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【投資】日本株が好調だけど、やっぱり投資する気が起こらない

ロッシーです。

日経平均株価が上がっていますね。

バブル期の最高株価を超え、非常に喜ばしいことです。日経平均4万円突破もほぼ射程距離内でしょう。

ただ、株価に伴って日本企業の実力が上がっているのでしょうか?そして今後もそれが続くのでしょうか?

正直、私は疑問に思っています。


ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムはこのように言っています。

「株価は短期的には投票機(voting machine)だが、長期的には重量計(weighing machine)だ」。

つまり、短期的には美人投票的に爆上がりしたとしても、長期的に見れば株価はその企業に実力に沿ったものになるということです。

その観点からすると、私は日本企業の将来性について悲観的なので、日本株の将来的なリターンについても悲観的です。

なぜか?

今の時代はVUCAと言われるように、とにかく変化の激しい時代です。

そのような時代においては、会社自身が変化に対応できないとサバイバルできません。

そして、会社を変わるにあたり最も必要なのは、その組織メンバーの「マインド」が変わることです。

しかし、多くの日本企業では、時代遅れのマインドを持った人間がミルフィーユのように上層部に重なっていて、角質化してしまっているわけです。

そういう古いマインドの人に、新しいマインドを持たせるのはほぼ無理ゲーなのは言わずもがなでしょう。

「人のマインドを変える」というようなハードルの高いことに挑戦するより、もっとシンプルな方法があります。それは、新しい人に入れ替えることです。

PCでも、古いOSを新しいOSに入れ替えるのと同様に、古いOSをいくらいじっても、新しいOSには勝てません。

しかし、日本企業ではそのような単純なことができません。解雇法制もしかりですが、そもそもそういうことをしたがらないマインドが根付いてしまっています。

でも、それで企業間の競争に勝てるのでしょうか?
私はかなり疑問だと思っています。

昔のように、アメリカに追いつけばいい、アメリカのものを改良すればいい、というように「明確なゴール」がある時代であれば、日本人の特性が最高度に発揮されたのかもしれません。

しかし、VUCA時代にはそういった明確なゴールはありませんし、ゴールができた!と思っても一瞬で別のゴールに変わってしまいます。

さて、日本企業ばかり述べてきましたが、逆に外国企業はどうでしょう。

どんどん会社のメンバーを変えることができるという点では、米国企業の右に出るものはないでしょう。いつでもクビにできるわけですからね。朝出勤したらクビになっていた、なんてザラにあります。

また、欧州では、米国のようにいつでもクビにできるような制度ではありませんが、彼らは無駄な残業はせずプライベートを大事にしながら高い生産性を維持しています。

日本企業の場合、これらの両方が欠けています。人を簡単にクビにできませんし、生産性も低いわけですから、ダブルパンチで不利なわけです。

もちろん、雇用の安定性が確保されているという良い面もありますが、会社の競争力という点を見ると、やはり日本企業は不利だと思わずにはいられません。

これは良くも悪くも日本企業というより、日本社会の性質に起因するものなので、仕方ないといえば仕方がありません。

とはいいつつも、この不利な点を解消できないのであれば、日本企業がグローバルな競争で勝つのは今後もかなりしんどいと思います。

今は日経平均が上がっていますが、企業の業績が長期的に伴わなければ、日本株のリターンは魅力的の乏しいものになるでしょう。

もちろん将来のことは分かりません。

とはいっても、日本株に投資しようという気にはなかなかなれません。日本人としては悲しいことなのかもしれませんけどね。

ということで、日本株が好調であっても、私は一喜一憂せずにインデックスファンド(私はオルカン派です)に積立ながら、全世界市場の平均リターンをとるスタンスを維持します。

「オルカンだって日本株に投資しているじゃないか!」

というツッコミが来るのは重々承知しています。まあ、少しくらいは日本にも投資しますのであしからず(笑)。

とにかく、素人投資家にとっては、いかなるときも平常心を保ち、市場平均のリターンで満足すること、つまり「足るを知る」ことが重要だと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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