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ケンドリック・ラマーへの楽曲もiPhoneだけで制作!! 今ヒット中のスティーブ・レイシーとは?

ケンドリック・ラマーへの楽曲もiPhoneだけで制作!! 今ヒット中のスティーブ・レイシーとは?

ケンドリック・ラマーの「Damn」(2017)やカニエ・ウェストの「Donda」(2021)への楽曲提供など、数々のプロデュースワークでその才能を開花させた、業界屈指のアーティスト、Steve Lacy (スティーヴ・レイシー)。

2022年にはシングル「Bad Habit」(2022)が全米チャート2位を記録し、メインストリームにその名を刻みましたが、彼の功績はあまり知られていません。

ここ

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『日本語ラップ名盤100』(韻踏み夫)最速レビュー

『日本語ラップ名盤100』(韻踏み夫)最速レビュー

ついに届いた、韻踏み夫氏の単著が。多くの文字を紙面からぼろぼろこぼしながら、とにかく次のページへと進みたい欲望に駆られ紙をめくり、まためくり、一気に読み終え、そのまま衝動にまかせて筆を走らせはじめている。私は執筆においてポスプロを大事にしている。文章をいかに磨いていくかが好きだ。けれども、この文は読み直さず、ただただ勢いに任せて書きたい。たまにフリースタイルをやりたくなる時があるだろう、今がそれだ

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王は冠を下ろし、生活へ戻る〜ケンドリックラマー サマソニ大阪レポート〜

王は冠を下ろし、生活へ戻る〜ケンドリックラマー サマソニ大阪レポート〜

圧巻だった。
やっと涼しくなり始めた20時過ぎの夢洲に、ラフなケンドリックが降り立った。

昨年まで、ヴィトンの衣装提供があったり、カルティエと冠を製作したりと、何かとデコラティブな印象があったケンドリック。しかし今回彼は自身の会社のキャップ、西海岸のヒップホップヒーローがプリントされたバンダナ、ピンクのセットアップ、白いスニーカーと、家からふらっと出てきたような出立ち。アクセサリーは一つもなく、

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シカゴのヒップホップ史を振り返る

シカゴのヒップホップ史を振り返る

WebメディアのCINRAに二本の記事を寄稿しました。

一本目はKanye Westのドキュメンタリー「jeen-yuhs」のレビューです。そのキャリアの歩みから「働く場所」について考えるものになっています。二本目は先日公開された、The Kid LAROIと漫画「東京卍リベンジャーズ」のコラボムービーについての記事です。The Kid LAROIのシカゴ人脈に着目し、シカゴのラッパーたちによる

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