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眠れない夜に

不安に駆られず眠れていた日々はあったはず。
いつから私は目を閉じると同時に脳みそが回転し始める感覚を憶えるようになっただろうか。

ある人に何度も何度も言われ続けて、もはや何とどんな台詞だったかさえも覚えていられない。
確か「今の自分を見ろ」といった感じだった気がする。

働けていた。私には多くの人と同じように働けていた時期があった。それを辞めたのはあまりにも辛い出来事があったからなんだけど、今更「あの時続けていたら」なんて思うことさえある。

愚か、本当に愚か。

あれからいくつもの失敗を繰り返して自信なんていうものは最底辺にまで堕ちきってしまった気がする。

私にできることって何。

そんなことが脳裏に浮かんではパッと目が覚める。
苦しい。

「もう普通になんかなれないんだよ」
「君は普通を諦められていないの?愚かだね」

そんな言葉が頭の中で飛び交う世界で生きていて、もう疲れた、限界だ、と思う。

どうして私は今の自分を受け入れることがわからないんだろう。受け入れられないんじゃなくて、受け入れ方がわからない。皆どうやって生きているの?


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