仕事における責任の重さと、私の鬱症状とで、現在とても仕事がつらいことがある。

時には涙を浮かべながら接客することもあって、きっとお客さんから見たらぎょっとするだろう。

今日お休みします、明日お休みします、それさえも言い出せず、目の前にあるものを飛び越えて私は「この仕事やめた方がいいのかな」をずっと考えていた。

でも、いつもより早い時間にたくさん寝て、というかお昼寝をして、目が覚めた時には、なんとなく…仕事に行ける気がした。

鬱になるととても視野が狭くて、苦しいことばかりが脳裏に浮かんでいたけれど、半年以上この店で働いてきて、ちゃんと私にはお客さんの要望に応える能力が備わりつつあることを思い出した。

指輪を買う初心者に3つのリングをコーディネートして全部買っていただいたり、民族的なネックレスをお探しの方にピアスの金具を外して牛革の紐を通してお見せして買っていただいたり、お客さんの顔を見てどんなピアスコーディネートが映えるか説明したり、こんな方法もあるのか、と新たな視点をお伝えしたり。

お客さまをよく見て、お客様の求めるものを知り、私の中に内在する感覚&経験による蓄積で商品と商品の使い方をご提案する。

私の接客で1日のお買い物をよりよいものにできたら嬉しいと思う。そしてまたこの店に幸福を期待して戻ってきてもらえたら嬉しいと思う。

私がここを辞めてしまったらそういうお客さんとももう出会えない。寂しいものだ。

大丈夫、私にはここ420に居場所がちゃんとあって、私の接客を求めてきてくれる人もたくさんいる。

心を閉鎖するな、私。笑って。大丈夫。

ちょっと笑えば自分自身も幸せになるよ。