋げていくことが課題となる業界といえるでしょう。

このように定量的な分析からも、安全性、収益性が高く他業界と比べると倒産が比較的少ない印象があります。

私も仕事柄、化学工業のお客様や友人がいたりするので話を聞くと、

平常時はあまり問題もなく安定的な一方、今回の新型コロナウイルスの世界的感染拡大により同業をはじめ取引先の状況が一変してしまうと、非常時の経験者が極めて少ないため、今後の予測も立てにくく、どのように対応すればよいのかわからない

という声を多く聞くようになりました。
「備えよ常に」というのが大切だな、と改めて感じています。

ーーー まとめ ---

安全性や収益性が高いこともあり、化学工業は、倒産という点では他業界より比較的少ない印象がありますが、幅広い業界と関連があり、他業界との結びつきが強いため、取引先業界の好不況に業績が左右されやすいのが特徴です。

与信管理で抑えるべきポイントとしては、扱っている製品とその販売業界を把握することが重要と考えられます。

また、国内需要だけではなく、外部環境の影響も受けやすい業種であり、「原油価格や為替の変動」や「中国の需要減少」、「北米・中東の安価な製品の台頭」などの影響を大きく受けるため、国外の動向にも常に着目する必要があります。

基礎製品においては、国内需要が頭打ちとなる中、海外に市場を開拓できるか否かも課題といえるでしょう。

さらに、化学工業は、製造業の中でも特に利益率が高い業種であるため、取引先の利益率が低水準である場合には、「製品の競争力が乏しい」、「設備の稼働率が低い」、「過剰設備による高コスト構造」などにより、収益を圧迫しているなどの可能性が考えられるため、注意する必要があります。

本日の内容は以上になります。
次回もお楽しみにでは
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