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「表現力」の重要性。

近年日本の子供たちの
「表現力の乏しさ」が目立つように感じる。

中高生の会話の中では、「やばい」「すごい」「えぐい」などの
なんとなくで中途半端な表現が非常に多い。
なんとなくの表現で会話が成立しまっていることが子供たちの「表現力」の低下に直結していると僕は思う。

「やばい」というのは、具体的にどんな感じなの?
と聞いてみると、具体的に答えることができない人が沢山いる。

例えば、
とんかつを食べたとする。
そのとんかつの美味しさについて自分の言葉で表現させてみる。

やばい!と答えたとするならば

何がどんな感じでやばいの?と聞いてみよう。

「??」となるようなら表現力のキャパが小さいかもしれない。
表現とは、食リポするアナウンサー並みでなくてもいいが
自分がどのように感じたのかを発言する大切なことだ。

食事の場は
自分がどのように感じたのかという「表現の場」としてとても重要とされている。

「"サクサク"な衣、噛むと"ジュワッ"と広がる肉汁がとても美味しい!」
という風に、"擬音語"や"擬態語"を使った表現を沢山使うことができればとてもいい表現ができていると言っても良いかもしれない。
これらの表現の仕方を「オノマトペ」と呼んだりもする。

このオノマトペを使った表現はスポーツ選手にもよく見られる。
それも、トップ選手であればあるほど、オノマトペを使っている。
リオオリンピック銀メダリストの山縣亮太さんと話すときも、山縣さんはよくビュンやバン、ポンというような表現を多用する。
100mHの日本記録保持者の寺田明日香選手も同じだ。
僕はよく一緒に練習させていただいているのだが、
「スタート」のイメージはどんな感じで出ていますか?と聞くと
ビュン、スパスパスパって感じかな?的な感じかな?
という風に自分の感覚を「オノマトペ」を使って表現しているのだ。

それこそ、曖昧なのでは?という人もいるかもしれない。
しかし、これがオノマトペという表現の深く難しいところ。
イメージとしては、オノマトペの表現の"箱"の中に自分で感じたあらゆる"要素"が入っているという感じだ。

つまり、そのオノマトペの表現を通して、自分でしっかり具体的な表現が完結しているである。

ぜひ、今日、この記事を読み終わった瞬間から
子供に表現の「豊かさ」を育てる会話をしてみてほしい。

ボキャブラリーが乏しいようであれば、
まずは親御さんが子供の前で率先して、オノマトペを使った表現を使ってみて欲しい。
子供は常に親のことを観察し、真似をしようとしている。
親自身が使っている言葉や表現というのは、子供も無意識のうちに使うようになっていくものなのだ。

このじゃがいも「ホクホク」で最高だね〜
美味しさが関ヶ原の徳川軍くらい押し寄せてくるわ〜(千鳥のネタ)
みたいな例えを使ってみても面白いかもしれない。

「ホクホク」「プリプリ」「カリカリ」「しゃりしゃり」
表現の仕方は無限にある。
その子自身がどのように感じたのかを自分の子供自身に表現させてみて欲しい。

その「表現の力」が将来必ず、役に立つ。
自分がどのように感じ、どのように考えたのかを実際形にしていくことができる人が成功を掴むのです。
起業家、スポーツで大成するアスリート、はこの力がとても優れています。

世界でも活躍するようなスーパーキッズを育てたいと思うのであれば
「表現力」を高めさせてあげてください!



最後まで読んでいただきありがとうございました♪