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音楽は狂気と絶望に満ちて残酷で、そして余りにも輝いていて美しい。(感想:ミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」)

音楽は狂気と絶望に満ちて残酷で、そして余りにも輝いていて美しい。(感想:ミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」)

今日はミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」の感想です。

一言で言うとめっちゃくちゃ良かったです。

日比谷のシアタークリエで5/12まで、大阪新歌舞伎座で5/17-19、福岡博多座で5/24-26という公演日程です。
ご興味ある方はタイミングが合えば是非、足をお運びくださいませ。

パガニーニが幼少期?に師事していたヴァイオリン教師は言葉巧みに彼の母親が期待

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吉井和哉 詩と言葉 展 20 Stories of Kazuya Yoshii

タイトルの通り、「吉井和哉 詩と言葉 展 20 Stories of Kazuya Yoshii」へ行ってきました。

本記事では吉井和哉氏のことをいつも通り和くんと呼びます。
長年の習慣ですので深い意味はありません。
ご了承ください。

展示は写真と文字で構成されていて、キーワードにまつわる写真とそのキーワードに対する和くんの言葉が書かれています。
文章は逆さまから読まないといけなかったり、円形

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感想:映画「変な家」

感想:映画「変な家」

映画「変な家」を観てきました。
公開後、全体的に賛否両論といった感じですが私はネタバレも大丈夫なのでそうした意見もある程度は把握した上での鑑賞です。
本記事はネタバレを含みますので、ダメな方はご注意を。

鑑賞後一番の感想は、雨穴さん(原作者)の魅力はやはり何とも言えない違和感やそれによる不穏さなのだろうな、でした。

まず、そもそもこの作品は元々「変な間取り」としてweb記事が公開され、その後Y

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感想:映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」

感想:映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」

映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」を観てきました。
一部ネタバレを含みますのでご了承ください。

取り敢えず、ドレスと宮殿がさいっっっっっこう!!!!!!なので、その為だけに観に行く価値ありです!!!!!

さて、では改めて。
こちらはデュ・バリー夫人と呼ばれた女性を描いた映画で、彼女はフランス国王ルイ15世の公娼(愛人)でした。

以下、Chatgptに「デュ・バリー夫人について簡潔

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最近お気に入りのYouTuber。カコ鉄さん。

最近お気に入りのYouTuber。カコ鉄さん。

私はかれこれ15年くらいテレビのない生活をしています。
その代わり、家にいる時間はだいたいゆるっと動画を流しています。
以前はAmazonプライムビデオをあれこれ流していましたが、ここ2年くらいはだいたいYouTubeで適当に動画を流すことが多いです。

今日は、最近お気に入りのYouTuberであるカコ鉄さんのお話をします。

所謂、交通系YouTuberです。
鉄道の乗車が多いですが、バスや船

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感想:映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」

感想:映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」

なんとか年末に観られました。
「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」

「翔んで埼玉」は元々、魔夜峰央先生による漫画が原作です。
魔夜先生といえば「パタリロ!」が有名ですが、今ではすっかり「翔んで埼玉」も代表作となりましたね。

私は原作漫画を読んでいたのですが、そもそも原作は未完なのです。
なので、映画化と聞いてまずはオチをどうするんだろう?と思っていたら、なんともうまいことまとめていて、すごい

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感想:映画「ナポレオン」

感想:映画「ナポレオン」

映画「ナポレオン」を観てきました。
ややネタバレを含みますのでご注意ください。

↓この下にネタバレと有料部分があるよ!

(ある意味)ネタバレ
・人はわりと死ぬ。
・馬も死ぬ。
・犬は死なない。

では、有料部分で私の感想を、あくまでも私の感想を!書いていきます。

こちらの定期購読マガジンは「月に一度は日比谷でランチをする間柄の友人」へ話すことを想定した、ちょっと深めの本音を書いています。

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感想:映画「ペルシャレッスン」

感想:映画「ペルシャレッスン」

「ペルシャレッスン」という映画を観てきました。
危うく関東での公開が終わるところでしたが、なんとか間に合った。
菊川にあるストレンジャーというミニシアターへ初めて行ってきました。

15席ほどのカフェが併設されたミニシアターで、シアター自体の座席数は49というこじんまりしたミニシアター。
コーヒーも美味しかったので、映画の前後に一息つくのにいい感じでした。
やっぱり、たまにはこういうミニシアターに

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ミュージカル「ロミオの青い空」

ミュージカル「ロミオの青い空」

noteに書くのやめようかと思ったけど、やっぱりこれだけは書いておく。

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こういうのを待っていたんだよっ!!!(元禄バロックロックめっちゃ良かった)

こういうのを待っていたんだよっ!!!(元禄バロックロックめっちゃ良かった)

ご縁がありまして、初日があけたばかりの花組公演を観劇しました。

一部ネタバレを含みますので、ご注意ください。
また、そのうち有料記事にする可能性もあるので、よろしければお早目にどうぞ。

※2022/2/7に有料設定しました。あしからず。

有料設定の理由などはこちらです。

観劇した感想を一言で言うと…

めっっっちゃくちゃ好き!!!!!

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思い出し感想:舞台「墓場なき死者」

思い出し感想:舞台「墓場なき死者」

先日、2021/4/28をもってじたんから卒業することを宣言いたしました。

過去のじたん出演作などについて、つらつらと書いてみようと思います。

ちょうど、宙組の「Hotel Svizra House(ホテル スヴィッツラ ハウス)」を観てナチスドイツの名前を聞いたので。

じたんが「墓場なき死者」という作品に出演したのは、改めて調べて見たら2003年とのことです。
余りに壮絶すぎて、観劇後に少

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喜劇の可能性(悲劇ばかりは疲れるぽよ)

喜劇の可能性(悲劇ばかりは疲れるぽよ)

あと一週間で1月終わるとか早すぎるじゃん…今月なにもしてないよ…なんでよ…?って思ったけど、インフルで倒れてて約一週間何もしてないのだ。
せいさまの1月は実質三週間。

さて、twitterのフォロワーさんとのやりとりで、宝塚歌劇の悲劇やら喜劇やらの話になったので、ちょっと書いておこうと思った。

私はとある舞台作品(not宝塚歌劇)を観劇した際に、演出が微妙で出演者の大多数の演技もチケット代金に

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感想:ミュージカル「きみはいい人 チャーリー・ブラウン」

感想:ミュージカル「きみはいい人 チャーリー・ブラウン」

シアタークリエにて、ミュージカル「きみはいい人 チャーリー・ブラウン」を観劇してきました。

私はこちらのミュージカルを2000年に博品館劇場で何度か観ています。
何を隠そう、じたんがライナス役だったからです。
しかも、私が初めて生でじたんの姿を観たのが、この作品で、しかもその日はじたんの誕生日という運命的で思い出深い作品です。

ブロードウェイミュージカルの日本版で、日本でも何度か再演されている

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映画「罪の声」を観ました。(ネタばれあり。)

映画「罪の声」を観ました。(ネタばれあり。)

今年はあんまり映画館で映画を観られていないので、急に立て続けですが、「罪の声」を観に行ってきました。

一応頑張ってぼやかしたりしていますが、ネタバレと感じることもあると思うので、嫌な人は読まないでください。

グリコ・森永事件を題材にしたフィクションで、事件に使用された子供の声が自分だと気付いた男性と、それとは全く別で事件を追う新聞記者が繋がるまでと、その二人が協力して更に事件を追っていく流れと

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