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介護職をスタートする方へ♯6

介護職をスタートする方に向けてシリーズでご紹介


医療福祉業界に20年近く携わっており、現在は主に介護職の人事での採用活動や面接官、人材育成、介護保険事業所(6事業所)の運営に関わっています。

先日、新しく介護職として働き始める方から「入職してまずは何から始めるのが良いのか」というご相談をいただきました。

はじめて働き始める時は誰もが緊張したり不安になるものですよね。

今回は「介護職をスタートする方へ♯6」と題して、介護職として入職したあとにすべきことをご紹介したいと思います。

とはいえ…

すべてを一度にご紹介していくと文章量が多くなり過ぎてしまうので、シリーズ(続きもの)として、1記事3項目ずつに分けて投稿していきたいと思います。

私自身、キャリアのスタートは無資格の介護職でした。

自分自身の経験や、現在新人研修で伝達している内容なども踏まえてご紹介できたらと思います。

一記事、約3分~5分程度(3項目の本文は1500文字)で読み終わる内容を目安にご紹介していきます。

これから介護職・介護福祉士として活躍する方、介護職・介護福祉士の仕事にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を読んだあと、おもしろかった、役に立ったと思っていただけましたら、フォローボタン・スキを押していただければと思います。

前回ご紹介した内容


前回は…

➀身だしなみを整える
②一つひとつのケアを丁寧に行う
③チームワークを大切にする

基本技術や業務を覚えるといったことも勿論大切ですが、まずは働くうえでの基本となるものから紹介しました。

他の専門職も同じですが、専門職と言えど働くことの基本として求められることの多くは、そこまで大きな差はありません。

その中でも、身だしなみや一つ一つのケアを丁寧に行うという【信頼】に繋がる内容や、チームで働く中で重要となるチームワークの考え方【姿勢】をご紹介しました。

介護の仕事は、利用者様や家族様からの視点が非常に重要なことであり、信頼していただけるようなケアに努めることは大切なことです。

また、利用者様の生活や命を支えるためには専門職の力(互いに協力)が必要であり、チームワークが重要です。

チームに対して協調性をもって関われるかどうかは、利用者様へのケアの質や自身の専門職としてのレベルアップや働きやすさにも繋がります。

だからこそ、

入職してすぐの段階で利用者様や家族様からどのように見られるか、どのような印象を与えるかを意識するクセをつけることが大切であり、チームに対して協調性を持って関わることが大切なんです。


「そんなことから?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当たり前のようなことでも本質的な理解があって実行しているかどうかは、仕事の質に大きく影響するものです。

この積み重ねが後に大きな力となっていきます。

まだご覧になっていない方で、ご興味のある方は下記からご参照ください↓

今回は ♯6です(目次)


前回同様、基本的介護の知識や技術ではなく、まずは働くうえでの基本について介護業界ならではの視点でご紹介いたします。


➀失敗の捉え方を自分の中で設定する

失敗の捉え方を自分の中で設定することは非常に大切です。

採用の面接時に介護職への志望動機を伺うと「介護の仕事は感謝される仕事だから」と答える方が多いのですが、人に感謝されるのはそんなに簡単なことではありません。

支援を必要とする方の思いや、生活の中で支援が必要な内容は人により異なり、柔軟な対処が必要となるからです。

そのため、うまくいかないことや思ったような結果・反応(感謝される)が得られないことが多くあります。

経験が浅いと「うまくいかなかった状況(感謝されない)=失敗」として捉えてしまいます。

中には確かに失敗と捉えなければならない状況もありますが…、自分が思ったような反応が得られないからといって失敗なわけではありません。

介護の基本知識の一つに「介護過程」がありますが、介護過程の前提は単発的なものではなく繰り返し展開されるものであるとされています。

「その方の生活がどうしたら良くなるのか」ということを大切にしながら…

・何度も繰り返しながら模索していくこと
・ケアを必要とする方に寄り添い続けること

このことを忘れなければ、全てのケアは生活の質を高めるための必要プロセスであり、失敗ではないんです。

自分が想像していたものと結果が違うからといって、失敗として落ち込むのではなく「必要なプロセス」として捉えることが大切です。

➁「対話」を積極的にする

対話を積極的に行うことも、介護職としてスタートした時には大切です。

会話ではなく対話が必要なんです。

介護職として働くうえでの「会話と対話の違い」に関する解釈としては、会話は表面上の言葉のやり取りであり、対話は相手の価値観や思いを大切にしながら行うものです。

※他にも表現や解釈の仕方は様々あります…

ケアを行っていく上では利用者様の思いを知ることが大切であり、対話を意識することが大切です。

何気ない言葉のやり取りの中でも「どのような思いを持っているんだろう」と、利用者様の思いを知ろうとすること、寄り添おうと繰り返すことで、徐々に利用者様の思いを知ったり予測することができるようになっていきます。

経験を積むことでいずれわかってきますが「対話」ができる介護職はケアの質も高く、家族や職員からも頼りにされることが多いんです。

今後、有料記事の投稿の際に、会話と対話が出来る人の違いや利用者様への影響、介護職としてのスキルアップについて実際にあった具体例を用いてご紹介したいと思います。

まずは、会話ではなく対話が重要であるということを頭に入れて、日々のケアに取り組みましょう。

③敬語を使って質問形式で話すクセをつける

敬語を使い、質問形式で話すクセをつけておくことは非常に大切です。

介護福祉士の倫理綱領(行動規範)の中でも「指導」という言葉は出てこないんです。

しかし、日々のケアや支援を提供する中で、いつの間にか支援している介護職が、ある意味で「優位性」ともとれるような立場をとってしまうことがあります。

このことに違和感を覚えなくなると、知らず知らずのうちに「指導的」な立ち振る舞いや態度をとってしまうようになってしまうんです。

このような状態を防ぐためにも、職業倫理観は大事にしなければならないものであり、普段から職業倫理観を磨く必要があります。

その具体的行動として「敬語を使い、質問形式で話す」ということをすすめています。

敬語を使うことで利用者様に敬意を示し、質問形式で対話することで支援が必要な内容を引き出しやすくなり、利用者様が主となった意思決定や行動・活動を尊重しやすくなるためです。

※もちろん目的を理解せずに敬語と質問形式で話していれば、上記のような結果には至らなくなってしまいますが…

また、ここで誤解してはならないのが…

「介護職はなんでも言うことをきくべきだ」であったり「介護職が利用者様や家族様が言うことを絶対に聞かなければならない」ということではないということです。

このあたりは、単純に表現できるものではなく、様々な実態とプロセスを追って具体例を用いてより掘り下げてご紹介したいと思いますので、有料記事にて投稿致します。

これらのことから「敬語を使って質問形式で話すクセをつける」ということを、介護職をはじめた段階でクセ付けることは非常に大切なことなんです。

介護職・介護福祉士としてレベルアップが現状を変える(継続は力なり)


いかがでしたでしょうか。

今回は♯6として…

➀失敗の捉え方を自分の中で設定する
②「対話」を積極的にする
③敬語を使って質問形式で話すクセをつける

以上の3つを簡単にご紹介いたしました。

介護は大変な仕事であるということが良く言われているように、確かに大変な仕事ではあります。

しかし、よくよく考えてみれば人様の大切な命、尊い人生をサポートする仕事が大変でないわけがないという見方もできます。

大変な仕事に対しても日々学びを深めて追究(追求)することにより、自分自身をレベルアップさせたり現状への最適解を導き出しながら、大変さを軽減させていくことは可能だと私は思います。

確かに一足飛びにはいきませんが、積み重ねることで大きな力となり、このプロセスの中で介護職としてのやりがいに必ず出会うことができます。

私は介護職・介護福祉士の仕事は誇りある仕事だと思っています。

是非一緒に頑張りましょう。

介護の仕事をしている
介護職・介護福祉士としてキャリアアップを目指している
介護に悩んだり不安になっている

そんな方々の少しでも力になれたらと思い、今後も投稿いたします。

よければ、今後ともよろしくお願いします。

また、ありがたいことに最近では多くのご質問やご相談をいただくようになりました。

今回、記事をご覧いただいた方の中でも、質問等がありましたらコメント欄もしくはX(旧Twitter)にてポストいただければと思います。

いただいた内容に全力でお答えいたします。

自分の能力でお答えできない場合はsabukurochaで調べた後にお応えします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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今後ともよろしくお願いします。

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