新年度を迎えるにあたって。手元に置いて繰り返し読みたい本
「なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと」
監修:池上彰
新年度を迎えるにあたり、すでに新生活が始まっている方も多いと思う。
何かを新たな目標に定めたり、心機一転、新しい気持ちで迎えようと思っている人もいるだろう。
今回私がおすすめしたい本は、将来の働き方について中学生や高校生に考えてもらおうと製作された本だ。
ただ、中高生向けではあるけれど、大人であっても自分の仕事に不満を持ったり不安を感じたりした時に読んでもらいたい本である、とも書かれている。
なぜ働くのか、そしてなぜ勉強するのか。
その答えがここにあると思う。
“働く”とはなにか。子どもたちに教えることができますか?
仕事、お金、働きがい、AIの台頭、多様性の尊重、人生100年時代…。働くうえで考えるべき様々なテーマをマンガと図解で多角的に伝えます。これから社会に出る若者たち、仕事に向き合い悩む大人たちが、未来に明るい希望を持てるように。そんな想いが込もった、温かくて前向きになれる一冊です。
学研出版サイト 内容紹介から引用
この本のベースである漫画の主人公は中学生のハヤト。
ハヤトは東京で中学受験を経験する。
無事入学したけれど、周りの秀才たちに劣等感を感じて不登校になってしまう。
心配した両親は母の実家である広島に引っ越し、公立中学校へ転校することに。
そこで周りに支えられながら、ハヤトは自分自身を見つめ、精神的に大きく成長していくストーリー。
↑ PR動画のナレーションとハヤトは声優の花江夏樹さん。
仕事でも勉強でも、目標に向かってがむしゃらに頑張っている時、そんな時にはこの本のことは思い浮かばないだろうし、目にも留まらないだろう。
でもふっと立ち止まってしまった時。
自分は今、何をしているんだろう、何を目指しているんだろう、そんな風に心にぽっかり穴が開いてしまったかのような時に思い出したい本だと思う。
きっと何か、一歩前に進めそうな気にさせられる本になるだろう。
そして。
ターゲットの中高生には。
仕事とは、表向きの目に見える仕事だけではないことに、気付いてほしい。
本当にたくさんの仕事があるということに。
さらに。
私たちは必ず誰かの仕事に助けられて生きていて、だから仕事は誰かの役に立つことなんだということ。
社会貢献とかボランティアとかそんな大げさなことをしなくとも、今あなたのしている仕事は十分に役立っているのだ。
自分のしていることは誰かのために役に立っている、そう気づいた時の充実感は誰もが感じてほしい。
私はこの本の「はじめに」が好きだと思った。
ジャーナリストの池上彰氏が見開き2ページに書いている、今の仕事にたどり着くまでの成り立ちに、とても希望が持てた。
本のオビにあるように
この本は一生で何度も読み返す大切な一冊になる。
本屋さんで、ネットで、見かけたらぜひ一度手に取って読んでほしい。
新年度を迎えるにあたり、心新たに一歩踏み出そうと、または踏み出したいと思っているあなたへ。
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