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文学フリマへの道『書きたかった"あとがき"』

おはよう。こんにちは。こんばんは。
想太です。

最近暖かい日が少しずつ増えてきて
またランニングをちょこちょこと再開しています。
春めく空や桜を眺めながら足を進めて
季節の移ろいを感じながらも、筆は進まず。。

笑ってしまったのは
前回の記事から3週間くらい経ったという事実。
その間、メンタルの不調に悩まされたり日々の仕事で手一杯になったり
どう考え抜いても自分の納得できるモノが生まれなかった。

下記が前回の記事で残っている作業だったけれど
そこから細かい部分を少しずつ進めましたので
その作業を大まかにご紹介できればなと。

・全体的なデザインとレイアウトの調整
・奥付の作成
・章扉の文章とデザイン
・まえがきとあとがき
・タイトル

どこまでできたのでしょうか
ちょっと混乱しているところもあるので
僕も書きながら振り返っていけたらと思います。
では、今回の「文学フリマへの道」どうぞ。



①全体的なデザインとレイアウトの調整

書体の調整と、レイアウトの調整にはそこまで時間がかからなかった。
そもそも大きな変更点はなく、自分でも「いいな」と思えるモノがあらかじめできていたのが大きかったのかもしれないけれど。
なのでひたすらページごとに微調整を繰り返す。
僕が特にやっているのは、字間の調整。その中でも「、」とその後に入る「文字」の字間を調整すること。これは本職のデザイナーさんなら当たり前のことなのかもしれないけれど、僕もイラストレーターで作業するようになってからは、先輩が字間や行間をツメていることを知ってからというもの、常に気になるようになってしまった。そして、今回もそのスキマの感覚にはこだわっている。

作業している際のインデザイン・スクショ

②「奥付」の作成

奥付は、出版社にいた頃は先輩の本を引っ張り出してそれをベースにリライトしたものを使っていたけれど、今回は自分の本であるし、商業誌ではないので、前回の文フリで購入させて頂いた本の何冊かの奥付を見つつ、とりあえず最低限の文言を落とし込んで作成した。ああ、とにかく自分のプロフィールを書くというのが恥ずかしくて、どう書けばいいのかわからず、何となくそれっぽい感じにしたけれど、またコレは変わっていくのかもしれない。本を作るたびに変えていくのも面白いかもな。また、プロフィールに使う写真は、過去に友人のカメラマンさんに撮ってもらったものがあったので、これからそのカメラマンさんに許可をもらえればその写真を使おうかと思っている。
あと、SNSのリンク用にlit.linkを活用して、SNS関連はQRコードからnoteやXに飛べるようにしようかなと。まだ未着手なので早くやってみよう。

③「章扉の文章」と「デザイン」

とにかく、こだわった。
言葉選びも、今回の本のコンセプトに合わせたり
時間だったり、あるいはデザインも。
デザインに関してはなるべくガチャガチャさせたくなかったので
最低限かつ、時間を表現することが文字以外でもしたかったので
自分なりの工夫を凝らして落とし込んだ。
「え、でも、それ言わないと気付かないんじゃない?」的なくらい
細かい部分でのこだわりなので、もしも気付く人がいたら嬉しいし
誰も気付かなくても、自分が好きなように表現しているので、それでいい。
でも、一人くらい気付いてほしい。そもそも、現状買ってくれる人いないけれど。

④「あとがき」についてひたすら書く

これを本が出来上がる前に書くのはどうかとも思ったんだけれど、もう自分の中にあるもっとも熱い部分だったので言ってしまうと、僕は今回の初めての本は「あとがき」を書くために作ったと言っても過言ではない。あとがきでは、自分のリアルな物語と誰かに宛てたメッセージについて、徹底的に書き起こした。
とにかく書きたい内容だったので、いざ書き始めるとあれよあれよと言葉が溢れ出てきて、当初予定していた文字数は400〜600Wくらいで見開き1ページだったのだけれど、想定があまりにも甘すぎたのか、僕の情熱が溢れ出すぎたのか。その3倍となる2000W以上となってしまい、ページ構成をあとがきをすべて入れたいがために変更し、見開き2ページ(4ページ分)を一切の迷いなく増やした。
ものすごいエゴだったけれど、初めて作る自分だけの本に対して、やらないという選択肢は一切なかったので、やりたいこと・表現したいもの、伝えたいことはすべて綴じ込めて表現したい。それ以上に何があるんだ、と。もっとも余白のないあとがきが生まれました。

⑤そして「まえがき」も書き終える

「あとがき」は迷いなく書けたけれど「まえがき」はそれから数日書けなかった。あとがきを書けたことに満足していたのかもしれない。こうしてひとつ作業を終えて満足し、少し浸って作業をしていては時間がかかりまくるという事実を身を持って知りました。これもいい経験。そして数日後、たまたまアウトプットで何かを書いてみようと思って言葉を紡いだ文章が、「あ、これ、そのまま、まえがきに使えるんじゃない?」と思い、すぐさまインデザインではめ込んでみると…文字量的にも、メッセージ的にもアリだなと感じ、そのまま「まえがき」として採用した。
「まえがき」というよりは「はじめの言葉」というか、見開きで表現する文章のメッセージ。想定して書こうとしても書けない時は、案外そうやってイレギュラーで書いた文章が使えたりもするから、すべてボツにする必要はないなと、改めて感じた出来事でした。

⑥そして残った作業とは……

そして残ったところ。
・総扉
・タイトル
・カバー
この3つだった。その全てにおいて重要な事実として「どれもタイトルが決まらない限り終わらない」ということ。とにかくタイトルが降りてこない。いくつか浮かんでは消え、浮かんでもコレじゃない感になり決まらず、それが永遠と続いて3週間が経った。でも、面白い。ここまでタイトルが決まらない経験は過去になかったので、コレはこれでいい経験をしているな、と思う。すでにスケジュールから大きく外れているけれど、それはそれ、これはこれ。僕は商業誌をやっているわけじゃない。妥協はできないし、妥協はしたくない。後悔も残したくない。徹底的にやりたい。100ページにも満たない本ではあるけれど、それでも想いは、想いだけは圧倒的に込めて。商業誌で編集していたとき以上に、こだわり抜いて創り上げたい。
なのでもう少しかかります。次に書くときはタイトル決まったよーと、書けるようにワクワクできるように、最初の本づくりの終わりが見えるように。


いよいよここまできたけれど、ここからがまた、長いのかもしれない。
そもそもまだ、ひとりとして手に取ってくれる人はいないのだけれど。
ただ、それでも、自分は「表現したい」という一念だけでここまできた。
もう少し進めてみたいし、やっぱり文学フリマにも出てみたい。
その気持ちは、変わらない熱量で、持ち続けているから。


では、また次回まで。
想太は明日からまた、もがきます。

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