『A.C.T』というバンドは何故日本で人気があるのか?

A.C.Tは北欧出身のバンドでありながら日本盤のアルバムがリリースされる程何年にもわたり多くのリスナーから支持を得て現在もなお日本での人気のシェアを占める。

特にプロモーションのために日本を訪れるワケでも無くメディアで取りだたされるワケでも無いのに何故なのか?それは彼らの曲を聴けばすぐに分かる。


簡単に言うと玄人向けのジャンルに迷い込んだJ-Popのヒット曲というべきか。


親しみのある歌謡曲のようなメロディーにテクニカルな演奏、柔軟なボーカリスト達によるコーラスパート、職人と認めざるを得ない曲の展開力が日本人の心にドストレートに響き、長きにわたって多くの人を感動させている。


Asia、Queen、Styx、XTC、Yes、ELO、Dream Theaterなどが好きな人にはたまらないだろう。これらに70年代のヒット曲を加えてシャッフルし彼ら独自の味付けと練成されたメロディーとテクニカルな音色を絶妙に配置し、究極のポップロックソングを作り上げるのだ。

さらにアルバムよっては組曲仕立てのパートも存在し一曲一曲を繋げ、一つの曲とする完成度の高い大作も披露する恐ろしいバンド。


1999年にアルバム「Today's Report」で衝撃的な新人デビューを果たして早くも20年が経つが今年の3月末に発売されたEP「Rebirth」では過去に例をみないような極上のメロディーに仕上がり、常にその成長を感じられる。


もっと早くこのバンドを知りたかったと私はいつも後悔している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?