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解剖学だけじゃない。解剖生理学を学ぶ: 『 小便・大便 』

基本を知るということは
自分の身体の特徴を知ること
自分の強みを知ることができるということです。

そして、体の基本を知るのに
必要な知識は解剖生理学です。
解剖学だけでは足りません。

解剖とは形を知ることこと。
そして生理とは動き・働きを知ること

このnoteでは、小便・大便
泌尿器系を学びます。


ピラティスでレッスン途中に
おしっこが行きたくなったりしませんか?

このnoteでは、余分なものを捨て去る仕組み
泌尿器について学んでいきます。

■尿を作る臓器

泌尿器系は腎臓、腎盂、
尿管、膀胱、尿道からなります。

■腎臓の働き

おしっこを作る部分は腎臓です。
ソラマメの形をした臓器が背中側に存在します。

腎臓の働きは老廃物を
体から追い出す・血圧を調整する・
血液を作る司令塔・体液量・
イオンバランスを調節・強い骨を作る手助けをする
基本的には体にとって不要なものを体の外に出します。

■尿が体の外に出てくるまで

おしっこを我慢すると
下腹部が痛くなります。
これは下腹部に尿を貯める膀胱があるからです。

でも尿が作られるのは膀胱ではありません。
尿は腎臓で作られて尿管を通って膀胱まで降りてきます。

膀胱にコップ一杯くらいの
尿が溜まったところで、
副交感神経が仙髄や腰髄に自動的に連絡します。

この情報は脳にも伝わり、
おしっこがしたいという意識が生まれます。

この時、トイレにいけない状況だと、
脳は自動的に交感神経に指令し、膀胱を緩め、
尿道を閉じる内尿道括約筋は収縮し閉じた状態にします。

あまり我慢すると痛くなりますが、
膀胱は500~800mlの容量があるとされています。

おしっこができる状態なら、
副交感神経が自動的に働き、
膀胱を収縮させ尿を押し出し
内尿道括約筋を緩めて道を開きます。

同時に外尿道括約筋を
自分の意志で緩めて外尿道口から放尿します。

排尿の仕組みは排便と
一緒で自分の意思でやる面と
自動的にする面の両方の側面を持ちます。

呼吸と排尿・排便が
人が意思を持って自律神経を
コントロールできる場所と言えるでしょう。

■尿は血液から作られる

おしっこは本来ウンチと
違って無菌状態で汚くありません。

それは体の中の血液から作られるからです。
血液中のいらなくなった物質を尿として体から放出します。

■尿生成の過程

尿の作り方は大きく
二段階に分かれます。

コーヒーのフィルターみたいなところで
1、大きい分子以外は尿に流し、
2、必要な分だけ元に戻す。

一日の尿量は1.5lくらいで、
濾過された血液の99%は体の中に
再吸収されると言われています。

■腎臓と血圧の関係

尿は血液から作られるので、
強い圧力で血液が腎臓に届いてくれないと困ります。

なので、腎臓は血液が下がったのを
感じると血圧を上げるホルモンを出します。
そのため腎臓は高血圧にも関係が深い臓器になります。

■くしゃみをすると尿が…

くしゃみと同時に
おしっこが漏れてしまう。

実は女性に多いのです。
これは男性に比べ尿道が短いことも原因にあげれます。

しかし、それだけではありません。
また尿もれの種類によっては自分で治せます。
 
普段は尿漏れがないのに、
くしゃみや咳、思い持ち物を持ち上げるときに
尿が少し漏れることがあります。

これを腹圧性尿失禁と行って、
中年以降の女性に多く起こります。

解剖学的に骨盤の下は
大きな穴が開いており、

この穴から内臓が落ちないように
骨盤底筋群という筋肉が支えています。

肥満や妊娠、便秘で
この筋群にかかる重みが増えたり、
出産で無理な力がかかったり、
老化で骨盤底筋群が弱ると尿漏れが起こります。

だからこの筋群を鍛えれば
尿漏れを防ぐことができます。
巷で骨盤底筋群体操と言われているものです。

ただ個人的に、
尿道を閉めるって表現があまり好きではありません。

本日のnoteは小便・大便でした。

0ホメオスタシス
1呼吸
2循環
3消化
4筋肉・骨
5皮膚
6感覚・神経
7脳・脊髄
8ホルモン(内分泌)
9自律神経
10小便・大便(泌尿器)
11生殖
12免疫

次回は、生殖について
お話ししていきます。

今日はここまで

もう逃げない。ここで学ぶ!

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