着物はこうして着物になる。~夏大島の場合~終身頃を縫う 2~完成まで
さぁ、最終章。走りますよ~💨
額縁を作り、裾から衿下をくける
単衣きものの裾角の形状は「額縁(がくぶち)」と呼ばれています。
絵画や賞状などを入れて飾る「額縁」になぞらえてのことと思います。
浴衣ときものとの額縁は、仕立てられ方が違います。
褄下を端までくけたあと、裾の縫い代を三角に折ってくけつける浴衣仕立てとは違い、
きものの額縁は褄下、裾双方の縫い代を斜めにつまみ、対角線を縫い、縫い代を割って畳み込む。
少し高度な処理がなされています。
この仕立ては縫い代の厚みが均等