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自由律俳句 #176

【寝違えて右を向けない休日】


休日の起床は何かと油断をしている。
痛い、痛い、痛い。
右側を向けない、痛みで眠気が遠ざかる。

寝違えたようだ。
寝方を間違えた。
参った、困った。
久しぶりにやっちまった。

でも、休みで良かった。
今日はゆっくりしよう。
そのうち自然と治るでしょう。
しかし、ついつい痛みが発生してしまう。

トイレットペーパーをクルクルするとき。
ふと時計を見ようと思ったとき。
無意識に振り返ろうとするとき。

いたたたた…

なんか疲れる、休みなのに疲れる、何にもしていないのに疲れる。

今、あっち向いてホイをしようと言われたら、
めちゃくちゃ不利である。
どうしよう、負けてしまう。
ただでさえ弱いのに。
右側を向きづらいとバレたら困る。
心理戦だ、ポーカーフェイスだ。
何食わぬ顔をしなければいけない。
いてててて…とか言わないように気をつけなきゃ。
そんなことを考えたけど、大丈夫。
今日は家から出ないと決めた。

そして、絶対にあっち向いてホイをしないと決めた。


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