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解剖学だけじゃない。解剖生理学を学ぶ: 『 自律神経 』

基本を知るということは
自分の身体の特徴を知ること
自分の強みを知ることができるということです。

そして、体の基本を知るのに
必要な知識は解剖生理学です。
解剖学だけでは足りません。

解剖とは形を知ることこと。
そして生理とは動き・働きを知ること

このnoteでは、免疫・自律神経を学びます。


自律神経は、
身体の自動的な機能を調節し、
意識的な制御を必要としない神経系です。
つまり、勝手に動く神経です。

この神経系は、
呼吸、心拍、消化、体温などの機能を
自動的に制御し、身体の内部環境を
安定させる役割を果たしています。

このnoteでは、自律神経を学んでいきます。

■自律神経

自律神経の乱れは、

「交感神経、副交感神経のどちらかに偏った状況が長く続くと、白血球の中のリンパ球と顆粒球のバランスが崩れ、免疫力が低下し病気を引き起こす」と『安保徹のやさしい解体新書』の著者安保徹先生が話されています。

無理し過ぎる生き方で
交感神経に傾くと、アドレナリン受容体を
持つ顆粒球がふえて死んでいくときの
活性酸素によって炎症や潰瘍を起こし、
組織破壊の病気を引き起こします。

リラックス過剰の楽し過ぎる生き方で
副交感神経に傾くと、アセチルコリン受容体を
持つリンパ球がふえて小さな物にまで反応し、
アレルギー疾患を引き起こすとのこと説もあります。

ちなみにアドレナリンと
アセチルコリン両方の受容体を
持っているのがマクロファージです。

交感神経が優位になると
活発に体内をパトロールして異物を警戒し、
副交感神経優位になると異物を貪食し、消化排泄を行います。

体内の状況に応じて数が変化します。
マクロファージがふえているときは、
ウイルスや異物、異常細胞や戦闘後の
免疫細胞の死骸などの処理を行っているときです。

体の中を掃除して治癒へ向かっていきます。
血液を採取して白血球分画検査を行えば、
簡単に白血球のバランス、
つまり免疫力の状態を把握することができます。

自律神経のバランスがよく働いて
健康な状態のときには血液1立方ミリメートルあたりに
4000~6000個の白血球が含まれます。

白血球の中のリンパ球と
顆粒球のバランスは、
約54%~60%の顆粒球、
約35%~41%のリンパ球、
約5%のマクロファージという割合が理想的です。

■交感神経

交感神経は戦うか(闘争)と
逃げるか(逃走)の神経です。

戦ったり、逃げたりしているとき
の体の状態を考えれば、交感神経の働きがわかります。

この状態の時、瞳孔は開き、
心臓はドキドキし、汗が出て、毛が逆立ちます。

また筋肉を使うので、
骨格筋の血管は拡張して呼吸をしやすくします。

逆に消化・吸収・排泄は交感神経が働くと抑制されます。

■副交感神経

副交感神経はリラックスし、
食事をし、ウンチやおしっこをする神経です。

心臓はゆったりと拍動し、
胃腸はよく働き、膵液や胆汁などの
消化液も出て来て消化吸収が進みます。瞳孔も縮めます。

■中庸

免疫でもお話しましたが、
ピラティスにおいては交感神経と
副交感神経はどちらが優位でしょうか?

私はその中間、東洋医学的には
中庸の状態が良いと考えています。

総論のところで話したように
ホメオスタシスは常に揺れ動いていることや、
中枢神経でも話した意識と無意識の間、
筋骨格系で話した筋緊張のバランスがいいところなど、
運動を行う時はあまりどっちかに傾きすぎないことで、
常に揺れ動きながらバランスをとることが大事です。

自律神経の場所

交感神経は胸椎の高さに存在し、
副交感神経は頸部と仙骨の高さに存在します。

本日のnoteは自律神経でした。

0ホメオスタシス
1呼吸
2循環
3消化
4筋肉・骨
5皮膚
6感覚・神経
7脳・脊髄
8ホルモン(内分泌)
9自律神経
10小便・大便(泌尿器)
11生殖
12免疫

次回は、小便・大便について
お話ししていきます。

今日はここまで

もう逃げない。ここで学ぶ!

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