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東洋医学:『 総論 』

東洋医学は、
体や心のバランスを整え、
健康を促進するための伝統的な医学です。

一緒に学んでいきましょう。


東洋医学の歴史

東洋医学の日本の歴史は、
古代から現代に至るまで
さまざまな段階を経て発展してきました。

簡潔にまとめると以下のようになります:

古代から中世(紀元前3世紀 - 16世紀):
古代日本では、中国や朝鮮半島からの影響を受けながら、鍼や漢方薬などの東洋医学の要素が導入されました。この時期には、宮廷や寺院などで東洋医学が広く用いられました。

江戸時代(17世紀 - 19世紀):
江戸時代になると、江戸幕府の政策により、徳川将軍家や大名などの武家層によって東洋医学が庇護されました。また、町人層においても、鍼灸や漢方薬を提供する医師や商人が活躍しました。

明治時代(19世紀後半):
明治時代になると、欧米からの文明開化の影響を受け、西洋医学が導入されるようになりました。この時期には、西洋医学が主流となり、東洋医学は後退しました。

現代(20世紀以降):
戦後の厚生省(現在の厚生労働省)による医療制度の整備や、医学教育の西洋化により、東洋医学は一時期衰退しました。しかし、近年では健康志向の高まりや補完・代替医療の需要が高まり、鍼灸や漢方などの東洋医学が再び注目されるようになりました。

現在では、東洋医学を学ぶ機関や専門家が増え、一部の医療や健康管理の分野よりは美容の分野で発展しています。

独特な概念・解釈

東洋医学の基本的な
そして、独特な概念・解釈について簡単に説明します.

気の概念:
気は、東洋医学における
基本的な概念の一つで、
生命エネルギーや生命力を表します。

気は体内を流れ、
全身の機能や組織に影響を与えます。

気の流れが滞ると
不調や病気が引き起こされると考えられます。

陰陽の概念:
陰陽は、自然界の相反する
二つの原理を表す概念です。

陰は暗さや冷たさ、
陽は明るさや温かさを象徴し、
全ての現象や事物は陰陽の相互作用に
よって成り立つと考えられています。

この自然界の原理を
体の中にも当てはめて考えています。

男と女
上半身と下半身
気と血
といった感じです。

体内でも陰陽のバランスが
重要であり、健康はそのバランスを
保つことによって維持されます。

経絡の理論:
経絡は、体内を通るエネルギーの
流れの通路やネットワークを指します。

経絡は、特定の臓器や組織と
関連しており、体の各部位や臓腑と繋がって
いると考えられています。

経絡の流れが滞ると、
体のバランスが崩れて病気や
不調が引き起こされるとされています。

五行思想:
五行思想は、
自然界の現象や事物を
五つの要素(木、火、土、金、水)に分類する概念です。

これらの要素は相互に制約し合い、
バランスを保ちながら変化します。

体内でも五行の相互関係が重要であり、
臓腑や経絡に関連付けられています。

臓腑論:
臓腑論は、体内の臓器や
組織を五臓(心、肺、脾、肝、腎)と
六腑(胃、小腸、大腸、膀胱、三焦、胆のう)に分類し、
それぞれの機能や関連性を記述した理論です。

五臓は気の生成や調整、
六腑は消化や排泄などの機能を担当しています。

古代人の経験から
独特で素晴らしい概念・解釈を
体系化したものが東洋医学です。

多少、概念に当てはめた分類
認めに、現代にはそぐわない考え
もありますが、
現代でも十分に、いやむしろ
現代人にこそ使える知識が東洋医学には詰まっています。
特に慢性病と言われるものには、東洋医学の考え方を
取り入れていくことをお勧めします。

未病とは

東洋医学における「未病」とは、
まだ病気として現れていないが、
体のバランスが崩れた状態や不調がある状態を指します。

具体的には、
体の異常や不快感があるものの、
まだ病気として診断されていない段階
を指します。

未病の段階では、
早期に対処することで将来の病気を予防し、
健康を維持することが重要です。

わかりやすく例えると、
未病は雨が降る前の雲のような状態と言えます。

まだ地上に雨は降っていないが、
私たちは雲の形や動きから、匂いや雰囲気で
雨が近づいていることを感じることができます。

同様に、未病の状態では、
レントゲン画像で見えたり、
検査データに数値として出ない時でも、
体の異常や不調を、色々な視点から観察・察知して
病気になる可能性を予測するのです。

多くの人は、病気になってから気がつきます。
また病院でも、レントゲン画像で見えたり、
検査データに数値として出ないと
病気ではないため、精神的ストレスからくる不調
と安易に処理されてしまいます。

未病の状態を
適切に対処するためには、
日常生活での食事や運動、精神的安定
などの健康管理が重要です。

また、東洋医学では、
鍼灸や漢方薬などの自然療法や
補完医療が未病の改善に役立つとされています。

早期に未病の段階で
適切なケアを行うことで、
将来の病気や疾患の発症を予防し、
健康な生活を送ることができます。

筆者が考えのに、
病気を治すのは医者・病院
体を整えるのは私たち自身や環境
そして、未病で気がつき病気にさせないのが
鍼灸師や整体・ピラティス
ではないでしょうか。

未病を把握するために、
先程のお話した
気の概念、陰陽の概念、経絡、
五行思想、臓腑論などを用いて
数値に現れない、画像に現れないものを
判断していくのです。

元々、素晴らしい診断機器がない状態で
人の健康状態を判断しようとしていたのが
東洋医学の叡智なのです。
そう考えると面白いと思いませんか?

それぞれ得意とするところは、
西洋医学:緊急時、病気時、先天性疾患、急性病、事故、怪我
東洋医学:慢性病、生活習慣病、気象病、何より未病

うまく使い分ければ、
より生きやすくなります。

今日はここまで

あなたにも東洋医学は学べる!

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