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がん保障の縛り〜3ヶ月間の免責期間〜

さて、本日は毎日note3ヶ月突破!

自分よ!よくやった!おめでとう!笑
あと9ヶ月頑張れ!笑

本日は3ヶ月目ということで、保険業界にいる者
にとって「3ヶ月」というワードは反応しがちな
数字なんです。

1つ目は、相続放棄の期限。
単純承認でも限定承認でもなく、相続放棄を
する場合は、亡くなってから3ヶ月間以内に
家庭裁判所に申し込まなければなりません。

2つ目は、がん保障の免責期間。
90日間もしくは3ヶ月間は保障されない期間
があります。

本日は、2つ目の「がん保障の免責期間」
について記載することにします。

医療保険にがん特約をつけている方や、
がん保険に入られている方は、加入の際の
重要事項説明として聞き覚えがある期間では
ないでしょうか?

保険には90日間もしくは3ヶ月間の
「がん保障の免責期間」があります。

そのため、加入して3ヶ月以内は、たとえがんと
診断されても保障は得られません。

一般的に、保険の保障がスタートする要件は
以下の3つです。

・申込日

・告知日または診査日
※保険に入る際は現在のお体の状況を保険会社
 が確認しなければなりません

・第一回保険料の領収日
※口座振替での保険料支払いの場合は、要件から
 除外される場合があります
 クレジットカード支払いであれば、カードの
 有効性が確認できるオーソリゼーションを
 取得した日が代わりとなります

これら3つの要件の一番遅い日から、保障は
スタートするというのが業界の決まりです。

しかし、がん保障についてはこれらが適用
されない「免責期間」があります。

それが「90日もしくは3ヶ月」という期間です。

そのため、「がん保険に入ったから明日からもう
安心だ」と思うのは誤りなので注意しましょう。

もし、この3ヶ月以内にがんに罹患してしまった
場合は、保険は「無効」という状態になります。

払ってもらった保険料はお返ししますが、
契約した保険は取りやめますねということです。

さらに、もしそのがんが保険を申し込む時の
告知日より前に診断されていて、秘密にして
申し込んでいた場合は「解除」となります。

本来、がんに罹患していることを知っていたら、
保険を引き受けていなかったため、これを秘密
にして加入したと悪意ある行動と保険会社は
受け取ります。
そのため、その間の保険料の返金もせず、
ズバッ!と保険契約を切ります。

こういうことにならないように、保険加入の
際の告知は「嘘や偽りなく」確実に行いましょう。


では、なぜ保険会社はこの「3ヶ月」という免責
期間を設けているのでしょうか。

それは、2つ理由があります。

1つ目は、すぐに請求されては困るため。

がんと診断されていなくても、実はがんだった
ということは珍しくありません。
そのため、保険に加入してすぐにがん診断を
受けたと請求をされると保険会社も支払いが
かなり困窮してしまいます。

また、これを逆手にとって「保険に加入してから
がん診断を受けに行こう」というモラルリスクを
排除するという点もあります。

2つ目は、がんという病気の性質上です。

がんは細胞の突然変異である日がん細胞が体内に
発生します。これが徐々に成長していき、
よくあるのが「体にしこりがある…」と、
がん細胞が発生してから数ヶ月後にがんとして
発見されるということがほとんどだからです。

そのため、保険会社も性悪説的に「がん細胞が
体にあるかもしれないから3ヶ月は最低でも」と
免責期間を作っているのです。

以上が、がん保障の3ヶ月間の縛りについて
でした。
新しく保険に加入される際はいつから保障が
開始されるのかしっかり理解しておきましょう。

また、特に注意が必要なのは「保険の見直し」
をされる方です。

一般的には、古い契約を解約して、新しく契約
をして見直すと思います。

その際、新しい契約のがん保障がスタートする
前の3ヶ月の間にがんになってしまったらどう
でしょう。

古い契約はもう解約していて保障がないし、
新しい契約の保障は始まってないしと、
最悪の事態に陥ります。

そのため、古い契約と新しい契約の保障が
1日も途切れないように、見直す場合は
注意をしてください。

その間は、古い契約と新しい契約の保険料が
重なり、3ヶ月間ダブルで支払いという負担が
発生します。

しかし、保険会社によってはこれを避けられる
制度もあったりします。

また、古いがん保険ですと、がんに罹患しても、

・2年に1回しかお金をもらえない
・再発転移をしないと2回目もらえない
・入院をしないと2回目もらえない
・抗がん剤、ホルモン剤治療は対象外
・緩和療養は対象外

こんな細かな条件もあります。

保険にせっかく入るなら、もしもの際に
どれだけ手元にお金を残せるかどうかも
ちゃんと考えて加入するようにしましょう。

ここについてはいつでもご相談受け付けます。

それでは。

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